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「ガソリン税の「トリガー条項」の凍結を解除せよ!」(前半)三橋貴明 AJER2020.12.7
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投資不足の責任を「企業経営者」に丸投げする自民党税調 [三橋TV第486回]三橋貴明・高家望愛
現代の貨幣経済においては、普通、我々は、
「資産で資産を買う」
という行動をとります。
例えば、株式を買うときは、普通は、
「銀行預金という資産と、株式という資産を交換する」
ことになります。
ところが、この世には「負債で資産を買う」ことが可能な経済主体がおりまして、代表が市中銀行、日本銀行、そして政府です。
我々が銀行からおカネを借りる際、銀行は、
A「銀行預金という(自分の)負債を増やし、(我々の)借用証書を買う」
ことになります。銀行は、我々の借用証書を「何らかの資産」で買ったわけではない。負債を増やす形で「買った」のです。
次に、国債の発行。
市中銀行が国債を買う場合、これは普通に、
「日銀当座預金という資産と、国債という資産を交換する」
ことになります。資産で、資産を勝っている。
ところが、日本銀行は違います。日本銀行は、
B「日銀当座預金という(自分の)負債を増やし、国債を買う」
のです。自分の負債を増やす形で、国債を買う。市中銀行が我々の借用証書を、負債を増やす形で買うのと同じです。
そして、政府。政府の国債発行は、
C「国債という(自分の)負債を増やし、日銀当座預金を買う(借りる)」
わけですね。
この「負債を増やすことで、資産を買う」という経済行為こそが、「貨幣発行」なのです。つまりは、A、B、Cの全てが貨幣発行です。
さて、特に国債絡みで言えば、
「日銀当座預金(自分の負債)の数字を増やすだけで、国債を無限に買い取れる」
存在が、日本銀行です。何しろ、キーボードを打つだけです。
他の経済主体は、国債を買うために「資産」を用意しなければなりませんが、日銀は違う。買い手の日銀当座預金口座の残高を増やすだけ。
【歴史に魅せられて、myが聞いてみた〜皇統論編〜(後編)】
現在、三橋貴明とmyによる特別コンテンツ「歴史に魅せられて、myが聞いてみる 皇統論編 (後編)」がご視聴頂けます。
https://keiseiron-kenkyujo.jp/keiseishiron/
『展望2022:日銀は緩和縮小方向のメッセージを、悪い円安防止で=今井・元首相秘書官
(前略)このため、日本国債について「大部分が国内保有であるため安全と言われているが、たとえ1%でも海外投資家が強烈に売り浴びせてくれば、その影響はわからない」と懸念を示した。(後略)』
だから、なぜ分かりもしないことを平気で口にできる。(わたくしは、分からないことは黙っているか「分かりません」と言います)
そもそも、日本国債について、
「大部分が国内保有であるため安全」
と、誰が言った? 誰も言っていない。なぜならば、どうでも良いから。
たとえ外国に100%持たれていても、日本国債の債務不履行はあり得ない。何しろ、日本円建てだから。今井・元秘書官は、相当に頭が悪い(現実の認識ができない)か、もしくはストローマンプロパガンダを故意に展開している。
また、そもそも海外投資家が日本国債を持っているのは、各国の中央銀行の「外貨準備」のためです。そうでもなければ、こんな異様に低金利の日本国債を持つわけがないでしょ。
さらに、1%ではなく100%の海外投資家が「強烈に売り浴びせ」てきたところで、彼らは国債を買うために「資産が不要」な存在を相手にしなければならないのです。
勝てるわけがない。
数字を増やすだけで国債を買い取れる「無敵の存在」を相手に、日本国債の空売りを仕かけたところで、「未亡人」が増えるだけの結果に終わるでしょう。
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