今日の横浜北部は朝から晴れておりまして、涼しくて気持ちいい気温です。
さて、本当に久しぶりにブログを更新しますが、いきなりお知らせです。
実は更新していない間に地政学に関する本を2冊出版しておりまして、一冊はすでに増刷、もう一冊は10万部を超えるベストセラー(!)になっておりました。
それぞれ紹介しますが、一冊目は『
地政学原論』という本でありまして、主に防衛研究所の先生方が中心となって編集された全12章の論文を集めた本の中で、私はそのうちの2章分を担当させていただきました。
この本のすごいところは、(私をのぞいて)すごい方々の論文を集めたにもかかわらず、文体はかなりわかりやすい入門書という位置づけで読みやすく、しかも日本の安全保障に焦点を当てているという点で、実に画期的な本であるということでしょう。
これほど分厚くて(400頁弱)専門書とも言える値段(4,180円!)と劇的に濃い内容にもかかわらず、すでに増刷がかかっておりまして、なかなか売れ行きが好調だと聞いております。
地政学の本でありながら、地政学という概念そのものに切り込んでおり、その概念の客観性や学問としての存在に疑問をもちつつも、一国の安全保障を考える上では無視できないものとして戦略論の概念として組込んでエクスパートの方々が語っている姿勢そのものが、個人的には読みどころだと考えております。
さて、もう一冊ですが、こちらは完全な「入門書」として私が監修をしたもの。
というものでありまして、私へのインタビューや持ち込んだ資料などをもとに、優秀な編集のプロやイラストレーターの方々と一緒に「地政学という言葉は聞いたことがあるが中身はよく知らないというビジネスマン向け」というコンセプトでつくりあげたものです。
もちろんわかりやすさという点は徹底したつもりですが、中身については妥協したつもりはないので、バランスオブパワーやチョークポイントなど、他の地政学入門本にはあまり出てこない概念なども説明しております。
お値段もお手頃ですし、本来の地政学の長所である「図説を徹底する」という姿勢を受け入れていただいたようで、出版社もびっくりの異例の大ヒットでありまして、すでに7刷の9万部をすぎて、そろそろ8刷10万部に手が届く状態にあるということです。本当に感謝です。
もちろんこの本はあくまもできっかけでして、この本をお読みになって地政学的な見方についてご興味を持たれた方、もしくはさらに勉強して知識を深めてみたいと感じた方などは、私の他の地政学に関する
このような翻訳本や
このような本、さらには
こんな本まで参考にしていただければと思います。
また、
本格的に大学の講義のような形で勉強したいという方がいらっしゃいましたら、やや値段は張りますがぜひ
こちらの音声講座に挑戦していただければと思います。
といいますのも、私も都内の某大学で戦略論の講座を担当しておりますが、地政学については授業の一部(たった1限分)でしか教えておらず、そういった意味でオープンな場でまとめて学べる機会はないからです。
ということで久しぶりのブログ更新でしたが、たまった本の紹介や紹介したい記事もありますので、明日から毎日マジメに更新していきたいと思っております。どうぞよろしくお願いします。
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