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弁護士・元ロースクール教授宮武嶺の社会派リベラルブログです。

日本共産党の小池晃書記局長によるパワハラ問題で、被害者のはずの田村智子副委員長が「パワハラを受けたという認識は全く持っていなかった」と記者会見で述べること自体がこの組織の問題を表している。

2022年11月19日 | 日本の政治

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 2022年11月5日に開かれた党の会議で、小池書記局長が地方議員の名前を間違って読み上げ、司会を務めていた田村政策委員長が訂正したところ、小池氏が田村氏に対し

「間違えていない。訂正する必要はない」

と強い口調で叱責したパワハラ問題。

 

 

 11月14日に開かれた党の常任幹部会で警告の処分が決定されたということですが、時事通信の記事

「警告は4段階の処分のうち重い方から4番目」

というややこしい説明の仕方がなされていたので、日本共産党の規約を初めて見てみると、やはり49条の処分の中で一番軽い処分でした。

 私は、14日に

『私も間違った小池氏がそれを正した田村氏に謝罪させる、もっと言えばあれだけ国会では切れ味鋭く、私は個人的に委員長にしたらいいとまで言っていた田村氏が党内の序列によって思わず謝らされるのが、共産党の体質なんだとくっきり浮かび上がった事件だったと思います。

日本共産党がこの事件に正しく対処するつもりがあるなら、小池氏を書記局長から降格させるしかないです。』

と書いたのですが。

日本共産党の小池晃書記局長にパワハラで警告処分。地方議員の名前の呼び間違えで、それを正した田村智子政策委員長を逆に𠮟責。謝罪までに8日かかったことも大問題だ。

 

 

 実は、この件については15日のしんぶん赤旗を読んだうえで、さらに

日本維新の会の中条きよし参院議員が文教科学委員会での国会質問で「ぜひお買い上げください」と自分の新曲とライブを告知(笑)。自ら議事録からの削除を求める羽目に。なるほど維新は悪い意味で多士済々だ。

という記事の中でこう書きました。

『維新の海老原由紀候補の応援演説中に猪瀬直樹候補が海老原候補の胸を触った「身を触る改革」セクハラ事件。

何より問題だったのは「被害者」であるはずの海老原氏が、明らかに胸を触られているのに、触られていない、セクハラじゃないと言い張ったことで、被害者さえそういわざるを得ず言わされてしまうパワハラやセクハラの構造がそこに顕著に表れていました。

そして、日本共産党の小池晃書記局長が女性である田村智子副委員長にパワハラした件でも、11月14日の記者会見で志位委員長が

「田村氏としては、ご本人としては、ハラスメントと受け取らなかったというふうに発言していた。」

と言ってしまったんですね。

見る人が見れば、聞く人が聞けば、それで共産党の問題がかえって根深いとわかることを、謝罪会見している志位氏ら幹部も全員気づいていない。

共産党は自民党や維新よりマシな程度じゃダメなんですよ。支持者のレベルも要求される水準も段違いに高いんです。

労働者の側に立つと標榜している政党の、それにしては実に絶望的な記者会見でした。』

 

 

 ところが、田村智子副委員長・政策委員長自身がさらに11月18日の記者会見で、自分がされたことはパワハラとは思わなかったと言っています。

 田村氏は

「叱責をされたとかパワハラを受けたという認識は全く持っていなかった」

「口癖ですぐ『ごめんなさい』が出る。間違っていたのか確証がなかったので、あの場では『ごめんなさい』と言った」

と説明して、自分がパワハラを受けたとは思わなかったと説明し、正しい指摘をした自分がかえって謝らされたことは自分の口癖だと説明しました。

 そして

「心配いただいたときには『私はそう受け止めなかったんだけどなあ』と困惑を覚えた」

「対応が遅れてしまった一つの要因に、私自身の困惑にとどまってしまったという認識の遅れもあった」

とも説明し、私も批判した、パワハラ事件から謝罪・処分まで時間がかかったことを自分のせいでもあると弁明しました。

 田村氏は

「後から考えたとき、議事が進行している最中に司会のところにきて、やりとりをすること自体が不適切だった。客観的に見た方々からの批判も『その通りだ』と思う」

とは言ったものの、客観的に見れば明らかなパワハラなのに、それをパワハラと感じず、そしてそう公言してしまうこと自体が二重三重に問題だとは気づいていないようです。

 

 

 細かい話ですが、小池晃氏が松永さんという地方議員の名前を松本さんと呼び間違えたのは、彼に渡されていた原稿自体が松本と間違えて表記されていたからだと、共産党は説明しています。

 しかし、動画では、小池氏は「松永と言った」と田村氏に言い張っているわけで、小池氏が会議後謝ったというのが実は数日経ってからだったという件と同じく、ここでも事実と説明に齟齬があります。

 志位委員長がオンラインで小池氏が田村氏を叱責するのも見ていたのに、1週間も手を打たなかったことをコロナに感染していたことを言い訳にしているような態度も潔くありません。

 そもそも、田村氏って共産党のナンバー3か4なんでしょう?

 田村氏が党副委員長というトップクラスの要職にあっても、ナンバー2の書記局長である小池氏からこれだけ無茶な叱責を喰らってしまうというのは、男性の年配役員と女性役員という差が共産党という組織では大変な意味があるということも意味していて、小池氏が「自分の人格の弱点」を見つめ直せばいいという個人の問題にはとても解消できません。

 今回の志位委員長、小池晃書記局長、田村智子副委員長のそれぞれの記者会見での説明と謝罪は他党ではここまで徹底してはされないだろうというものではありました。

 そこは評価しますが、しかし、再度言いますけれども

「共産党は自民党や維新よりマシな程度じゃダメなんですよ。支持者のレベルも要求される水準も段違いに高いんです。」

 党幹部の自覚も相当欠けているところがまだありますし、組織内での両性の平等や民主化について具体的な取り組みを真剣にしてほしいです。

 

参考記事

村野瀬玲奈の秘書課広報室さんより

日本共産党内のパワハラ事件を経ての今後の改善提案 @koike_akira @shiikazuo @tamutomojcp

 

kojitakenの日記さんより

共産党・小池晃のパワハラ問題に関するリンク集

志位共産党が来年の愛知県知事選で零細新選組系の(元?)「ケムトレイル陰謀論者」尾形慶子を担ぐらしい(呆)

 

 

 

葉梨法相の「死刑のはんこ」発言にもかかわらず辞職=事実上の更迭が2日遅れたと批判していたのに、一番軽い処分しかしないわ、処分が9日目とか、かなりはずかしいですよ、共産党。

そして、小池氏個人についていうと、人のお名前を間違えて読んだら訂正するのは当たり前。

まして、有権者に名前を書いてもらわないといけない自党の大事な候補者なんだから、その場ですぐに訂正するのは当然です。

自分が気づかないミスを司会が訂正してくれたら、むしろ、「ありがとうございます」、が人としてのあるべき言葉です。

それなのに、自分が恥をかかされたとばかりに、訂正されたらキレて文句を言いにわざわざ行って、司会者の田村氏をみんなの前で指さして詰問するという小池氏の小っちゃさが、日本の保守的なおっちゃん丸出しでがっかりです。

共産党は日本の護憲勢力の要の一つなんですから、特に人権問題ではしっかりしてもらわないと困ります。

3回にわたって言いたいことをこれで全部吐き出したので(笑)、もうこの問題について書かなくていいようにしてほしいですな。

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共産・田村智子氏「客観的にみればパワハラだった」 小池氏の叱責

 共産党の小池晃書記局長がパワーハラスメントで警告処分を受けた問題で、被害を受けた同党の田村智子政策委員長は18日、記者会見で「叱責をされたとかパワハラを受けたという認識は全く持っていなかった」と述べた。一方で田村氏は「客観的にみればパワハラだったと思う」とも語り、早期に対応すべきだったとの認識を示した。

 問題のやりとりがあったのは5日の党の会議で、小池氏が地方議員の氏名を誤って読み上げたことから田村氏がその場で訂正。その後小池氏が詰め寄り「訂正する必要ない」などと強い口調で抗議し、田村氏が「ごめんなさい」と返答していた。これに対し、党内外からパワハラを指摘する声が相次ぎ、党は14日になってパワハラと認定して小池氏を警告処分としていた。

 田村氏は会見で、「口癖ですぐ『ごめんなさい』が出る。間違っていたのか確証がなかったので、あの場では『ごめんなさい』と言った」と説明。小池氏の処分自体については、「問題の対処の仕方としては、必要な手立てを取った」と述べた。【古川宗】

 

 

共産・田村智子氏「パワハラ認識なかった」 小池氏叱責

共産党の田村智子政策委員長

小池氏は5日の党会合で地方議員の名前を間違えた際、それを指摘した司会の田村氏に対し、「間違っていない」と威圧的な言動をとった。その様子がインターネット上で共有されて批判が殺到。14日に党から警告処分を受けた。

田村氏は会見で、「心配いただいたときには『私はそう受け止めなかったんだけどなあ』と困惑を覚えた」と説明した。その上で「対応が遅れてしまった一つの要因に、私自身の困惑にとどまってしまったという認識の遅れもあった」と語った。

一方、「後から考えたとき、議事が進行している最中に司会のところにきて、やりとりをすること自体が不適切だった。客観的に見た方々からの批判も『その通りだ』と思う」と強調。小池氏から謝罪を受けた際に「分かりました。受け止めます。お互いに気を付けましょう」と応じたことも明らかにした。

 

 

共産党・小池書記局長が「パワハラ叱責」を謝罪 議員たちの「じつは気になってた」発言に「もの言えぬ党」と集まる批判

社会・政治 投稿日:2022.11.14 17:07FLASH編集部

 
共産党・小池書記局長が「パワハラ叱責」を謝罪 議員たちの「じつは気になってた」発言に「もの言えぬ党」と集まる批判

(写真・時事通信)

 

 

 11月13日、日本共産党小池晃書記局長が自身のTwitterで突然、こう謝罪した。

 

《5日の日本共産党地方議員・候補者会議の報告で、私が議員名を間違えたにも関わらず、司会の田村智子副委員長に、間違ってないと叱責し、威圧的な言動をとったことを深く反省しています。田村さんには会議後に謝罪しました。ハラスメント根絶をめざす党の一員として、今後たえず自己改革に努めます》

 

 

 11月5日に、共産党が党本部で開催した全国地方議員・候補者会議。ここでの小池氏と田村智子副委員長・参院議員とのやり取りを切り取った動画がSNSで拡散し、小池氏の態度が「パワハラ叱責」と批判されていたからだ。

 

 小池氏は壇上で「相模原市議団の松本千賀子議員団長」と名前を挙げた。小池氏が壇上を降りた直後、司会を進行していた田村氏が「相模原市議団長のお名前は松本千賀子さんではなく、正しくは松永、松永千賀子さんでしたので、訂正をいたします」とすぐに訂正。その後、地方議員候補者からの発言に移る際、小池氏は田村氏のもとに詰め寄った。

 

「ちゃんと松永って読んでるって」(小池氏)

 

「名前ですよ」(田村氏)

 

「訂正する必要ないって」(小池氏)

 

「ごめんなさい」(田村氏)

 

 田村氏はとっさに謝罪したものの、小池氏が「松本」と名前を読み間違っていることは、動画にハッキリと記録されている。この動画がSNSで拡散され、「パワハラ」の声が巻き起こったのだ。

 

《小池氏が詰め寄り、田村氏に謝罪させるパワハラ。こんな恫喝体質が、民主主義だダイバーシティだとか言っているのだから笑わせる》

 

《間違いが動画で示されてしまっているのに何日も放置とはすごく残念》

 

《小池晃さんのパワハラ問題をきちんと検証しないなら、応援の意味で取っていたしんぶん赤旗をやめようと思う》

 

 11月13日には、北海道札幌市で「統一地方選勝利を目指す日本共産党札幌圏大演説会」が開催された。この演説会終了後、小池氏は自身のTwitterで謝罪。小池氏がウヤムヤにせず謝罪したことに、SNSでは安堵した声が多く上がった。ただ同時に、共産党の体質を疑問視する声も多く上がっている。

 

《小池晃さんの謝罪ツイートを見て、今さら「あのときはモヤモヤした」「気になってました」とか言う共産党議員が続出。結局、上の人たちの顔色を見て行動してるってことでしょ?会社員的な議員ばっかりで、国を良くすることってできるんでしょうか?》

 

《謝罪は評価するところなのですが、共産党議員から今になって「実は気になっていた」という反応が次々付くのは、上にはもの言えぬ共産党の全体主義的な現状を示していると思うので、小池晃さんにはこれを機にそちらもよく考えてほしい》

 

 しんぶん赤旗電子版によると、11月5日の全国地方議員・候補者会議は、2006年以来の取り組みで、地方議員の8割、候補者の9割、あわせて2300人以上が動画を視聴したという。

 

 小池氏の謝罪前から疑問の声を上げる地方議員もいたというが、来春の統一地方選に向けて、共産党の「自浄能力」が試されることになりそうだ。


 

SmartFLASH )

 

 

 

「相互批判をやった」 パワハラ問題で共産・志位委員長釈明

共産党の小池晃書記局長(左)と会話する共産党の志位和夫委員長(右)

「小池書記局長のパワーハラスメントについて、私の方からも発言をしておきたい。『ハラスメント根絶』を大方針にしている共産党にとって、絶対にあってはならない言動だ。委員長としてもたいへん申し訳なく、責任を痛感している。今日の党常任幹部会で、突っ込んで自己批判、相互批判を行った。この行為は関係者の方々、国民の方々への信頼を損なう行動であって、党としてもケジメが必要だという結論になった。党規約49条に基づいて『警告処分』という決定をした。小池氏からは処分内容について、正面から受け止めて、自己改革に努め、頑張っていきたいという表明があった」

「もう一点だが、常任幹部会では『常任幹部会としても弱点について反省をする必要がある』ということを議論した。特に対応が遅れたことだ。この会議が行われたのは11月5日。本来ならば11月7日の常任幹部会でこの問題の解決が図られるべきだった。ところが1週間遅れて、今日になった。常任幹部会としても対応が遅れたというのは反省点にしなくてはいけないと確認した。二度と、とりわけ、指導的立場にある者がこうしたことを繰り返さないこと、そして見逃さないこと、曖昧にしないこと、これが大事だということを今日の常任幹部会では強く確認した」

「やはりこの問題が起こって、どういう事実があったのか、それをきちんと、共有の認識にして、それがどういう性格の問題なのかという正面からの議論がやれなかったということだ。それが私たちの反省点だ。こういう問題に対する常任幹部会としての姿勢が問われる問題として、反省点として確認した」

--小池氏の問題を知ったのはいつか

「私自身、5日の会議には(新型コロナウイルス感染の影響で)参加していない。オンラインの形でも参加していない。ただ、インターネットで中継されていたので、だいたいはみていた。私の率直な認識を言うと、『まずい発言ではないかな』ということをその時に思った」

「11月7日の常任幹部会にオンラインで参加した。まずい発言だと感じたわけだから、率直に問題提起して、きちんと議論しておけばよかったなというのが私としての反省点だ」

「その後、私はずっと隔離状態が続き、詳しい事実の報告があったのは11月12日の夜。そこで初めて、どういうやりとりがあったか、ネット上で随分と批判も広がっているということを知り、『これはまずいな』と考えて、色々な対応をやったというのが経過だ」

「私たちの党は、誤りがあったときにはきちんとただす。今回も率直な自己批判や相互批判をやった。ケジメも党としてはつけたわけだ。それが再発を防いでいく。特にこういう問題は、とりわけ重い責任にある者が、率先してやらなくてはいけない。そういう姿勢をしっかり示して、襟をただしていくということが大事だと思っている」

--小池氏が書記局長を続けることについて

「ご本人が深く反省し、処分についても受け入れるということを述べている。私としてはそれを諒として、ぜひ、そういう立場で頑張ってほしいということで、書記局長は引き続き頑張っていただくという判断をした」

--(ネット上で)声が上がらなければうやむやになっていた可能性もある

「そういう声が上がろうと、上がるまいと、党自らがきちんと明らかにしていかなければならない問題だと思う。結果として対応が遅れたという中には弱点が…。ご本人も弱点があったと先ほど反省を述べていた。常任幹部会としても対応が遅れたことは反省点として確認したところだ」

「問題を起こしたのは小池氏側にあると思う。今日の常任幹部会の会議でも率直な発言はあったが、田村氏としては、ご本人としては、ハラスメントと受け取らなかったというふうに発言していた。『議事にトラブル』と受け止めていたということもあって、対応がこうなったということだ。ただ、客観的にみたらハラスメントと言わざるを得ないなという認識で皆が一致したということだ。小池氏の謝罪そのものについては、田村さんは受け入れたと聞いている」

 

 

2022年11月15日(火) しんぶん赤旗

田村政策委員長への言動

小池書記局長 パワハラと認め謝罪

「深刻な反省と自己改革が必要」

写真

(写真)記者会見する小池晃書記局長=14日、国会内

 日本共産党の小池晃書記局長は14日、国会内で記者会見し、田村智子政策委員長に対して行った自らの言動について、同日の常任幹部会で自己批判、相互批判を行ったことを報告し、「会議での私の言動はパワーハラスメントそのものであり、あってはならないことだった。私自身の品性の上での弱点があらわれたと自己総括している。二度と再び繰り返さないために、深刻な反省と自己改革が必要だと肝に銘じている」と述べました。

 小池氏は会見で、問題の言動があった経緯を報告。全国地方議員・候補者会議(5日)での報告者を務めた小池氏が、報告で候補者の名前を間違えて発言し、司会の田村氏が間違いを訂正した際、小池氏が田村氏に近づき「訂正する必要はない。ちゃんと読んでいる」などと強い口調で叱責したと説明しました。

 小池氏は、これが「パワーハラスメントそのものであり、あってはならないことだった」と自己批判するとともに、対応が遅れたとの指摘には、「自らただすことができず、批判が寄せられた結果、パワハラという認識に至った。時間がかかってしまったことも反省点として申し上げたい」と表明。常任幹部会で小池氏を党規約49条に基づく警告処分とすることが決定されたことを報告し、「警告処分は当然だ。全力で職務にあたっていきたい」と述べました。

 小池氏は13日にツイッターに「威圧的な言動をとったことを深く反省」「田村さんには会議後に謝罪しました。ハラスメント根絶を目指す党の一員として、今後絶えず自己改革に努めます」と投稿していました。

記者との一問一答

 記者会見での記者との一問一答は次の通りです。

 記者 小池氏が間違っていたのに、それは違うと指摘したことがハラスメントなのか。

 小池 そういうことではない。私の指摘が間違っていたことも問題だが、同時に、ああいう会議の場で強く叱責するような形で物を言った。田村さんの言ったことが仮に間違っていたとしても、会議の場であのように叱責するという態度自体が、パワハラの定義である「優越的地位を背景にした業務上必要かつ相当な範囲を超えるもの」だ。二重の意味で誤っていたと言わなければいけない。

 記者 共産党の体質だという指摘もあるがどうか。

 小池 共産党の体質ということではなく、ひとえに私自身の重大な弱点があらわれたという問題だ。

 記者 共産党の地方議員などからも批判の声があがっているが。

 小池 わが党はハラスメントの根絶を掲げている政党だ。そういう点でやはり党員の中から批判の声が出るのは当然だと思う。党中央で重要な役割を担っている私のような者が、この問題をあいまいにしてはいけないと思っている。そういう点でも今回こういう形で全容について報告もさせていただいたし、処分という形できちんとけじめをつけるという対応がとられたということだ。

 記者 書記局長と副委員長は上司、部下の関係にあるのか。

 小池 そういうわけではない。われわれに上下の関係はない。ただ、私があの会議を主催し、報告者をしていて、田村副委員長は司会をやっていた。そういう意味でハラスメントの基準である「優越的な地位」ということになる。今回の会議における、それぞれの役割という点からみて、これはパワーハラスメントにあたると判断をした。

 記者 小池氏からの謝罪に対して田村氏はなんと言ったか。

 小池 田村さんは、「了解です。わかりました」と言っている。

絶対にあってはならない言動――責任を痛感

志位委員長が警告処分を発表

 日本共産党の志位和夫委員長は14日、国会内で記者会見し、小池晃書記局長が田村智子政策委員長に対して「間違っていない」とパワーハラスメントの言動を取ったことについて、「ハラスメント根絶を大方針にしている日本共産党にとって絶対にあってはならない言動です。委員長としても今回の出来事について、大変申し訳なく、責任を痛感しています」と述べました。

 志位氏は、常任幹部会として「突っ込んだ自己批判、相互批判を行いました。この行為は関係者の方々、国民の方々への信頼を損なう行動であって、党としてもけじめが必要だという結論になりました」と述べ、党規約49条に基づき、小池書記局長に対して「警告処分」を決定したと報告しました。

 その上で、「今日の常任幹部会では『常任幹部会としても弱点について反省する必要がある』ということを議論しました。とくに常任幹部会として対応が遅れたことは反省点にしなくてはいけないと確認しました。どういう事実があったかを共通の認識にして、それがどういう性格の問題なのかという正面からの議論をやることが遅れた。こういう問題に対する常任幹部会としての姿勢が問われる問題として反省点として確認しました」とのべました。

 さらに、自身の対応としても、「先週の常任幹部会(7日)には私もオンラインで参加しました。率直に問題提起して、きちんと議論するべきだったというのが、私としての反省点です」と語りました。

 志位氏は「二度と、とりわけ指導的立場にある者がこうしたことを繰り返さないこと、見逃さないこと、曖昧にしないこと。これが大事だということを常任幹部会では強く確認をしました」と述べました。

 

 

 

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5 コメント

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Unknown (まさか、と思った人)
2022-11-19 21:28:28
>「共産党は自民党や維新よりマシな程度じゃダメなんですよ。支持者のレベルも要求される水準も段違いに高いんです。」


どの政党もどの政治家も、に限らず、責任ある立場の人、になる人を、私は、嘘をつかない、誤魔化さない、という基準で見たり、選んできましたし、これからもそうするつもりです。

戦争を回避出来なかった政治家の政治責任を国民の命で取ることは当然だ、とは考えていないので、特に政治家や政治家を目指す人には厳しい視線を投げつけてしまうこともありますが、とにかく、これからも特別な思い入れをすることなく、責任ある立場にある人は誰でも同様に見つめ、選んでいきたいと思います。
悪がのさばる (ゴメンテイター)
2022-11-20 08:41:39
論語に「過ちて改めざる是を過ちと謂う」とあります。同じく論語に「過ちては改むるに憚ること勿れ」ともあります。過ちを犯したらすぐに反省して改めなければいけないのです。

関西の放送局MBSラジオの朝の長寿番組「ありがとう浜村淳です」の17日の放送で、「急死した女優の松原千明さん(享年64)の死因をめぐり浜村が『麻薬とか覚醒剤の影響があるんじゃないか』と発言したことを受け、番組ホームページ上で謝罪した。」と東スポが報じています。
JCASTニュースは、放送の詳細を伝え、
「浜村さんは、10月8日に64歳で死去した松原千明さんの訃報に際し、『それまで延々と病気で養生していたんじゃなく64歳で急死ですよ。ひそかに噂としましては、危険な薬物、よう言われます麻薬とか覚せい剤の影響があるんじゃないかと』と切り出した。」
「アシスタントから『お薬とかではなかったんですか、病院とかで処方された』と問われるも、『そんなもんじゃない。いわゆる麻薬、覚せい剤の類ですね。だからそういう危険な薬物と。そういうのを使った影響があるんじゃないかと新聞が書いておりますけどね』と否定。アシスタントは『一部の報道では精神安定剤を服用されていたと(伝えられている)』と再確認するも、『それはね、石田さんが言われてるんですよ。精神安定剤を飲んでいるうちに、だんだんもっと効く薬、強い薬といってエスカレートって言いますね、英語で。こうなっていってやがてそれが危険な薬物にまで...』と頑なに主張した。」ということです。新聞のどこにも浜村淳の主張に合うものは書かれていないことも確認されています。
そして、ラジオ配信サービス「radiko」は該当箇所の配信を停止しているとのこと。

結局、浜村淳は一切謝罪せず。
彼は過去にもでたらめ発言をし、それをたしなめたアシスタントを切るという暴挙に出ています。それでも続いた長寿番組です。
MBSはどうするのでしょう。新聞に出ていないことを「新聞にあった」と言い、事実の確認もせずに事実と異なる自身の思いがあたかも真実であるかのように言う人物を、今後も使い続けるのでしょうか。

小池書記局長には、パワハラかどうかの前に、過ちを訂正してくれた田村政策委員長にお礼を言い、自身の態度の誤りを認めていただきたいですね。
そうでなければ「日本共産党の浜村淳」になってしまいます。
Unknown (茶碗)
2022-11-20 10:46:40
公の場で人さまの名前を間違えるのは一番してはいけないこと、誤りは率直に時機を逸せず、すぐに謝る。世間一般においても、どんな仕事をする上でも一番基本的なことを忘れてほしくないです。

田村さんが女性だからかという疑問も感じました。ジェンダー平等が叫ばれる一方で、実生活の中で職場や家庭でも「男女の差別」が男性にも女性にも無意識にしみついているのが日本の現状かと思いますので。
[日本の宿痾] (バードストライク)
2022-11-21 00:23:44
ジジイ政治・オヤジ政治に蝕まれ、世界から取り残される日本。共産党も例外ではなかった。

女性候補者も多いし、党本部の執行部にも女性が入っているし、日本の政党の中では一番開明的だと思っていたが、蓋を開ければあのキレ者のタムトモ女史もジーサン上司に忖度しちゃう、てか👎

まあ党の歴史古いし、“民主集中制”だし(ただしこの言葉の正確な意味が分からない。党の指導は絶対的で、おまーら党員はそれに従えよという、“官僚の無謬性”みたいなもん?)、小池晃の性格がいかにも悪いし(それ故に対自民で追及モードになると頼もしいのでは)、別段驚かないや。

ひとこと言わせてもらうなら、
「罪なき者、石もてこの男を打て」
ですね。

特に「こ〇〇〇〇」なんてぇ野郎がこの問題に粘着して晃を罵倒し続けているが、こ〇〇〇〇は鹿砦社の雑誌の座談会でタダ酒飲んで同じ運動仲間の女性を
「あの女はすぐ若い男に手を出すから運動が乱れて困る」
的なことを言い、その女性に訴えられて
「私はウソを言いました」
と謝罪に追い込まれたアホーでんねん。
わい想像するに、こたつはこの女性に気があったのだが、しかしキモくて粘着質なので相手にされず、可愛さ余って憎さデンデンてやつなのでは?

あ、こじたけんじゃないです、こたつぬこですw
本名・木下ちがや、共産党員で社会学者だそうですが…野党共闘の大家で、自称「こたつ大本営」「こたつ軍帥」ですってさ。
泉健太を大絶賛、維新との合同も手放しで礼賛してる。 バカみたい。

あとですね、共産党の身になり代わってもう一言言うなら
「批判するなら 票をくれ」
別に共産推しじゃないですけどね。
[共産党も制度?疲労] (バードストライク)
2022-11-21 00:54:05
まー神や仏じゃなく、所詮人のやることだかんな……

埼玉県の共産党草加市議団の話ですが、市・県・党中央の対応が不当だということで、共産党草加市議団が2つに割れてしまいました。

ふたつの事件がきっかけですが。
ひとつは共産党の既婚男性市議と女性市議の不倫問題。
もうひとつは別の女性市議のパワハラ問題(こういう点は男女平等か笑)。
それぞれの事件の対処がおかしいと市議3人が訴えたが受け付けてもらえず、離党届を出したものの放置され、かなり時間がたってから除籍されたという。

そして笑えるのは、飛び出した市議3人のうち2人が当選したのに、共産党から立候補した4人は元職ひとりが当選しただけで、のこりは(パワハラ議員を含めて)落選の憂き目を見たということである。
このふたつの事件絡みで長年支持してきた党員の中からも、離党者が多数出たそうだ。

詳細

https://blog.goo.ne.jp/nsato0125/e/3adbdb6ce2f69d482724d77fa17131e8

私事ですが、私の住んでいた自治体で共産党議員団がわが町会の決定に介入し、反対派に不当に肩入れして入れ知恵し、自治体の認可を妨害し続けてきました。
(これだけじゃ何のことか分からんでしょうw 詳しく書きたいけど、そうすると特定されるので止めとく)。ただし少数なので影響力は小さかった。

しかし我々は共産党議員3名に証拠書類を示し、決議の過程を詳しく説明した上で、
「お分かりいただけましたか。(分かったと頷く議員たち) では我々の活動に介入するのはやめてください。 なんらかの補助金を貰っていたわけでもなく、全くの住民自治の決定ですし、反対者はごく一部です。 お願いしますね」
と念を押したにもかかわらず、その後も相変わらず妨害をやめなかったんです。

開発と聞くと「弱者を守れ〜!!」と判で押したように脊髄反射するのは、一体誰の指令よ⁈
自治体議員団? 都? 党中央?
許せないのでとりあえず基礎自治体選挙は共産党には投票しないことに決めてます💢

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