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「アメリカの大転換と高圧経済」(前半)三橋貴明 AJER2020.7.5
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東京五輪が開幕しました。(厳密には開会式が開催されました)
天皇陛下が、
「私は、ここに、第32回近代オリンピアードを記念する、東京大会の開会を宣言します」
と、開会を宣言されましたが、「オリンピアードを祝う」を「オリンピアードを記念する」に変えられたのが印象に残りました。
『陛下の開会宣言文言変更、割れる見方 IOCは承諾
オリンピアードを「記念する」――。23日の東京五輪開会式で、天皇陛下は五輪憲章の和訳として示された「祝う」の表現を使わなかった。昭和天皇も前回東京五輪で「祝う」と述べており、異例とも言える変更に、専門家からも様々な見方があがった。(後略)』
何しろ、当の東京が緊急事態宣言の最中にあるわけで、「祝う」気になれない都民、国民が少なくないのは確かでしょう。
開会式を全編、観ていましたが、三分の二くらいまで、徹底的な「国籍排除」のセレモニーが続き、むしろ感心してしまいました。(さすがに「イマジン」はやりすぎですが)
グローバリズムを推進し、政府を小さくし、「国境・国籍にこだわる時代は過ぎました」な日本国が開催する五輪。昨夜の開会式は、まさに「今の日本」に相応しいセレモニーなのでしょう。大坂なおみ選手が聖火台に点火したのは、まさに必然です。
政府のパワーが弱体化し、疫病のパンデミックを収束できず、無観客とせざるを得ず、開催都市において緊急事態宣言。そんな国が、「国家」を意識した五輪開会式を開催できるはずがないのです。
最後の方にとって付けたように日本テイストが入ってきましたが、さすがに陛下が開会宣言をされた際に、菅義偉首相が「座ったまま」だったのには、一瞬、自分の目を疑いました。
共同体を裏切る、壊すことが大好きな菅義偉という人物を象徴するシーンになりましたね。
『天皇陛下の開会宣言に着席したまま…菅首相に「不敬にも程がある」と非難の声
「私は、ここに、第32回近代オリンピアードを記念する、東京大会の開会を宣言します」
7月23日におこなわれた東京五輪の開会式。206に及ぶ国と地域の選手団が入場。組織委員会の橋本聖子会長(56)やIOCのバッハ会長(67)がスピーチした後、冒頭のように開会を宣言されたのは天皇陛下だった。
「天皇陛下が開会を宣言される様子は、しっかりと中継で放送されました。しかし、その際に隣で座っていた菅義偉首相(72)と小池百合子都知事(69)のふるまいに、批判が集まっているのです」(スポーツ紙記者)(後略)』
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とにもかくにも、東京五輪が始まりました。
感染症パンデミックによる緊急事態宣言が発令され、「東京」で人々の動きが制限されている中、約9万人の外国人が入国する。
人類史上、空前の試みと言っても過言ではないでしょう。
選手村が感染症の「ハブ」にならなければいいのですが・・・・。
同時に、これほどまでの猛暑の国における五輪開催も、あまり例がないでしょう。
1984年のロス五輪まで遡り、過去の五輪を振り返ると、開催期間中の二週間の平均気温は、東京が最高なのです。しかも、湿度も最も高い。
コロナのパンデミックが収束していない以上、選手やスタッフ、関係者は「マスク」をしなければならない。
熱波の中、マスクをし続ける。まるで苦行です。熱中症には本当に、気を付けて欲しい。
始まった以上は、事故等がなく、東京五輪が無事に終わってくれることを、一国民、一都民として心底から願っています。
「始まった以上、無事に終わってくれ・・・」に、ご賛同下さる方は、