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「アメリカの大転換と高圧経済」(前半)三橋貴明 AJER2020.7.5
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稲田朋美衆議院議員が新著「強くて優しい国」を刊行し、例により「緊縮派」として、出鱈目な財政論を述べています。
以下、著作より引用。
『◆「財政緊縮派」のレッテルを貼られても
(中略)しかし、現在自民党内には野党時代を知らない若手を中心に、「財政再建は必要ない。将来世代につけを回すことになるという考え方はおかしい」と、いくらでも国債を発行して経済対策を行うべしという主張がある。
自民党はいったいどんな党になってしまうのかと、暗澹たる思いがする。
昨年の骨太方針からプライマリー・バランス(基礎的財政収支)が消えたとき、私は平場の議論(国会ではなく党内の審議のこと)で以下のように発言した。
「野党時代に、無駄遣いをやめて9.1兆円、予算を組み替えて20兆、40兆の財源を生みだすという出鱈目な民主党マニフェストを批判して、新綱領ができました。今皆さんが言っていることは、民主党よりもひどい。無駄遣いもやめず予算も組み替えず、借金をしていくらでも財源をつくるということです。今の票を得るために後世に借金を残さないという新綱領の考えは、どこに行ったのでしょうか。将来世代につけを回してもいいんでしょうか。骨太方針からプライマリー・バランス黒字化を消すということは、新綱領は間違っていると言うことになるんです」
すると「綱領が間違ってるんだよ。将来世代につけを回していいんだよ」とヤジが飛んだ。
そして、私には「財政緊縮派」というレッテルが貼られた。
コロナ対策だけで70兆円以上の歳出増をしたことに伴う国民負担をどう考えるのか。単に国債の累増としてよいのか。真剣に議論すべき時が来ている。
私は財政出動をするなと言っているのではない。コロナ禍のような国民全体が疲弊しているときに、困っている人に手厚く支援するのは当然だ。
しかし、支援の方向性は構造改革を進め、生産性を上げるものにしていかなければ、国力が下がるし、創意工夫を阻害する。
そして、モラル低下を起こさない公平な配り方を、デジタルを駆使して行うべきだと提案している。
日本人の強さを信じない、なんの工夫もない支援策には反対だ。』
とりあえず、突っ込んでおくと、「財政再建」とやらにこだわって、将来のための支出、投資を削減していることこそ、将来世代へのツケ回しだ。将来世代へのツケ回しをしている政治家の代表は、稲田朋美、あんたなんだよ。
【日本政府(中央政府・地方自治体)の長期債務残高(左軸、兆円)、インフレ率・長期金利(右軸、%)】
http://mtdata.jp/data_74.html#choki
日本政府の長期債務残高は、1970年度の「166倍」になっているわけだが、長期金利はゼロ、インフレ率はマイナス。一体、何の問題があるんだよ。
さらに、自民党の財出派が「綱領が間違ってるんだよ」はともかく、「将来世代につけを回していいんだよ」などというはずがありません。「将来世代につけを回すことにはならないよ」とは、言うかも知れませんが。
【三橋貴明の音声歴史コンテンツ 経世史論】
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作家・古代史研究家 長浜 浩明【日本人はどこからきたのか?】【邪馬台国はどこにあったのか?】
https://keiseiron-kenkyujo.jp/keiseishiron/
何か、上記の短い文章だけで、稲田が、
「私は正義の政治家なのに、緊縮派というレッテルを貼られている被害者よっ!」
と、日本のサヨクの方々が得意な「被害者ビジネス」的なプロパガンダを展開しようとしていることが分かります。
いや、あんたが緊縮派だとか、興味がないから、とりあえず、「上の図」に反論してみな。
また、稲田は「困っている人」への支援は認め、「困っている人」の定義はしない、最近、流行りの緊縮レトリックも使っていますが、その上で、「構造改革」への財政支出を提言しています。
つまりは、「緊縮財政」と「構造改革」を組み合わせる、単なる小さな政府論者であると、自ら書いているわけです。
その上で、上記の桜の動画「西村経再相はなぜ暴走したのか?」とも関連するのですが、
【国家観と貨幣観】
本当に西村や稲田が「正しい国家観」を持っており、日本国民の共同体を大切に思っていたならば、たとえ「貨幣観」が間違えていたとしても、それでも「国民を救う財政支出」のために奮闘するはずなのです。つまりは、
「確かに国の借金は増えるかも知れないが、目の前で国民が苦しみ、死んでいくのは耐えられない」
と、考えるならば、(実際には問題ではありませんが)「国の借金の増大」に眼をつむって、適切な財政支出を提言するのです。
無論、日本の未来を考える勉強会は、「正しい貨幣観」に基づき「正しい国家観」の政策を提言していましたが、貨幣観を間違えていたとしても、国民を救うための財政拡大を提案することは可能です。
結論ですが、西村にせよ、稲田にせよ、端から日本国民のことなどどうでもいいのです。単に、「日本国という共同体」におもねる言論(いわゆる保守)を装えば、当選しやすくなるだけ。
逆に言えば、特に稲田が典型ですが、「日本国民などどうでもいい」と主張すると、選挙で落選するため、「いわゆる保守派」の顔をしているに過ぎないのです。「いわゆる保守派」の厚化粧も、随分と剥がれ落ちてきましたが。
いずれにせよ、この種の「実は国民のことなど何も考えてない、いわゆる保守派」の政治家がのさばっている限り、我が国の緊縮財政は終わらないのかもしれません。
というわけで、皆さま、稲田朋美に代表される「国家観も貨幣観も間違っている政治家」に、怒りの声をぶつけて下さいませ。
ちなみに、わたくしの三橋TVへの出演依頼への返答は、まだありません。
【ご連絡先】
稲田朋美事務所 0776-22-0510
稲田朋美議員会館 ともみ組事務局 03-3508-7035
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