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「もはや洒落にならない日本の食料危機」(前半)三橋貴明 AJER2022.11.8
   

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一般参加可能な講演会のお知らせ
2023年1月29日(日) 三橋貴明先生の仙台勉強会
http://mtdata.jp/data_81.html#sendai

 

需要は経済的資源である!薔薇色の未来をもたらすために!?[三橋TV第630回]藤井聡・三橋貴明・高家望愛


https://youtu.be/TQUoeI40MdY

 今年10月の小麦売渡価格の改定は、農水省が緊急措置として、通常六か月間の算定期間を一年間に延長して平準化することで「据え置き」となりました。
 来年4月、今年年3月以降の一年間の買付価格を元に算定されることになります。

【アメリカの小麦(ハード・レッド・ウィンター)輸出価格の推移】


http://mtdata.jp/data_81.html#komugi

 アメリカの小麦(ハード・レッド・ウィンター)輸出価格の推移を見ると、21年9月から22年2月までの価格平均(ドル/トン)が369ドル。
 今年3月から10月までの価格平均が448ドル。二割以上の上昇となっています。今後、来年2月までに小麦価格が大幅に下落してくれれば別ですが、来年4月の小麦価格は、恐らくは史上最大の値上げ改定になると思われます。


 全農は令和四肥料年度春肥(11月~5月)の肥料価格について、国際市況が大きく軟化した尿素以外を値上げしました。ほとんどが二桁%の値上げで、塩化カリは+31%。複合肥料も10%の値上げです。


 円安を除くと、リンは中国の輸出制限が相変わらず継続、カリはロシア・ベラルーシからの輸出途絶が大きな理由になっています。

 

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【経世史論】三橋貴明と「歴史に魅せられて my」がお送りする、経世史論。

https://keiseiron-kenkyujo.jp/apply/

皇統論第四十六回「刀伊の入寇」、歴史時事第四十六回「イングランド大内戦(ピューリタン革命)」がリリースになりました。ぜひ、ご入会下さい。

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 そして、電気。

東北電力、家庭向け電気料金の3割増値上げを申請
 平均32・94%の電気料金の値上げを東北電力が24日、国に申請した。平均的な契約・使用量の家庭(30アンペア、260キロワット時使用)の場合、電気料金は月8565円から2717円上がり、1万1282円になる。実際の値上げ幅は今後、国の審査によって決まるが、1970年代の第1次、2次の石油危機後に次ぐ過去3番目の上げ幅となる見込みだ。(後略)』

中国電も規制料金の値上げ申請、家庭向け31%増に 43年ぶり
 中国電力は25日、家庭向けの規制料金を来年4月から、平均31・33%値上げすることを経済産業省に申請した。燃料価格の高騰を受け、電力各社は業績が悪化している。東北電力が24日に値上げを申請したほか、東京、北陸、四国、沖縄の4電力会社も近く申請する方針だ。(後略)』

 来年4月は、小麦売渡価格の改定と、電気料金の値上げが重なることになります。
 もはやこれ、企業や家庭の「努力」とやらではどうにもならないですよ。


 しかも、反対側で需要不足(デフレーション)は続いており、我々国民の所得は増えない(需要=所得故に)。実質賃金や可処分所得が、これまで以上に下落することは確実です。


 それにも関わらず、日本政府は、
1.短期的には国民の可処分所得の減少を直接的に補填する財政政策(エネルギーはもちろん原発再稼働)
2.長期的に、食料自給率やエネルギー自給率を高める財政政策
 に、本腰を入れようとしない。


 22年度第二次補正予算に「多少」入りましたが、「電気・ガス価格激変緩和対策事業【3 兆 1,074 億円】」と「燃料油価格激変緩和対策事業【3 兆 272 億円】」の二つが目立つくらい。


 最も必要不可欠な「消費税廃止(最低でも減税)」については、与党内で議論すら起きない


 2023年4月、食糧やエネルギー価格が一気に(これまで以上に)上昇る可能性が高い。というか、確実であるにも関わらず、「先を見越した」政策議論ができないならば、政治家は不要なんですよ。
 

「政治家よ「先」を見て動いてくれ!」に、ご賛同下さる方は、

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