Everyone says I love you !

弁護士・元ロースクール教授宮武嶺の社会派リベラルブログです。

北海道と神奈川は解除基準に達していないのに「総合的に判断して」、全国一斉に緊急事態宣言解除。そして北海道は新たに15人の感染者、2名死亡。何のための解除基準だったのか。

2020年05月24日 | 自公政権の拙劣なコロナ対策
必ず来る安倍内閣総辞職のその日まで、これからもぜひ毎日一回、上下ともクリックしてくださると大変うれしいです!!!





2020年5月24日、安倍首相は25日からの緊急事態宣言一斉解除を宣言する予定です。

ところが、間の悪いことに、北海道と札幌市は今日24日、新たに計15人が新型コロナウイルスに感染したほか、これまで感染が確認されていた患者2人が死亡したと発表ししました。

これで、北海道内の感染者は計1040人、死者は計81人となりました。

これでも、安倍政権は北海道も緊急事態宣言を解除するのでしょうか。







西村康稔経済再生担当相は5都道県の新規感染者数について

「大きくは減少傾向にあることには変わりがない」

と述べて押し切る構えです。







しかし、そもそも、政府が緊急事態宣言解除の目安にしている

「直近1週間の新規感染者数の累計が人口10万人あたり0・5人程度以下」

について、23日午後8時時点の17~23日の数字では、北海道と神奈川はそれぞれ0・63、0.70と目安を超えているんです。







安倍官邸は感染者が減少傾向で感染経路がおおむね追えているから大丈夫と、今日言うつもりのようですが、ここに来て北海道は一日で15人も感染者が出ましたから、数字は跳ね上がりました。

専門家会議座長の脇田隆字国立感染症研究所長は記者団に、神奈川県が解除目安の
「直近1週間の10万人当たりの新規感染者0.5人程度以下」
を満たしていないことについて、
「総合的に判断する」
と語っていますから、そしたら、北海道も総合的に判断して大丈夫と言うんでしょうか。







先にスケジュールありきで、支持率急低下の安倍内閣がコロナ対策の成果を誇るため、全国の緊急事態宣言を一週間前倒しで解除できました、というためだけに、神奈川県も北海道も見切り発車するのは明らかです。

恣意的な判断が得意な安倍首相だからこそ、前もって決めた基準を正確に運用することでこそ、国民は安心できるのです。

あとわずか一週間。

元々の緊急事態宣言延長期間まで、神奈川と北海道だけ様子を見ればいいではないですか。

今大切なのは、安倍首相のメンツな内閣支持率ではなく、市民の安心と安全です。







もちろん解除基準は10万人あたりの感染者数だけではなく、病床数の余裕なども考慮されます。

しかし、それは、感染者は少なくてもベッドに空きがなかったらいざという時危ないからまだ解除はできない、という方向で考慮すべきデータです。

感染者数を押さえ込まず、特に今日ドカンと増えた北海道まで緊急事態宣言を解除するのは危険です。

よろしかったら大変お手数とは存じますが、上下ともクリックしてくださると大変うれしいです!

人気ブログランキングへ人気ブログランキング

ブログランキング・にほんブログ村へほんブログ村

Amazon 社会・政治・法律

Amazon Kindle ベストセラー

Amazon タイムセール商品


コメント (1)    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 安倍首相がトランプ大統領に完敗。日米国際結婚の夫妻、日本に住... | トップ | 維新の橋下徹氏が黒川氏の「... »
最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
「大阪モデル」は結論ありきの基準 (ゴメンテイター)
2020-05-25 09:25:21
「大阪モデル」としてマスコミが持ち上げていた3っつの基準が、23日に突然変更されました。
理由は「実態に合わないから」。しかもこれは広報文を報道各社に配っただけで記者会見はせず、都合の悪いことからは逃げ回る「維新スタイル」でした。

科学的根拠もなく示されていた基準ですからどうでもいいのかもしれません。5月31日までに緊急事態宣言を解除するという国の日程に合わせるためには、大阪で再度休業要請をすることはできませんから、基準を「実態に合わせて」変更したのでしょう。都合の悪いことからは逃げるという「維新スタイル」はしっかりと守られました。
ところで、全ての業種で休業要請を解除されたわけではないようですが、休業要請が続いているところは「出口」無し、ということでしょうか。
「出口」だ「入口」だと騒いでいた時、そういう説明があったのでしょうか。「業種によって異なる」と。
休業要請が続いているところはつらいでしょうね。出口の基準がないのですから。大変わかりにくい。ごまかすために、「段階的に」とか「第二のフェーズ」とか言っていますが、要するにどのような状態になれば安全か、ということが言えないのでしょう。

私は、インフルエンザのようにワクチンと治療薬がかかりつけ医のようなところで接種・投薬できる状態になったとき、だと思っています。
しかし、これを言うと「それは何時」と訊かれるでしょう。だから言えないのですよね。
まあ、見ていてください。休業要請はなし崩し的に消えていきますから。だって、国の緊急事態宣言が終わったら、法的根拠は無くなりますからね。後は公衆衛生関係の法令を駆使するしかないのでしょう。
次はどんな言い訳をするのか、それとも逃げ回る「維新スタイル」か。
いずれにせよこれからは、いや、これまでもそうでしたが、自分の身は自分で守る、しっかりと肝に銘じて生き抜きましょう。

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

自公政権の拙劣なコロナ対策」カテゴリの最新記事