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7月19日(日) 『日刊ゲンダイ』に掲載されたコメント [コメント]

〔以下のコメントは『日刊ゲンダイ』7月19日付に掲載されたものです。〕

*巻頭特集「女子医大だけじゃない 次に起こる医療従事者の反安倍決起」

 仏でも医療従事者は感謝され英雄と称えられているが、評価以上のものを求めて給与アップや病院の財源強化を掲げた抗議デモが行われてきた。今回の賃上げ決定は、これに仏政府が応えたということだ。安倍政権も10兆円もの予備費があるのだから、何らかの対応をすべきだろう。

 法大名誉教授の五十嵐仁氏(政治学)が言う。

 「政府は医療崩壊を避けるために全力を注ぐべきです。予備費が10兆円もあるのですから、金がないとは言わせません。『Go To』で瀕死の旅行業界を救済することを否定はしませんが、それは感染が収まってからでいい。まずは医療従事者が心置きなくコロナと闘えるよう支援することが先決。優先順位があります」

 安倍政権のコロナ対策は、「アベノマスク」「減収世帯30万円が一律10万円へ変更された現金給付」、そして今回の「Go Toの混乱」と、やることなすこと頓珍漢のうえ、世論の不評に右往左往。この政権はオツムがイカれているとしか思えない。

 内閣は支持率下落で首相の求心力も風前のともしびだ。官邸では安倍の側近官僚が跋扈し、菅官房長官との確執やコロナ対策での主導権争いも囁かれる。組織はバラバラの空中分解。安倍本人は予算委にも出席せず逃げ腰で、第2波の危機に瀕しても記者会見すら開かないのだから無責任極まりない。

 このまま感染者が増え、医療現場への負担が増えれば、医療従事者のストレスと不満は爆発。次に起こるのは、フランスのように反安倍決起だろう。


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