コロナ第3波 国が病院に減収補填しなければ医療崩壊

6万2,253筆の署名を添え「減収補填」の要請書を厚労省に手渡すSaveMed SaveLivesの室生代表(左)。=13日、厚労省 撮影:田中龍作=

 コロナ感染の第3波到来が指摘されても、Go Toは止まらず怒涛の勢いでウィルスを拡散する。

 国民の危機感を代弁するように「SaveMed SaveLives=医療を守ろうプロジェクト」が、きょう、厚労省を訪ね、医療機関への財政支援を要請した。

 同プロジェクトが具体的に要請したのはコロナ禍に伴う減収の補填だ。「国が全額補償を行って下さい」と求めている。

 コロナ患者のために空床を確保する。一般診療の患者は激減する・・・病院経営は苦しくなる一方だ。

 毎月数億円の赤字を出している病院も少なくない。しわ寄せは医師、看護師など医療従事者に行く。

 赤字 →リストラ → 一人当たりの業務量は増える → にもかかわらず給料は減る → 離職者が出て来る→ 医療は崩壊する

 通院が必要な患者にとっては地獄のような現実が訪れてもおかしくない状態が近づきつつある。

防護服が不足していたため看護師は無防備な格好で患者と接していた。院内感染が起きて当然の環境にあった。=4月、都内 撮影:田中龍作=

 マスクやフェイスシールドを着用するよう通達が出ているが、経営悪化のため職員が自己負担で購入しなければならない・・・そんな病院もある。モラルの崩壊は医療従事者の精神を荒廃させる。

 「SaveMed SaveLives医療を守ろうプロジェクト」は、こうした現状を縷々説明しながら、減収補填を国に申し入れた。

 しかし厚労省医政局医療経営支援課・医療法人支援室の山本修一室長は「(現在執行中の)3兆円規模の医療支援が行き届いていないので、行き届いてみないことには分からない」と述べ、回答を避けた。

 コロナウィルスの感染者数が毎日のように最多を更新する。医療は崖っぷちに立たされているのに、行政の危機感はあまりに薄い。

     ~終わり~
       
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