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「もはや洒落にならない日本の食料危機」(前半)三橋貴明 AJER2022.11.8
   

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国債こそが「安定財源」だ!財務省こそ自己改革・合理化せよ![三橋TV第627回]三橋貴明・高家望愛


https://youtu.be/04cIl-0ggaI

 消費税が「間接税」ではなく、「直接税」だったという事実を理解し、人生、最大級の衝撃を受けています。ちなみに、「国の借金」の嘘は自力で解き明かしましたし、驚きよりもまず「怒り」が沸き起こってきたので、今回ほどの衝撃は無かった。

 

 間接税・直接税の定義を理解していない人が少なくないようですが。
・直接税:税金を納める義務のある人(納税者あるいは徴収義務者)と、税金を負担する人(担税者あるいは納税義務者)が同じ税金
・間接税:税金を納める義務のある人(納税者あるいは徴収義務者)と、税金を負担する人(担税者あるいは納税義務者)が異なる税金
 と、なります。間接税において、事業者は単なる徴収義務者であり、納税義務者ではありません。


 昨日のエントリーで、vomica様が、
「消費税導入時に売り上げ3000万円以下の事業者を免税にしたのは、消費税の位置づけが分かっていたからでしょう。預かり金なら最初から免税措置は不要だったはずです。」
 と、コメントされていましたが、その通りです。 


 消費税が本当に「預り金」ならば、免税措置など許されるはずがない。何しろ、制度的に「益税」を認めることになります。


 たばこ税や入湯税で考えれば分かります。たばこ税や入湯税は、完全に間接税で、我々消費者が支払った税金を、事業者が徴収義務者として「預かり」、納税しています。


 たばこ税や入湯税について、
「このたばこ屋は零細事業者だから、消費者が支払った税金を懐にしまっていい」
「この温泉は零細事業者だから、消費者が支払った税金を懐にしまっていい」
 など、端から認められるはずがないのです。何しろ、他人(消費者)が支払った税金を自分のものにすることを認める、という話になってしまう。


 というわけで、(現在は)課税売上高1000万円以下の事業者に免税措置が講じられている時点で、消費税は間接税ではなく直接税なのです。さらには、消費税は消費者が支払っているわけではないため、そもそも預り金など存在し得ず、「益税論」など根本から間違っていることになります。


 財務省・国税庁が仕掛けた、壮大な「詐欺」というわけです。


 間接税ならともかく、直接税に「益税」など存在し得ない。それにも関わらず、財務省は「益税論」というレトリックを編み出し、頭の悪い連中に吹聴させることで、消費税という「直接税の網」を事業者全体にかけようとしているわけですね。


 改めて、凄い連中を相手にしていますよ、我々は。
 

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【経世史論】三橋貴明と「歴史に魅せられて my」がお送りする、経世史論。

https://keiseiron-kenkyujo.jp/apply/

皇統論第四十六回「刀伊の入寇」、歴史時事第四十六回「イングランド大内戦(ピューリタン革命)」がリリースになりました。ぜひ、ご入会下さい。

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自賠責の運用益6000億円を借入「申し訳ないと思う」鈴木財務相 来年度から「賦課金」さらに国民負担へ
◆今年度の第3次補正予算で12.5億円の追加返済
 鈴木俊一財務相は2022年11月11日の閣議後会見で、自動車安全特別会計から一般財源に借り入れ(繰り入れ)た自賠責保険(自動車損害賠償保険)の保険料運用益5952億円(2022年度末当初予算見込み)の返済について、次のように話しました。
「一般会計から自動車安全特別会計への繰り戻しは、今の財政事情を考えると1回でお返しするのは無理な状況。これは申し訳ないと思っているが、そういう中で着実に確実に繰り戻し、誠意をもってお返ししていくことが大切だと思っている」(後略)』

 これも同じでしょう。そもそも、国債を発行すれば済む話を、
「申し訳ない。厳しい財政事情で返せない。こちらも精一杯努力するので、来年度から賦課金を少し値上げさせて欲しい」
 と、鈴木財務大臣に陳謝させて、「国はカネがない」という印象を国民に植え付け、さらなる緊縮財政への空気を醸成する。


 実は、政府や指先一つで国債を発行し、我々の負担を軽くすることなど造作もないにも関わらず、それでは緊縮財政にならないため、財務省の権力強化につながらない。内部の財務官僚の出世にも結び付かない。
 

 今回のインボイス制度をめぐる議論で、「消費税」の正体が明らかになりましたが、わたくしにしても(1989年以来)30年以上も騙されていたわけです。


 改めて、恐るべき連中です、財務省は。彼らの知能、というか姑息さを上回り、我々が財政主権を取り戻す。なかなか難儀な話ですが、諦めない限り、試合終了にはなりませんので、精々、しつこく足掻くとしましょう。

 

「消費税は実は直接税だった」に、三橋同様衝撃を受けた方は、

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