phaの日記

パーティーは終わった

インターネット文学とは



はてな20周年を記念して、はてなインターネット文学賞というのが開催されるそうだ。
インターネット文学と言うからには、それは本屋で本を買えば読めるような文学とは全く違うものであってほしい。
本や雑誌では絶対に読めないようなわけのわからないものが読みたい。書籍化や収益化を狙っていそうなブログなどは論外。世間的な評価や金銭的な見返りを求めて書くのではなく、文脈不明のエネルギーのほとばしりが衝動のままにネット上にぶちまけられたような文字列。あとに残って長く読まれることなんて全く考えず、時間が経てば一体何のことを書いているのかもよくわからなくなってしまう、日々ネットに生まれてはすぐに消えていく無数のあぶくのような営み。僕はネットを見るとき、そんな虚無へと捧げる供物のような文章が読みたいといつも思っている。
そうした文章の一つの極北として、次の記事を紹介したい。

tender-mountain.hatenablog.com

昔のネットにはこうした感じのいびつな情念に溢れた長文がたくさんあったものだけど、かつて多くの人を魅了したあのブログもあのブログも既に消えてしまっていて、今ではWayback Machineの奥底にその痕跡を残すのみだ。寂しいけれど、仕方ない。すぐに消えてしまうからこそ強く輝くものはあるのだろう。


はてなブログでは、7月15日(木)から特別お題キャンペーン「はてなインターネット文学賞」を実施しています。この記事はキャンペーンの一環として、phaさんに「インターネット文学」について執筆いただきました。(はてなブログ)