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これからの日本に一番重要なこと!

このBLOGも残すところ今日と明日のあと2回で、一度終了となりました。
アメリカ大統領選挙は混乱に予想された通りで未だ当選者は確定しない状態が続いています。そのことはもうツイッター(@NAKADAHiroshi)で触れるようにします。

昨日は世界の大転換期について話しましたけれども、今日は我が国についてお伝えします。我が国を考えたときには日本一国で生きているわけではありません。当然ですが、アメリカが弱体化してきた裏側には、中国が強大化してきた事が言えます。そして我が国にとって、今後10年、20年、30年、50年、もしかすると100年にわたって、日本自身の問題として抱えるのがこの中国との関係になると思います。

「もうすでに世界が中国を中心に回り始めています」と言えば、どこかいい意味に聞こえますけれども、決してそうではなく、「中国に振り回され始めている」というのが正解でしょう。経済力は10年前に日本を抜いて世界第2位となり、2030年にはアメリカを抜くと言われています。スマホも衣料品も、そして今回よく痛感したようにマスク一つとってみても中国製です。経済力をつけた中国は軍事費も増やして軍事力もつけてきました。インドもベトナムもフィリピンもインドネシアも領土や領海を中国に踏み入られています。中国を挑発しないことが一番だという日本人もいますけれども、軍隊らしい軍隊を持たないブータンにまで中国は領土の拡張を主張しているんです。香港に続き、台湾も力で併合すると意思表示しており、今年に入ってから台湾との空の国境にあたる中間線を越えた中国軍機は実に49機にも上っています。もうおわかりの通りで、日本は中国の隣です。れっきとした日本の領土である尖閣諸島にも、昨日まで60日も連続で領海侵入の手前まで中国公船が来ています。先月の10月11日〜13日・15日には領海侵入も繰り返しました。

日本の経済だって地の利というのがありますから、日本の会社が中国で工場を建てたり、また13億人の巨大マーケットに対して物を売っている日系企業も多くあります。中国とは近いということもありますが、漢字文化を共有していることもあり、はっきり言って切っても切れない関係です。

今年に入ってからは、中国武漢から始まった新型コロナウイルスを中国はいち早く封じ込めました。そうは言っても民主主義国ではない中国には人権もへったくれもありませんが、すでに中国経済のV字回復は始まっています。すでにお伝えした通り、これからの世界にとって重要な5G、すでに中国では基地局が69万ヶ所、端末利用者は1億6000万人を突破しています。日本の人口以上の人が5Gを利用している中国は、更に経済力をつけて日本に迫ってくることになるでしょう。

はっきり言って日本のこれからを考えれば、あらゆる意味で中国抜きには考えられません。しかし、中国抜きには考えられないけれども、仮に依存するということになってしまったらそれはもう日本の全てが中国の思い通りに従うという国になってしまいます。

ただ、中国の軍事費は先ほどもお伝えしましたが、年を追うごとに増えており、今や日本円で20兆円を超えています。これは日本の防衛関係費(5兆688億円)の4倍に相当し、10年前の中国の軍事費と比べてみても2.4倍、20年で11倍もの軍事費になっています。中国が発表している軍事費が正しいかどうかすら不透明で、もっと多いとも言われています。ですから、尖閣諸島も、そして沖縄を中国が本気で取りに来たら、自衛隊で対抗できるのか疑問です。では中国に手を出させないという抑止力を考えた場合、はっきり言って日本単独では無理です。ですから、日米関係、日米同盟が基軸になっていくことを最重要として、自由民主主義国が連携をしていく必要があり、日本が積極的にその連携を進める必要があります。そのパートナーがどこの国かと言えば、アメリカ、インド、オーストラリアと日本です。これら四つの国を最近ではクァッドと呼び、菅政権になって初めて先月、東京で4ヶ国外相による安全保障会合「クアッド会議」が開催されました。こうして自由民主主義国を増やし連携しながら、中国経済も国際ルールに従うように求めたり、また中国自身の民主化を求めたりすることが必要です。その上で、日本と中国の経済の互恵関係を構築していくことも必要です。

日本を語るときには、教育、福祉、医療、インフラなど本当に様々な課題があります。そうしたものが充実していてこそ、国民の幸せがあるわけで、国民の幸せを追求していくためには、国が成り立っていなければなりません。国が成り立っているためにはと考えると、中国とどう向き合っていくのかということを避けるわけには行きません。それが、これからの日本です。

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