日本維新の会幹事長の馬場伸幸衆院議員(55)が、友綱部屋の関係者10人以上が参加する食事会を大阪場所初日の3月8日と千秋楽22日の2回にわたって主催していたことがわかった。友綱部屋は元関脇の旭天鵬が継承し、馬場氏は同部屋の大阪後援会長を務めている。

<figure class="image-area figure-center"> <figcaption>日本維新の会・幹事長の馬場伸幸衆院議員 ©文藝春秋</figcaption> </figure>

 大阪場所は、新型コロナウイルスの影響で、史上初の無観客開催となっていた。また、相撲協会は優勝パレードを中止し、各部屋に対して、起床時と就寝時の検温を義務付けていた。

 友綱部屋も場所開催前の6日、イベント開催や外出の自粛を求める声が高まり、恒例の大阪市内のホテルでの千秋楽パーティーの中止を発表していた。

 

 しかし、大阪場所が初日を迎えた8日、取組終了後、一行は堺市にある馬場氏の実兄が経営する和食店へと向かった。

<figure class="image-area figure-center"> <figcaption>大阪市福島区の宿泊所近くにある友綱部屋の土俵 ©文藝春秋</figcaption> </figure> <figure class="image-area figure-center"> <figcaption>土俵には「マスクの無い方の稽古見学はお断りさせて頂きます」 ©文藝春秋</figcaption> </figure>

「初日の予約はキャンセルの方向でしたが、『店側は仕入れも済ませている』などの理由で決行することになったのです。当日は友綱親方や力士、馬場氏を始めとする後援者ら十数人が参加。その場で『千秋楽(22日)もここで食事会をやろう』と盛り上がったそうです」(事情を知る関係者)

 大阪府では、3月19日、吉村洋文知事が20日からの3連休について大阪と兵庫間の不要不急の往来の自粛を要請し、「大阪と兵庫はいつ爆発的感染が起きてもおかしくない状況。大阪も感染者が増えており、警戒しないといけない」と会見で語った。

 だが、結局、22日の食事会も予定通り行われ、20人以上が集まり、3時間ほど過ごしたという。

千秋楽の打ち上げ食事会について尋ねると……

馬場氏に聞いた。

――千秋楽の打ち上げ食事会について聞きたい。

「パーティーではなく、あくまで少人数で、お疲れさん、みたいな食事会です」

 

――実兄の店を使うよう指示したのか?

「20人くらいならウチの店は完全に貸し切りになるし、他のお客さんに迷惑をかけることもない。コロナ対策もきちっとできます。部屋の人にも熱があるような疑わしい人は来ないよう、事前に言ってありました」

――初日の夜も食事会を?

「場所中はやってない。初日の夜は北新地で食事をとりながら、後援会の役員会を5人くらいでやった」

 千秋楽の「食事会」については認めたものの、初日については、<wbr />北新地で5人以下だと説明する馬場議員。しかし、店のオーナーである馬場氏の実兄はこう答えた。

「事前に予約を頂き、初日と千秋楽に親方と力士らも来られました。今回初めて使って貰いました。今回の予約がどのような経緯だったのか、私は聞いていません」

<figure class="image-area figure-center"> <figcaption>吉村洋文・大阪府知事 ©共同通信社</figcaption> </figure>

 同じ維新の会の松井一郎・大阪市長(党代表)や吉村知事が府民に自粛を呼びかけ、相撲界も厳重警戒で大阪場所を開催した最中だっただけに、実兄の店のために食事会を主催した馬場氏の対応は適切だったのか、論議を呼びそうだ。

 4月2日(木)発売の週刊文春では、<wbr />コロナウイルスの影響を総力取材で特集。<wbr />大はしゃぎの小池知事に安倍首相が漏らした一言、<wbr />緊急事態宣言で何が起きるのか、コロナ特需に沸く人々、<wbr />活動休止延期が囁かれる嵐などについて詳報する。

 

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