株式会社経世論研究所 講演・執筆依頼等、お仕事のご依頼はこちらから
三橋貴明のツイッターはこちら
人気ブログランキングに参加しています。

チャンネルAJER更新しました。

「財政破綻のプロセス」(前半)三橋貴明 AJER2022.1.4
    

 

令和の政策ピボット呼びかけ人に「株式会社マネネCEO・経済アナリスト 森永康平様」が加わって下さいました。

また、メルマガ「令和ピボットニュース」が始まりました。皆様、是非とも、メルマガ登録を!

 

 

【一般参加可能な講演会のお知らせ】

三橋貴明先生×藤井聡先生 オンライン記念対談 「コロナ禍でいかに中小企業は生き残るべきか」
【有料】記念対談+グループ討論

【無料】記念対談のみ

 

自己実現的予言 財政破綻論者たちこそが「経済」を壊すんだよ [三橋TV第494回]三橋貴明・高家望愛
https://youtu.be/jtBSRmxEArk

 

 

 今週末、1月15日(土)に、いよいよ三橋経済塾第十一期が開講になりますが、第一回のゲスト講師は会田卓司先生。


 会田先生は、恐らく「ネットの資金需要」のお話をされると思いますので、わたくしの方は「ネットの資金需要」を理解するための基本知識「国家の貨幣」について解説します。 


 第十一期からご入塾された方も少なくないでしょうから、まずは「貨幣の基本」を学んで頂きます。もっとも、新たな切り口からの貨幣論になりますので、十期までの塾生様にとっても面白いと思いますよ。


 ところで、
◆家計の収支+企業の収支+政府の収支+海外収支=0
 これは、「誰かの黒字は、誰かの赤字」と言っているに過ぎないため、誰にも否定できない絶対原則です。(厳密には、「企業」は家計、政府以外の国内経済主体という意味になります)


 政府の役割は「経世済民」に従う限り、最も脆弱な経済主体であり、かつ国家という共同体の主権者である国民、すなわち家計を豊かにすることです。


 フローで言えば、
「家計の黒字を増やす」
 ストックで言えば、
「家計の純資産を増やす(もしくは純負債を減らす)」
 必要があるのです。


 となれば、必然的に家計の黒字、純資産増・純負債減分、別の誰かが赤字、純負債増・純資産減になってもらう必要があります。


 誰かが赤字を増やしてくれない限り、家計の黒字は絶対に増えないのです。


 日銀統計において、「誰かの黒字は、誰かの赤字」そのものの統計が「資金過不足」になります。今回は、資金過不足から「家計の資金過剰」をグラフ化しました。
 すなわち、毎年の家計の黒字、純資産増・純負債減の金額がどのように推移したのかを見るわけです。

【日本の家計の資金過剰の推移(単位:兆円)】


http://mtdata.jp/data_78.html#kakei

 いやあ、見事なものです。二十一世紀に入って以降(要するに小泉政権以降)、コロナ前まで、日本の家計はバブル前の1980年代前半の黒字すら与えられない状況になっているわけです。


 しかも、黒字(資金過剰)が停滞する状況で、「聖域なき構造改革」などと勇ましく「競争激化」の政策を採ったわけです。国民が勝ち組と負け組に二分され、共同体が破壊される事態になって当然だと思います。


 二十一世紀に日本の家計の黒字が低迷したのは、反対側で政府が赤字(財政赤字)の拡大を抑制したためです。すなわち、2001年に始まったPB黒字化目標が、諸悪の根源なのです。
 

【歴史に魅せられて、myが聞いてみた〜皇統論編〜(後編)】

現在、三橋貴明とmyによる特別コンテンツ「歴史に魅せられて、myが聞いてみる 皇統論編 (後編)」がご視聴頂けます。

https://keiseiron-kenkyujo.jp/keiseishiron/

 

政府、プライマリーバランス25年度黒字化の目標維持へ
 政府は、国と地方の基礎的財政収支(プライマリーバランス=PB)を2025年度に黒字化する財政健全化目標を維持する方針を決めた。複数の政府関係者が明らかにした。近く開く経済財政諮問会議で示す。
 政府は21年6月に閣議決定した「骨太の方針」で、新型コロナウイルス感染拡大の財政への影響を検証し、21年度中に「目標年度を再確認」するとしていた。
 岸田文雄政権として、財政再建に前向きな姿勢をアピールする狙いがあるとみられる。(後略)』

 本記事は、14日の経済財政諮問会議で、新たな「中長期の財政試算」が示されることを受けた、「PB黒字化目標堅持」の既成事実化を狙った飛ばし記事の可能性が濃厚だと思います。


 明日の経済財政諮問会議で、今年上半期(年に二回やる)の「財政試算」を内閣府が示すのですが、当然ながら「PB黒字化目標」ありきのシミュレーションになります。何しろ、岸田内閣は別にPB目標を取り下げたわけではないのです。


 要は、内閣府の試算公表を受けて、「岸田内閣はPB目標を堅持する」を既成事実化したいわけですね。そして、PB反対派を黙らせる。


 家計の資金過剰を見れば明らかな通り、PB導入後、日本国民は「貧困化」していった。それまでとは、別の国で暮らしているような有様になった。


 というわけで、報道に一喜一憂せず、淡々と事実ベースでPB黒字化目標反対の声を上げ続けて下さい。


 財務省にとって、飛ばし記事でPB黒字化路線が規定事実化し、我々が落胆して諦めることが「最も嬉しい」のですよ。財務省を喜ばせたいとは、誰も思わないでしょ?

 

「日本政府はPB黒字化目標を破棄せよ!」に、ご賛同下さる方は、

↓このリンクをクリックを!
本ブログへのリンクは以下のバナーをお使いください。
◆関連ブログ
日本経済復活の会のホームページはこちらです。
㈱日本富民安全研究所のブログ絶望の先にはこちらです。
◆三橋貴明関連情報
新世紀のビッグブラザーへ ホームページはこちらです。
メルマガ「週刊三橋貴明~新世紀のビッグブラザーへ~」はこちらです。