Works Review「働く」の論点2020

 リクルートワークス研究所様から、年次報告書『Works Review2020』をお送りいただきました。ありがとうございます。
www.works-i.com
 本年版の特集テーマは研究所のミッションにも掲げられている「一人ひとりが生き生き働ける次世代社会」というもので、同所の17人の研究員の方々が執筆しています。巻頭に同所の新旧所長と特任研究顧問の野田先生の鼎談があり、続いて2部構成の特集があり、その後に紀要的な論文集が続くという構成です。
 とりわけ、特集第1部の「『マルチリレーション社会』への誘い」は、新型コロナ禍でリレーションのリモート化・デジタル化を余儀なくされている現在、特に読まれるべきものであると感じます。先日のJILPTのテレワークに関する政策シンポジウムでも緊急事態宣言下で一気に拡大したテレワークが7月には縮小していることが報告されましたが、むしろそれは自然な動きだろうと思います。もちろんリモート・ヴァーチャルにも利点は多々あるわけで(特集にもSNSによるリレーションの考察があります)、この経験を評価しつつ今後のリレーションの在り方を探っていく必要があるのでしょう。楽しみに勉強させていただきたいと思います。