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スターウォーズ新3部作には、ハリソン・フォード演じるハン・ソロや、ルーク・スカイウォーカー、レイア姫など本当に懐かしい面々が揃って、役者って長生きしないと損だなあって思わせてくれます(レイアは3部作の途中で亡くなるのですが。。。)。
しかし、新3部作の魅力は新しい若いキャラクターにこそあって、その中で一番好きだったのが、フィルです。
フィルは帝国側の突撃隊の一員なのですが、無辜の市民を虐殺するのに嫌気が差し脱走!
臆病だし、フォースのような特別な力はないけれども、そして反乱軍の一員でもないのに成り行きからホラ吹いて、一緒に戦うという、実に人間らしい、わたくし好みのキャラだったのです🤣
そんなフィルを久しぶり見かけました。
ご存知のように、2020年5月25日、ミネソタ州ミネアポリスで、黒人男性のジョージ・フロイドさんが「偽札を使った疑い」があるとして白人警察官に7分以上にわたり首を圧迫され、そのまま亡くなるという事件が起きました。
無抵抗の被害者を拘束し、首を膝で押さえつけたこの警察官は、フロイドさんが「息ができない」と助けを求めたにもかかわらず、それに応じず死に至らしめたのです。
人種差別の象徴ともいえるこの事件がきっかけとなり、各地で「Black Lives Matter(黒人の命は重要)」のスローガンを掲げた抗議デモが行われています。
数百年の長きに渡って続いている黒人への差別をなくそうと、さまざまな著名人や人々が運動に参加しています。
さて、フィル。
フィルを演じたジョン・ボイエガさんが、英ロンドンにあるハイドパークにて行われたデモに参加しました。
全身を黒で包んだジョンは涙を流しながら、
「今日はまだ半分しか進めていない人々の運動だ。
ジョージ・フロイドが(生きていれば)成し得たこと、サンドラ・ブランドが成し得たことなんてわからない。
でも今日は、こういう考え方が子どもたちにとって普通になるようにしてやる」
「これは生きるか死ぬかの問題だ。みんな、このクソみたいな事態がどれだけ苦しいか理解してほしい」
と、声を振り絞って訴えました。
そして、言ったのです。
「俺は心の底から話している。この後キャリアが台無しになるかもしれないけど、そんなのクソくらえ!」
しかし、スターウォーズで旅した仲間は彼を見捨てませんでした(涙)。
『スター・ウォーズ』新三部作で共演した、ルーク・スカイウォーカー役のマーク・ハミルは
「ジョン、君を最高に誇りに思うよ。父より」
とツイート。
また『スター・ウォーズ』公式アカウントもジョンへ
「私達はあなたと共に立ち上がります」
と書き、彼のスピーチのリンクとサポートのメッセージを投稿しました。
「ルーカスフィルスはジョン・ボイエガと共に立ち上がります。
『時が来た。黒人の命はこれまでずっと重要だった。黒人の命はずっと大切だった。黒人の命はこれまでもずっと意味のあるものだった』
というジョンのメッセージと共に。
人種差別という悪は終わる必要がある。
この時代遅れな概念が変わるまで一緒に戦います。ジョン・ボイエガ、あなたはヒーローです」
と声明も出したのです。
わたくし、もうこの記事を書きながら、泣けて泣けて。
先日、テイラー・スウィフトさんが、差別主義者て暴力肯定のトランプ大統領に、
「あなたを11月の大統領選挙で落選させる」
と宣言したことを書きましたが、検察庁法改悪案に抗議した芸能人たちに、ネトウヨが次々と襲いかかって黙らせる日本が、いかに精神的に貧しいかを思い知らされます。
政治とスポーツを混同するなとツイートされた、ハイチのお父さんと日本のお母さんを持つ大坂なおみさんはこう言い返しました。
「アスリートは政治に関与してはいけない、ただ人を楽しませるべきだと言われることが嫌いです」
「これは人権の問題です。なぜ私よりもあなたの方がこの問題について『話す権利』があると言えるのでしょうか?」
と。
フィルとルークとルーカスフィルムとテイラーとなおみを支持します。
人としての矜持。
勇気。
そして愛の深さの問題です。
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とりあえず私は「Black is matter」に追加して、「中東系•南アジア系の人々の人権(及び命)は大切」も言います。