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「財政破綻論の断末魔」(前半)三橋貴明 AJER2020.11.9
    

 

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https://youtu.be/tW-4y4RiQyw

 

 

 

 

 さて、令和三年度補正予算、すなわち岸田内閣の経済対策の分析です。
 とりあえず、永遠に保存したい朝日新聞の記事。

巨額の経済対策、財源論は放置 「10万円給付よりバラマキ色強い
 岸田政権が衆院選の目玉公約としてきた経済対策は、財政支出が過去最大の55・7兆円に上る巨額対策となった。コロナ禍に苦しむ個人や事業者への支援を理由にするが、「規模ありき」で編成が進み、緊急性の低い事業も数多く含まれた。「賢い支出」からはほど遠いバラマキ色が強い事業も目立ち、目的や効果を疑問視する声も少なくない。(後略)』

 記事のイラストを見れば分かりますが、朝日新聞は、
「保育士らの賃上げ」
「子供や学生、困窮世帯向け給付」
「中小企業向け給付」
「原油高対策の補助金」
 についてまで「バラマキ」と表現しています。


 凄い新聞だ。何て、弱者に冷たい・・・。
 

 すでにご理解されているでしょうが、財政破綻論と「平時の自己責任論」「非常時の国民選別論」は、同じコインの裏表です。


 朝日が「ザイセイガー」に囚われている以上、結局は自己責任論や国民選別論に向かわざるを得ないのです。つまりは「国民を救わない」という主張をせざるを得ないのでございます。
 

 さて、補正予算の中身ですが、「55.7兆円」という数字に騙されてはなりません。きちんと、中身を見ましょう。


 55.7兆円には、予想通り財政投融資が入っていますので、まずはそれを抜く。
 

 さらに、新型コロナウイルス感染症対策予備費分も入っているため、それも抜くことで、今年度の新たな国債発行(財政赤字分)を見る。
 

 すると、令和三年度補正予算はは31.9兆円(一般会計31.6兆円、特別会計0.4兆円)になります。
 

【歴史に魅せられて、myが聞いてみた〜皇統論編〜(前篇)】

現在、三橋貴明とmyによる特別コンテンツ「歴史に魅せられて、myが聞いてみる 皇統論編 (前編)」がご視聴頂けます。

https://keiseiron-kenkyujo.jp/keiseishiron/

 

 分かりにくいので、グラフ化します。

【令和三年度補正予算の詳細(兆円)】


http://mtdata.jp/data_77.html#hosei

 現時点では詳細が不明な部分があるため、懸念を三つだけ、指摘しておきます。
1.補正予算31.9兆円が、新規国債発行、つまりはPB赤字(=民間の黒字)になるのかどうかが分からない
2.予想通り、すぐさま国民の所得になるとは考えられない「新しい資本主義の起動」の予算が巨額。
3.財務省が予算執行を遅らせ、またもや巨額の繰越金になってしまう可能性。


 今年度のPB赤字であれば、その金額分、国民の手元の貨幣が増えたと考えて構わないが、現時点では不明です。
 

 しかも、昨年度、財務省は当初は、
「今年度のPB赤字は90兆円!」
 と、煽りつつ、巨額の繰越金を生み出し、PB赤字を50兆円代に縮小させた「実績」があります。


 当初の財務省の発表通り、20年度のPB赤字が90兆円に達していたら、国民(厳密には民間)の貨幣が30兆円以上も増えたことになります。多くの国民が、救われたことでしょう。
 

 というわけで、補正予算に対する評価は「保留」なのですが、いずれにせよ財政破綻論者たちが、
「バラマキだ~っ!」
 との批判キャンぺーを始めるのは確実です。というか、やっている。


 朝日新聞のように、「国民を救う予算」までをも「バラマキ」呼ばわりする連中には、
お前たちにとって、国民の生命や生活はどうでもいいんだな。この国民殺しが!
 と、容赦なく批判して下さいませ。

 

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