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「反グローバリズムの日本国民よ連結せよ!」(前半)三橋貴明 AJER2022.7.26
  

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第二次政治改革が起きる!? 90年代中盤の日本と現代の類似性[三橋TV第582回]三橋貴明・高家望愛


https://youtu.be/ZM7KGTiVjUQ

 


 先日、三橋TV第580回で、「率直な懸念 日本は大規模プロジェクトを推進できる国なのか?」というテーマでお話し致しましたが、
国家が(時に)推進しなければならない最大のプロジェクト
 は、戦争になります。
 

 特に、第一次世界大戦以降は「総力戦」となり、国家が人材、資源、企業、インフラ、情報、一次産品、輸入等々をコントロールしなければ、戦えない。


 日本の場合は、常に「資源」「一次産品」がボトルネック(制約条件)で、
「戦争に必要な資源を手に入れるために戦争を「推進」する」
 という構造にならざるを得ない。


 大東亜戦争の前半(日米英開戦前)について語ると長くなるので、この辺にしておきますが、日本国は現在も輸入の過半を「食料」「鉱物性燃料」「工業用原料」の三つが占めています

【2021年 日本の財別輸入シェア】


http://mtdata.jp/data_79.html#zaibetsuyunyuu

 どれだけ優秀な戦闘機を持っていても、鉱物性燃料が無ければ動かない。


 どれだけ優秀な兵器を製造する能力があったとしても、工業用原料が無ければ生産できない。メンテナンスもできない。


 どれだけ優秀な兵士が揃っていたとしても、食べ物が無ければ戦えない。


 戦闘の前線で「戦う」形で提供される「安全保障サービス」を成立させるためには、「資源」「一次産品」が必要な量、必要なタイミングで届けられる流通が成立していなければならない


 その能力が、日本にあるのでしょうか?

 

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【経世史論】三橋貴明と「歴史に魅せられて my」がお送りする、経世史論。

http://keiseiron-kenkyujo.jp/keiseishiron/

第四十一回「皇統論 平将門の乱-新皇ー」「歴史時事 神がそれを望んでおられる」がリリースになりました。
ぜひ、ご入会下さい。

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ペロシ氏台湾訪問、日本の備えは
(前略)台湾有事で米国は台湾に向かう。日本を全面的に守ってくれるわけではない。冷戦中に日本の安全保障は米国が救援に来るまで数週間もてばいいという戦略になってしまった。これを2、3年はもつようにしなければいけない。いまのように弾薬がない、部品もないではとても耐えられない。(後略)』

 数週間・・・・、持つのでしょうか? 日本の防衛面の安全保障サービスは、そこまでの「供給能力」を持っているのか? 


 わたくしは軍事の素人なので、これ以上は言及しませんが、現実の中国との戦争で「数週間持つ」体制では、日本国や台湾を守り切ることはできないでしょう。


 それ以前に、数週間、持つのか?


 自衛隊は、緊縮財政の影響で、「個人装備」ですら充実していない。


 陸自の普通科個人装備は、最貧国の軍隊レベル。体の重要な部分を防弾プレートで保護するプレート・キャリアは、途上国ですら採用が進んでいるにも関わらず、日本は未採用。プレート・キャリアと組み合わせる、通気性の高いコンバットシャツも未採用。ヘルメットも旧型のまま。


 ちなみに、自衛隊員はトイレットペーパーを自腹で用意しなければならない、といった話がありましたが、一応、防衛省は、
『Q8 自衛隊員は駐屯地・基地等のトイレットペーパーを「自腹」で購入しているのですか?
A トイレットペーパーなどの日用品等については、これまで一部の隊員が自費で購入していた場合もありましたが、現在では、日用品等を購入するための予算を大幅に増額するなど、隊員が安心して任務を遂行できる生活・勤務環境の整備を行っています。防衛省として、「自費購入ゼロ」という当然の体制を整えます。』
 と、回答しています。つまりは、事実だった、と。


 カネ、カネ、カネ。ありもしない財政破綻論に基づき緊縮財政を続けた結果、自衛官の処遇や設備、装備品(兵器)すら改善できない国家が、数週間、戦うことができるのかどうか、わたくしは懸念せざるを得ないわけです。


 ならば、どうすればいいのか? カネをケチるのはやめる。緊縮財政を転換する。


 今後、防衛費増強の話が進むでしょうが、政治家の方々にはお願いですから、
「日本は自国を守る「供給能力」すら不安な国である」
 という現実を踏まえた上で、議論を進めて頂きたいと思うのです。
 

「現実を踏まえた上で防衛力を強化しよう!」に、ご賛同下さる方は、

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