生活困窮者支援の実務者が口を揃えて訴える #麻生さん一律給付は必要です 

大人食堂には開店前から大勢の生活困窮者が並んだ。=3日、都内 撮影:田中龍作=

 前回の緊急事態宣言で、一時的だが生活困窮者を救った「10万円の定額給付金」。

 ところがカネの苦労を知らない麻生財務大臣は「再給付するつもりはない」と言い放った。

 これに抗議して、きょう20日午後8時から、再給付を求めるツイッターデモが澎湃として起きた。デモのタイトルは、#麻生さん一律給付は必要です。

 一番の背景は雇用情勢の厳しさだ。全国一般東京東部労組の須田光照書記長は次のように話す。

 「前回(昨年)の緊急事態宣言で飲食店などは限界の寸前だった。今回の緊急事態宣言で追い討ちをかけた。前回の時より失望が広がっている。雇止めや給料未払いが増えている」

 「企業を支援しても労働者にまでカネは回らない。ストレートに給付した方がいい」。

前回の緊急事態宣言では「定額給付金の支給」を求める人々が、安倍首相の私邸にデモをかけた。=昨年5月、都内 撮影:田中龍作=

 仕事を失い住居を追い出され、今晩の食事にも事欠く人々に緊急支援を続ける瀬戸大作氏(反貧困ネットワーク事務局長)は、危機感を隠せない。

 彼らは所持金数十円という所まで追い詰められて、瀬戸氏に助けを求めに来るからだ。

 氏は「極度の困窮状態にある人は少なくない。それが来月(2月)から更に深刻になる」と指摘する。

 雇止めや給料未払いはもっと増えるからだ。すでに雇い止めや給料未払いに遭っている人は、所持金が底をつく。瀬戸氏は一律給付金の必要性を強調した。

 生活困窮者の多い北九州市で、住民の相談に乗る同市議会の村上さとこ議員は—

 「自治体は前回で一律給付の仕方を知った。今回は早い」と期待を寄せる。

 生活困窮者支援の最前線に立つ実務者らが、上記のように再給付の必要性を異口同音に訴えている。
 
 安倍政権でさえ緊急事態宣言に伴い、定額給付金の支給を行った。菅政権はこれすらできないと言うのだろうか。冷血にも程がある。

   ~終わり~

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