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「反グローバリズムの日本国民よ連結せよ!」(前半)三橋貴明 AJER2022.7.26
  

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やったフリ?それともアドバルーン?「今冬原発九基稼働」の真実[三橋TV第579回]三橋貴明・高家望愛


https://youtu.be/elvQ0cfMZj0

 


 さて、22年度補正予算と並び、我々の未来を決定することになる概算要求基準2023が閣議決定されました。


 高市早苗政調会長が、
高市早苗@takaichi_sanae
来年度予算概算要求の基本方針について、一昨日の政調全体会議で約1時間30分に及ぶ議論を行い、食料やエネルギーの安全保障や、施策の安定性・継続性への留意(当初予算の確保)を追加して、今日、閣議決定の予定となりました。』
 と、ツイートしていましたが、実際はどうだったのか。


 こちらが、閣議決定された概算要求基準になります。

「令和5年度予算の概算要求に当たっての基本的な方針について」(令和4年7月29日閣議了解)

 社会保障の自然増が、5600億円。
 そして、問題の裁量的経費、義務的経費は、例により数値ベースで削減し、その上で、「重要政策推進枠」として、
必要に応じて、重要政策推進枠や事項のみの要求も含め、適切に要求・要望を⾏い、予算編成過程において検討
 となっております。


 重要政策とは、
⼈、科学技術・イノベーション、スタートアップ、GX・DX、エネルギー・⾷料を含めた経済安全保障の徹底等
 とありますので、食料安全保障強化、エネルギー安全保障強化、科学技術振興等は「必要ならば予算をつける」という考え方になっているわけです(表向きは)。


 確かに、高市政調会長がツイートされた通りにはなっています。

 

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【経世史論】三橋貴明と「歴史に魅せられて my」がお送りする、経世史論。

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第四十一回「皇統論 平将門の乱-新皇ー」「歴史時事 神がそれを望んでおられる」がリリースになりました。
ぜひ、ご入会下さい。

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 概算要求基準をそのまま受けるならば、鈴木宣弘先生が仰っている食料安全保障強化のための、
『(引用)窮地に立つ稲作農家に、コメ1俵1・2万円と9000円との差額を主食米700万トンに補填するのに3,500億円、全酪農家に生乳キロ当たり10円補填する費用は750億円、安全・安心な国産農産物の出口対策にもなり、子どもたちの健康も守るための学校給食の無償化を国が全額負担しても5,000億円弱である。』
 は、余裕で申請できます。


 さらには、東電PGなどが予定している「送電網の増強」のための投資資金も、オッケーですよね。ユーザー(我々)に負担を押し付ける必要は、全くないですよ、エネ庁。


 そして、 文科省は堂々と「ILC(国際リニアコライダー)建設」の予算を申請してくれ。たかだか、5千億円に過ぎない。


 国土交通省は、地方の鉄道網維持はもちろん、新幹線の耐震化費用も申請しろ。骨太の方針2022には、
『近年の災害を踏まえ、盛土の安全確保対策の推進、災害に強い交通ネットワークの構築、豪雪時の道路交通確保対策の強化、建築物の安全性向上、無電柱化等を推進するとともに、激甚化・頻発化する水害・土砂災害や高潮・高波への対策として、流域治水の取組を推進する。』
 と、書かれているぞ。


 コメ農家救済、送電網強化、ILC建設、交通網の強靭化。全て、骨太の方針2022に記載されているわけですから、各省庁の官僚は堂々と予算を申請してくれ。


 ちなみに、防衛費は確実に増えるでしょうが、まずはやるべきは、
「自衛隊員の処遇の改善」
 だ。アメリカから高性能兵器を買う前に、まずは自衛官が「まともな生活」をできるようにしろ。武器弾薬も、必要なだけ調達しろ。自衛官が防衛サービス提供のために「自腹」を切らなければならないような、頭のおかしい事態を改善しろ。


 という話なのですが、いずれにせよ、
「あっちを増やすから、こっちを削る」
 というトレードオフ発想の予算編成は、もう終わりにしましょう。日本が緊縮財政などという「贅沢」をやっていられる時代は、すでに終わったのです。

 

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