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【新番組】「安藤裕と三橋貴明の日本経済論 第一話」(前半)三橋貴明 AJER2020.5.5

    

 

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日本史上最大のピンチ! 最悪にヤバイ! 日本企業を中国資本に売り渡す銀行法改正 [三橋TV第390回] 三橋貴明・高家望愛


https://youtu.be/rJmWHSbvmwg

【討論】世界制覇へ?中国経済の強大化[桜R3/5/14]
https://youtu.be/7F4I6dI0K_s

 もはや「国民の安全保障」あるいは「生命の危機」に関わっているため、楽観視は禁物だと思い、正直に書きますが、菅内閣は今年度、本気で補正予算を組む気がないのだと思います。(まさか、とは思っていましたが)


 理由は大きく二つあり、一つはもちろん財務省サイド。
 

 財務省は、昨年のコロナ対策の国債を、わざわざ「一年債」を中心にしました。

参考動画:借換債を激増させた財務省の悪魔のようなやり口 [三橋TV第382回] 三橋貴明・高家望愛

 結果、今年度に早くも借換債が激増。
 

 財務省は、
「市場のニーズを踏まえて多くを1年以下の短期国債で調達した」
 と、説明していますが(本当に、そう説明している)これは本当に奇妙な話です。何しろ短期債は長期債(十年債とか)よりも金利が低い。


 安定的な運用を求める銀行側が、デフレが継続し、民間の資金需要が不足している状況で、「低い金利」の短期債を求めるはずがない
 

 同時に、財務省は「(あるわけないけど)将来的な国債金利急騰」を問題視しているはずです。借換債の場合、毎年、金利が変動します。
 

 要するに、住宅ローンの変動金利・固定金利と同じです。「将来的な金利急騰」をギャアギャアと騒ぎ立てているならば、なおのこと一年債で

発行してはいけない。
 

 さらには、そもそも、赤字国債は十年債です。


 要するに、財務省は2021年度に借換債を激増させることで(実際、40兆円増えた)、21年度の見た目の国債発行額を膨らませたわけです。


 その上で、
「先生、すでに21年度は200兆円を超す国債発行が予定されており、これは20年度を上回っているんですよ(カレンダーベースでは上回ります)。補正予算を組めるはずがないでしょう」
 と、議員に「ご説明」に回る。


 二つ目。20年度の補正予算が(2月末時点で)35兆円(予備費含む)使われていない。これを利用し、補正予算を求める政治家に、
「先生、大丈夫です。昨年度の積み残しが、35兆円ありますから」
 と、補正予算の策定を妨害する。

参考動画:本気で国民を殺す気か!20年度、30兆円の予算が使われなかった・・・ [三橋TV第386回] 三橋貴明・高家望愛

 実際、財務官僚が上記の説明を自民党議員にしていることは、確認済みです。
 

【三橋貴明の音声歴史コンテンツ 経世史論】

お待たせいたしました。【三橋貴明×関良基】歪められた「開国」の歴史 後編〜日本が清・インドのように植民地にならなかった本当の理由 が公開になりました!

https://keiseiron-kenkyujo.jp/apply/

 

【令和元年2月末・令和二年2月末の歳出予算残額(兆円)】


http://mtdata.jp/data_74.html#zangaku

麻生財務相 「直ちに補正予算やる考えない」
 麻生太郎財務相は14日の閣議後会見で、新型コロナウイルス感染症対策のための補正予算の必要性について問われ、「いま直ちに補正予算をやることを考えていない」と述べた。
 政府は同日午前の「基本的対処方針分科会」の議論を経て、北海道、岡山、広島3道県を緊急事態宣言の対象地域に追加する方針を決めた。感染拡大を受けて、与党の一部には新たな経済対策をつくり、必要な財源を補正予算で手当てすることを求める声もある。(後略)』

 昨年の第二次補正予算の10兆円予備費に、わたくしが猛反対したのは、↑こうやってくるに決まっていたからです。


 財務省は、
「コロナ禍がどうなるか分からない。万が一に備えて、予備費を積もう」
 などとはやってきません。単に、
予備費にしておけば、今年度は使わず、来年度に繰り越し、来年度の国債発行を抑制できる
 と、考えたに過ぎないのです。


 というわけで、財務省は本気で21年度の補正予算「ゼロ」を狙っています。彼ら、財務官僚の「人事の査定」をよくするために
 

 未だに信じていない人が少なくないでしょうが、財務官僚が緊縮路線を邁進するのは、本当に「自分の出世」のため、ただそれだけなのです。


 嘘だと思う方は、上記桜の討論の動画の最後の方を見てみてください。財務省の「査定」と戦っていた藤井先生のみならず、財務官僚時代に「査定をしていた」松田先生が実体験を語っています。
 

 さて、現在の日本が「史上、最大・最悪の危機」にあると思う理由は、財務省の緊縮財政に加え、もう一つ、災厄としか呼びようがない問題があるためです。


 明日に続きます。
 

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