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「PB黒字化目標は民間赤字化目標 でしょ?!(前半)」三橋貴明 AJER2020.2.9

    

 

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日本経済を破壊し続ける竹中平蔵を「人間論」から読み解く [三橋TV第357回] 三橋貴明・浜崎洋介・高家望愛


https://youtu.be/eP1NSlw8yzo
 

 97年の橋本緊縮財政、アジア通貨危機、そして金融危機により、日本の大企業やメガバンクの多くが経営悪化(そりゃ、そうです)。
 結果的、日本は禿鷹ファンドによるM&Aビジネスの「侵攻」を許すことになりました

 

 第一勧業銀行とか、今の若い人は知らないでしょう。


 具体的には、経営が悪化した企業を「統合」し、不採算部門や余剰人員を切り捨て、高く売ることでボロ儲けするビジネススキーム(カネ儲けの仕組み)です。
 

 当時、日本国内で不良債権問題などを煽り、M&Aを推進する旗振り役になっていたのが、竹中平蔵とデービッド・アトキンソンでした。


 禿鷹ファンドのビジネスを推し進めるためには、「危機」が必要なのです。企業の業績が絶好調のときには、誰も彼らのビジネスに見向きもしません。
 

 そして、2020年、コロナ恐慌という危機が起きました。


 多くの企業の業績が一気に悪化した。結果、菅義偉が総理大臣に就き、竹中やアトキンソンが顧問に収まり、今度は中小企業、地方銀行の「再編」が始まったのは、ビジネススキームから言って必然です。
 

 いわゆる、ショック・ドクトリンです。
 

 禿鷹ビジネスにとって、コロナによる企業の業績悪化は「実に都合が良い」という話なのでございますよ。だからこそ、菅内閣は「粗利補償」「消費税廃止」といった正しいコロナ恐慌対策はしないでしょう。


 ならば、政権を変えるしかない。という話ではあるのですが、厄介なことにコロナ禍は国民の「分断」を促進します。というか、しています。

『政府が追加経済対策検討 回復二極化、広がる格差 現状支援は不十分
 政府・与党が新たな経済対策の検討を始めるのは、新型コロナウイルス感染拡大に見舞われた日本経済の中で、回復が先行する製造業や株高の恩恵に浴する富裕層と、苦境が続く非製造業や中小企業、困窮世帯との二極化が鮮明だからだ。1月成立の令和2年度第3次補正予算は新型コロナの感染収束後に重点を置き、足元の景気浮揚効果は乏しく、追加対策で十分な支援が届かない人々にどう手を差し伸べるかが問われる。
 政府・与党が令和3年度予算案の成立後、追加の経済対策の策定を検討していることが28日、分かった。新型コロナ感染拡大に伴う緊急事態宣言の再発令で収入が落ち込んだ困窮世帯の支援や中小企業の資金繰り支援などが浮上。3月下旬の予算案成立前から検討に着手し、新年度早々にも取りまとめたい方針だ。(後略)』

 予想通りというか、当たり前の話ではありますが、コロナ禍は「K字型回復」をもたらし、国民の分断を加速していっています。
 

 日銀のETF買い取りにより、株価は急回復。製造業も何とか立ち直りつつある状況で、日本のGDPの8割を占めるサービス業は痛んだまま。
 

 当然ながら、再度の補正予算が必要という話になりますが、ここで財務省やグローバリスト共は、K字の右斜め上に向かっている国民に対し、
皆さんの大切な税金が、無駄なバラマキに使われようとしていますよ。許せますか? コロナだろうと何だろうと、国民が貧窮しているのは、自己責任ですよ
 といったレトリックで、緊縮と更なる構造改革を煽ってくるに決まっています。
 

【三橋貴明の音声歴史コンテンツ 経世史論】


現在、特別コンテンツ 【信じがたい歴史的真実!フランス革命とMMT(現代貨幣理論)】の一部をYoutubeで公開中!

https://youtu.be/j-lLu2feXfU

 

 違うよね。 同じ日本国民だよね。
 

 全ての日本国民を救わないならば、むしろ日本政府や政治家、要らないよね。
 

 という「国民国家」の基本を、我々は取り戻さなければなりません。


 偶々、今回のコロナ禍で「貴方」や「貴方の家族」は害を被っていないのかもしれない。偶々、今回の株高で儲けているかもしれない。
 でも、次は?
 次の危機の際に、貴方や貴方の家族が「虐げられる側」に回らないって、誰が保障してくれるの?]


 誰も、保証してくれません。
 

 ルサンチマン・プロパガンダの「網掛け」は、次は貴方が対象になるかも知れないんですよ。


 全ての国民を救うんです。
 

 そもそも、税金は「財源」ではないです。貴方の税金が弱者救済に回っているといった事実はありません。


 それ以前の、我々は「日本国民」として日本国という共同体に属しており、互いに助け合わなければ生き延びられないのですよ。
 

 今回のコロナ禍をトリガーに、日本国民としての共同体意識を取り戻しましょう。さもなければ、K字型回復により国民が分断され、さらなる悲惨な状況に突っ込みます。


 K字型回復による国民分断に抗いましょう。
 

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