小林恭子の英国メディア・ウオッチ ukmedia.exblog.jp

英国や欧州のメディア事情、政治・経済・社会の記事を書いています。新刊「英国公文書の世界史 一次資料の宝石箱」(中公新書ラクレ)には面白エピソードが一杯です。本のフェイスブック・ページは:https://www.facebook.com/eikokukobunsho/ 


by polimediauk

【新型コロナ】英国 最新レポート ③ ワクチンの接種体制、拡大へ

 英国の新型コロナによる感染者数、死者数、検査数は政府が連日、情報を更新している。

 1月10日付の情報によると、1日当たりの新規感染者は5万4940人。死者は563人。累計死者数は8万1431人となった、「累計死者数」とは、検査で陽性となってから28日以内に亡くなった方の数である。(英国の人口は約6700万人で、日本の半分。)

 英国では現在、全域でロックダウン状況となっているが、「もっと行動規制を厳しくするべき」という声もあがっている。

 新型コロナの感染を阻止するための希望の光となっているのが、ワクチン接種だ。

 大衆紙「デイリー・スター」は11日付けの1面(BBCニュース、掲載)で、「すべての人にジャブ(ワクチンの予防接種)を」という見出しをつけた。

 その下には「騎兵隊がやってくる!、秋までには成人全員がワクチンを受けられる」という文章がある。英軍がワクチンの配送に協力するからだ。


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 先の政府サイトによると、2回でセットになるコロナワクチンの第1回目の接種を終えた人は1月3日時点で129万6432人。

 ハンコック保健相によれば、現在、国内では約200万人が接種済みで、人口の90%が住むイングランド地方では1日20万人規模で接種が進んでいるという。

 政府は2月中旬までに医療関係者のほかに70歳以上の人すべて(約1400万人)がワクチン接種を終了する目標を掲げている。

 そのためには大規模な接種体制が必要だ。11日中にはその詳細が発表されるが、英フィナンシャル・タイムズ等が報じたところによれば、今週末までに全国で一千カ所を超える医療クリニック(一般医が常駐)、223の病院、7つの大規模接種センターで接種体制が稼働する。近い将来は薬局もこれに参加する。

 イングランド地方で国民医療サービス(NHS)を提供する「NHSイングランド」の発表によれば、新たに以下の場所が「ワクチン拠点」として運営されるという(BBCのサイトには地図のイラストが入っている。)各センターでは1日に1千人規模の接種が可能になる。

ーミレニアム・ポイント(バーミンガム)
ーアシュトン・ゲート(ブリストル)
ーエクセル・センター(ロンドン)
―マンチェスター・テニス&フットボールセンター
―センター・フォー・ライフ(ニューカッスル・アポン・タイン)
ーロバートソン・ハウス(スティーブニッジ
―エプソンム・ダウンズ・レイスコース(サリー)

 (必要に応じて、アップデートしたい。)
 


by polimediauk | 2021-01-11 16:57 | 新型コロナ