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弁護士・元ロースクール教授宮武嶺の社会派リベラルブログです。

日本学童保育学会が緊急声明「学童保育は学校以上に感染リスクが高い」。学童への物資の補給、人員確保、交付金の増加が緊急に必要です!

2020年03月15日 | 自公政権の拙劣なコロナ対策

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この人に、現場はずっと学童保育の基準が低すぎると訴えてきたのに、いまだに一人当たりの広さは1・65平方メートル(半畳)。そこにまだ子供を受け入れろというのだから無茶である。

 

 

 どんな決断でも、それによるメリットとデメリット、費用対効果を計算して決行するかどうかを決めるものです。

 ましてや、それが新型コロナ感染を防ぐために、全国の小中高等学校に一斉に休校を要請する、それも二日後から休校してくれと頼むとなれば、非常に多くの要素を考慮しなければなりません。

 WHOによると新型コロナは子供には感染しにくいとされていますが(大人と同じであるという別の研究結果も先ごろ報告されています)、いずれにしても、休校にすれば、子ども同士の接触が学校ではなくなりますから、学校での感染リスクは減るはずです。

 しかし、そこしか見ず、デメリットは想像しない視野狭窄の思い付きには呆れます。

 

 なぜなら、一斉休校のデメリットとして、子どもたちを家で受け入れる余裕が各家庭にあるのか、子どもたちの行き場はどうするのか、は当然考えなければいけないことだからです。

 子供を学校に行かせている間に、医療機関で働いている看護師さんたちが、子どもが学校に行けないのであれば病院で働けなくなるという事態も現実に起きています。

 また、親の休業補償をどうするかという問題も、安倍内閣は事前に決めていなかったのでいまだにすったもんだしています。

 

 そして、何より、私が当初から何度も言ってきたのは、学校に行けない子供たちが今まで以上に学童保育に行くことになると、それでなくても余裕がなかった学童保育はパンクしてしまうし、そもそも、学童保育の方が狭い部屋で密集して子どもたちが過ごすことになるので、危険だということでした。

 こんな簡単な理屈もわからないで、安倍首相は全国一律に一斉に休校をすることを決めてしまいましたし、少なからぬ大人たちがこれを支持したにも唖然としました。

 そして、とうとう、学童保育の現場を知る人たちから、悲鳴のような緊急の声明が出ました。

 お読みください。

2020 年3月 14 日
新型コロナウイルス感染症対策に関する緊急声明

―学童保育を子どもたちと指導員の安全・安心を守る居場所とするために―

日本学童保育学会理事会

新型コロナウィルス感染拡大の終息が今なお見通せない状況となっています。新型コロナ
ウイルスへの感染リスクの回避策として、政府が打ち出した全国小中高、特別支援学校への
突然の休校要請は、学校現場にも学童保育にも大きな影響を与えています。

放課後の子どもの遊びと生活を保障する居場所としての学童保育は、子どもたちの親密な
交わりが特徴であり、コロナウイルスへのリスク回避という点では、学校以上に危険な場所
です。

しかし、その面積基準は子ども一人あたり 1.65 平方メートルという低いまま(*1)
である上、大規模化が進められ指導員(放課後児童支援員)不足などの困難を抱えています。
十分な配慮を行ったとしても、子ども同士身体が触れあうことは避けられません。特別な配
慮を必要とする子どもたちにあってはなおのことです。

にもかかわらず、今回の一斉休校措置により、子どもの居場所としての役割が学童保育に
丸投げされました。働く親たちにとって午前からの開所が不可欠です。午前中からの学童保
育実施要請に現場の指導員(放課後児童支援員)は懸命に対応していますが、現実には様々
な混乱と困難が生じています。

 

ウイルス感染への対策が十分に取れない。職員不足ですぐに対応できない。午後しか実施
できない。校舎の一部を緊急に開放したが支援体制が整っていない。小学校教職員が支援に
入ったが必ずしも有効な連携がとれていないなど。未だに学童保育の現場は戸惑いと不安の
なかで子どもたちに対応しているというのが実態です。厚生労働省・自治体の対応は後手に
回り、人員の支援も財政支援も極めて少なく、厳しい状況のなかで学童保育の運営がなされ
ています。

この事態に際し、もっとも重要なことは学童保育に通う子どもたちの安全・安心を確保す
ることです。消毒、清掃、子どもへの指導など感染防止のために行政と学童保育の現場がで
きることはすべて行う必要があります。

同時に、子どもたちの心の健康にも配慮することが求められます。学童保育の子どもたち
は、のびのびと遊び、友だちや指導員(放課後児童支援員)と心を通いあわせて気持ちが満
たされる中で日々発達し、自立していきます。十分なウイルス対策をしながら、可能な限り
全ての施設が開放され、体育館や校庭・公園でのびのびと遊ぶことが保障されなければなり
ません。

 

また、学童保育実践を担う指導員(放課後児童支援員)の健康にも特段の配慮がなされな
ければなりません。困難な環境の中でのウイルス汚染回避への緊張とストレス、人手が足り
ないことで休暇が取れず長期の時間外労働が常態化するなど、心身の健康を害することが懸
念されます。

学童保育を利用する子どもと保護者の権利と尊厳が守られ、子どもたちと指導員(放課後
児童支援員)の健康と安全が確保されるとともに、学童保育の運営と経営が安定的に維持で
きるよう公的・社会的支援が必要であることを訴え、政府と自治体に以下のことを緊急要請
いたします。
               記
1.感染予防のためのマスク、消毒液等の物資を、国・自治体の責任で学童保育等の施設に
一刻も早く支給してください。
2.感染防止の対策を万全に取った上で、学校施設・公共施設の有効活用と学校教職員によ
る協力体制を推進してください。
3.学童保育の受け入れ時間拡大に伴う代替え職員人件費、時間外労働賃金等、学童保育事
業運営費の増加に見合った子育て支援交付金としてください。追加補助金 30,200 円の加算
では不十分です。
4.子どもたちの安全を確保しその遊びと生活を保障するため、早急に「放課後児童健全育
成事業の設備及び運営に関する基準」を改め、児童1人あたり施設面積 1.65 平方メートル
とする基準を大幅に引き上げ、放課後児童クラブに配置される専任の放課後児童支援員を2
名以上としてください(*2)。


(*1) 放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準(2014 年 4 月 30 日厚生労働省令第 63 号)
(*2) 小学校設置基準によれば、小学校の児童一人あたり校舎面積は概ね5~6 平方メートル以上です。
放課後の児童に「適切な遊びと生活の場」を保障する学童保育の特性から小学校設置基準に準じた施設面
積が求められます。


連絡先
 日本学童保育学会代表理事 増山均(早稲田大学名誉教授)、垣内国光(明星大学名誉教授)
同学会事務局長 松本歩子(奈良教育大学) jimukyoku@gakudouhoikugakkai.com

 

 

 

専門家会議にも、文部科学省にも、厚生労働省にも相談せずに、まさに独断専行だった。これでは結果オーライになるわけがない。

 

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安倍政権のフリーランス・自営業者への休業補償が貸し金もしくは日給4100円でひどすぎる。新型コロナ学校一斉休校問題、補正予算を編成せず、ケチって予備費で何とかしようとする安倍政権、逝ってよし!

新型コロナ、危険なのは濃厚に接触するライブハウス、スポーツジム、カラオケボックス、パチンコ店。学校の一斉休校は有害無益。子どもは感染しにくいから。

高校生以下お断りの図書館や公共施設が続出。これが安倍首相の全国の小中高等学校一斉休校の弊害だ。専門家会議も同罪。青少年に罪はない。

学校一斉休校のしわ寄せ。厚労省と文科省が学童保育に「児童同士は1ⅿ以上の間隔を開けるようにしろ」と通知。それが無理なのがわからないの!!?

麻生財務相「つまんないこと聞くねえ」←記者の「休校による学童保育の共稼ぎ家庭の出費について政府が臨時の支出をすることも考えているか」という質問に対して。即刻罷免!

ひとり親家庭の貧困率は先進国でワースト1位。安倍首相の行き当たりばったり学校休校はシングルマザーと子どもを殺す。

安倍首相のやってるフリ炸裂!急に全国の小中高等学校は休みにして、学童・保育園・幼稚園は開校を要請。共稼ぎの片方が会社休んでも休業補償は出ない。この政権もう終わってる。

 

 

医者にも、市民にも、一斉休校がよかったという人が結構いるので、本当に人はどうして物事の一面しか見られないのだろうと唖然とします。

このままでは学童保育でクラスターが発生します。

今からでもぜひ、上の緊急声明を安倍政権が実行するように求めます。

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学童保育学会が緊急声明「学校以上に感染リスク高い」 予防物資の支給も要請

毎日新聞2020年3月14日 21時00分(最終更新 3月14日 22時24分)

国立感染症研究所が分離した新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真=同研究所提供


 児童福祉の研究者や学童保育関係者で作る日本学童保育学会は14日、新型コロナウイルス感染症対策の緊急声明を公表した。子ども同士が密接に関わる場所のため学校以上に感染リスクが高く、国や自治体に感染予防に必要な物資の支給などを求めている。

 同学会によると、安倍晋三首相の全国一斉休校要請を受け、多くの自治体の学童保育では朝から児童を受け入れている。だが、消毒液などの物資不足で感染防止対策が十分に取れず、職員の不足や長時間労働も続いている。また、小学校教職員の支援があっても有効な連携が取れないなどの問題が生じているという。

 声明では、マスクや消毒液などの物資の支給▽学校や公共施設の有効活用と学校教職員による協力体制の推進▽代替職員人件費などの増加を踏まえた国の交付金の見直し――などを国と自治体に求めた。

 学童保育は共働きや一人親家庭の子どもの生活の場。国の補助事業で、自治体や自治体の委託を受けた団体などが放課後におやつを食べさせたり遊ぶ場を提供したりしている。補助事業の枠外で行う民間企業の学童保育も増えている。【大和田香織】

 

 

「学童保育」綱渡り、人員不足など課題山積 熊本県内の臨時休校延長

2020/3/13 08:00 (JST)3/13 08:50 (JST)updated
熊本日日新聞社

「新型コロナウイルスの感染防止を徹底している西原小の学童保育。全員がマスクを着用し、長机は1人で使っている=6日、熊本市東区」の画像検索結果

新型コロナウイルスの感染防止を徹底している西原小の学童保育。全員がマスクを着用し、長机は1人で使っている=6日、熊本市東区


 新型コロナウイルスの感染防止策として2日に始まった臨時休校は、熊本県内全ての公立小中高校と特別支援学校で春休みまでの延長が決まった。県内では、約500カ所ある放課後児童クラブ(学童保育)のうち9割超が休校に対応。支援員不足や感染への不安に悩みつつ、綱渡りのような状態で子どもたちを預かっている。

 6日、植木小(熊本市北区)の「学童保育すいかクラブ」。昼食時、子どもたちが弁当を取り出すと、「ちょっと待って!」と支援員の声が響いた。  テーブルが消毒される間、丁寧に手を洗う子どもたち。普段ならテーブルを囲む楽しい昼食だが、飛沫[ひまつ]がかかる恐れのある対面を避け、同じ方向を向いて静かに食べた。

 すいかクラブは午前8時半から午後2時まで開所。新年度に採用予定だった2人を加え、計7人で何とかクラブを運営している。古賀まゆみ主任支援員(46)は「普段の土曜や長期休みのように夕方まで開けたいが、そうすると支援員が休めず、事務作業も滞る」と打ち明ける。

 濃厚接触を避けるため、学童保育の利用を控えるよう呼び掛ける動きも。広安小(益城町)の「広安さくらんぼクラブ」は休校要請の翌日、子どもの利用者数を絞り込んだ。

 「祖父母などに預けたり、夫婦交代で休んだりできる家庭はクラブを休んでもらうようお願いした」と杉山富美子主任支援員。当初の休校期限だった15日までは何とか乗り切れそうと考えていたが、益城町でも延長が決まり、「保護者の協力で少人数の受け入れを維持できたが、長期間になると難しいだろう。消毒液も足りない」と不安そうに語る。  西原小(熊本市東区)の学童保育は、子どもを受け入れた上で感染対策を徹底。過密状態を避け、子ども約30人を3カ所に分散させている。1人で長机を使い、対面して遊ぶ将棋やオセロは禁止。換気やドアノブの消毒も欠かさない。

 ただ、「友達に近づけないのは嫌だ」と言う子どももおり、後藤厚子主任支援員(51)は「自由に遊べないのはストレスだと思うが、感染者を出すわけにはいかない」と頭を抱えている。

 県内の学童保育のスタッフらでつくる県学童保育連絡協議会は4日、消毒液やマスクの手配、学校施設の開放、クラブの実態調査などを求める要望書を県に提出。県子ども未来課は「現場の困り事を確認し、改善に向けて対応していく」としている。(清島理紗、澤本麻里子、臼杵大介)

 

 

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1 コメント

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ちょっと拙速なのでは (なごやん)
2020-03-15 18:06:56
>医者にも、市民にも、一斉休校がよかったという人が結構いるので、本当に人はどうして物事の一面しか見られないのだろうと唖然とします。

実をいうとわたしも一斉休校には「賛否両論がある」と当初は中立の立場だった。
これはより深刻な事態を経験している中国の人々が安倍総理の一斉休校を大絶賛していると聞いて、そういう考え方もあるのかと判断を保留させていた。

しかし、実際に一斉休校が始まると、小学校低学年の子どもたちをもつ親御さんにはたいへんな負担になることが分かった。
また、中国の場合は親の職場もほとんど一斉休業になり、強制的に家に居ざるをえず、日本とは前提条件が異なることも判明。
ちょっと拙速なのではというのが今のところの評価。

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