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「公共交通インフラの建設計画が必要だ!」(前半)三橋貴明 AJER2022.8.30
  

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9月16日(金) 20:00〜 saya×杉田二郎 配信ライブ

https://in.saya-ohgi.jp/sayalive220916?cap=yt38

 

米国の侵略は表皮を剥ぎ、ロシアは肉を喰らい、支那は骨の髄に喰い込む[三橋TV第596回]三橋貴明・高家望愛


https://youtu.be/307p-fKUh84

 


 9月5日、ロシアのペスコフ大統領報道官が、西側諸国(あえて、こう書く)の経済制裁が解除されるまで、ノルドストリームによるガス供給の停止を継続する可能性を示しました。「資源(あるいは一次産品)」が、普通に兵器として使われる時代が到来したわけです。

ロシア、制裁解除まではガス供給停止も 独向けノルドストリーム
ロシアがドイツ経由で欧州に天然ガスを送る海底パイプライン「ノルドストリーム」について、ロシアのペスコフ大統領報道官は5日、欧米の経済制裁が解除されるまで、供給停止を継続する可能性を示した。ロシアは設備点検を理由に9月2日までの予定で供給を止めたが、停止期間を延長していた。
 欧米は、ノルドストリームの設備は制裁対象外と主張しているが、ロシア側は「制裁が現在の(供給停止の)状況をもたらした」と主張。議論は平行線が続いていた。ロシアのウクライナ侵攻後、供給不安から天然ガス価格は高騰を続けている。ロシア側の発言で停止が長引く可能性が伝わった5日、欧州を代表する価格指標は前営業日比で一時、約36%上昇した。1年前の約5倍の水準だ。(後略)』

 プーチン大統領は昨日、ノルドストリームについて、
「タービンがあればあすにも供給を再開する。しかし、西側諸国が全て阻止している」
 と、発言。完全に揺さぶりにかかっています。
 

 ドイツでは、電力の1年物先物価格が、1mwhあたり995ユーロ(約14万円)に上昇。フランスでは1130ユーロに達しました。
 

 これは、昨年比で十倍以上と、AFP通信が伝えています。

 

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 オーストリアのカール・ネハンマー首相は、
「エネルギー市場で今起きているこの狂気を止めなければならない」
 と主張。さらに、
「プーチンにヨーロッパの電気料金を日々、決めさせるわけにはいかない」
 と、続けましたが、現実問題としてどうするのでしょうか。さすがに、ウクライナ侵略が継続している最中に、制裁を解除するわけにはいきません。


 プーチン大統領は、ロシアが天然ガスを武器として使っているとの非難について、
「ナンセンスだ」
 と、主張していますが、いや、使っているでしょ。
 

 ドイツは急遽、ガスの備蓄に走っていますが、その分、オーストリアなどがガス不足になりつつあります。別に、欧州全域に提供されるガスの量が増えたわけではないのです。


 欧州がロシア以外からガスを輸入するとなると、LNG(液化天然ガス)によるしかない。ドイツは今、LNG基地の建設を急ピッチで進めていますが、今冬には間に合わないでしょう。


 それにしても、総力戦のルーデンドルフを生んだドイツが、この有様とは。
 

 結局のところ、日本や欧州など「資源小国」は、アメリカの「覇権」の下で、資源・食料は必ず、間違いなく適切に交易されるという「幻想」に依存し、かりそめの繁栄を謳歌していたにすぎないのです。
 

「資源や食料、工業用原料は、輸入不可能になる可能性が常にある(確率はともかく)」
 という現実を、我々はこれを機に徹底的に理解する必要があると思うのです。

 

 食料自給率、エネルギー自給率を高める必要があります。ドイツの現実を見てなお、これに反対する人がいるのでしょうか。

 

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