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「潜在成長率の誤解に殺される(前半)」三橋貴明 AJER2020.10.26

    

 

令和の政策ピボット呼びかけ人に、林千勝先生(近現代史研究家)が加わって下さいました。
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【一般参加可能な講演会のお知らせ】

令和2年11月12日(木)「今こそ奮起の時!豊かになるために一人ひとりがやるべきこと」(※オンライン講演会)

令和2年11月21日(土)三橋経済塾 第九回第十一回講義(会場 福岡) 一般参加可能です

 

マクロ計量経済モデル(後編)消費税廃止・公共投資の経済効果は? [三橋TV第308回] 三橋貴明・小野盛司・高家望愛

https://youtu.be/OB10AFwqBAk

 

 大阪市を廃止し、四つの特別区を設置することの是非を問う住民投票が行われ、反対派が勝利しました。
 大阪市は存続します。130年の歴史を持つ大阪市という共同体が守られました。

 バタフライ・エフェクトとは、「わずかな変化」により、その後の状態が大きく変わってしまう現象のことです。1972年の気象学者エドワード・ローレンツの講演タイトル、
「ブラジルの一匹の蝶の羽ばたきはテキサスで竜巻を引き起こすか?」
 に由来しています。

 ちなみに、映画「バタフライ・エフェクト」は、シュタインズ・ゲートの岡部倫太郎のようなタイム・リープ能力(?)を持つ主人公が、幼馴染のケイリーを救うために、何度も過去に戻る。過去における「わずかな行動」が、その後の歴史を大きく変えてしまう、まさにバタフライ・エフェクトを題材にした作品になっています。


 いわゆる「大阪都構想」では、毎回、不思議な経験をします。

(参考)前回の経験:「シュタインズゲートの選択」

 今回の経験。


 一年ほど前、(寿退社した)秘書のTさんが、
「先生、来年の経済塾は、全国の主要都市を回りましょう」
 と、言い出し、わたくしは、
「(君たちがすげえ大変になるけど)構いませんよ」
 と、返答。


 その後、2020年のスケジュールが組まれたのですが、関西地区は藤井聡先生の地元、京都が選ばれており、大阪講義の予定はありませんでした。気になったわたくしは、
三橋「大阪でもやらなければ、マズくない?」
(寿退社した)秘書Tさん「あ、そうですね。どうしましょう?」
三橋「じゃあ、十月で」
 と、10月17日の経済塾大阪開催が決定。言うまでもありませんが、この時点では「コロナ」も「再度の住民投票」も、まったく想定されていませんでした。


 年が明け、(寿退社した)Tさんを引き継いだ秘書Nさんが、10月12日に「令和の政策ピボット」の会合をセッティング。(我々は、定期的に会合の場をもっています)


 会合の場で、「大阪市を廃止し特別区を設置する住民投票」のために何をするべきかが議論になり、すったもんだの挙句、
一同「じゃあ、お前(三橋)がやれ」
三橋「ええっ! わたしっ!」
 という話になり、そこでふと思い出し、
三橋「あ、そういえば、私、今週末に大阪に行きます」
 と口にした結果、10月17日の経済塾の翌日、18日に急遽、反対派の皆様と対談コンテンツを収録することが決まったのです。「声」を守る必要があったため、17日の大阪の懇親会は、一次会で失礼させて頂きました。ご参加頂いた皆様、ごめんなさいね。


 というわけで、翌10月18日に収録した対談コンテンツが、以下の四つになります。

【都構想緊急対談Part1】二重行政撤廃で財源は浮かない!誰も得をしない都構想の真実が市民に伝わらないワケ 三橋貴明 × 柳本あきら(前大阪市会議員)

【都構想緊急対談Part2】現役市会議員が明かす“二重行政解消で経済発展”の嘘 三橋貴明 × 川嶋広稔(大阪市会議員)
 

【都構想緊急対談Part3】なぜ公明党は都構想賛成に寝返ったのか?メディアが報じない維新と菅総理の蜜月関係 三橋貴明 × 冨田宏治(関西学院大学教授)

【都構想緊急対談Part4】嘘の広告で市民を騙す!?大阪維新の巧みなメディア戦術 三橋貴明 × 薬師院仁志(帝塚山学院大学教授)
 

【三橋貴明の音声歴史コンテンツ 経世史論】

特別コンテンツ「歴史に魅せられて、myが聞いてみた~第一回 歴史時事編~」公開中!

http://keiseiron-kenkyujo.jp/keiseishiron/

 

 特に、冨田先生と薬師院先生との対談の内容が、“シルク姉さん”をはじめ、多くの人々に伝わり、反対派の理論武装に大きく貢献することになりました。


 上記の対談コンテンツが、都構想を否決に導いた、と言いたいわけではありません。というか、今回の最大の功労者は、間違いなく「住民投票の呼称」を、
「大阪市を廃止し特別区を設置することについての投票」
 に変更するべく、議会に陳情された薬師院先生だと思います。


 薬師院先生をはじめ、多くの方々が「大阪市を守る」ために戦われ、勝利したのです。


 とはいえ、上記の対談コンテンツが、住民投票の結果を「否決」に導くべく、わずかな力になったのは確実だと思います。みんなの「わずかな力」が集まり、今回の喜ばしい結果につながった。


 そして、対談コンテンツが作成されたのは、本当にみんなの「わずかな判断」の積み重なりの結果なのでございます。

大阪都構想10年越し決着 松井市長「後悔ない」 吉村知事「再挑戦しない」
 大阪市民は再び政令市の廃止に「ノー」を突きつけた。1日に投開票された「大阪都構想」を巡る2度目の住民投票。5年前と同じく反対が賛成を上回り、大阪市の存続が決まった。大阪維新の会が結党時から党最大の公約として掲げ、市民を二分した論争は10年越しで決着した。(後略)』

 うん、嘘つきの君たちが何を言っても、全く信じられないから。
 維新は、ついに最後まで「大阪市を廃止し特別区を設置することについての投票」という、住民投票の正式名称を使いませんでした。


 松井市長が政界を引退したところで(これも、どうせ嘘だろうけど)、また、この狂った「構想」を推進するに決まっています。「大都市地域における特別区の設置に関する法律」の廃止が必要でしょう。


 ともあれ、反対派の皆様、お疲れさまでした。
 ひとときの勝利の美酒に酔い、今後も「我々の共同体」を守るべく、歩み始めましょう。

 

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