今年の10冊

 自粛に明け暮れた1年が閉じようとしておりますが、私の場合その中に「SNSの自粛」というのがあり(笑)、まあ世情不安定な中では発言も慎重にということですね。と言いながらエントリ数は昨年より多く、これはあれだな昨年いかにさぼっていたかということだな(笑)。まあ来年はもう少しペースを上げようかと思っております。
 ということで例年のこれを。例によって1著者1作品、著者五十音順となっております。

上野善久『戦後日本流通業のイノベーターーファミリービジネスの業種転換事例』

戦後日本流通業のイノベーター ファミリービジネスの業種転換事例

戦後日本流通業のイノベーター ファミリービジネスの業種転換事例

  • 作者:上野 善久
  • 発売日: 2020/08/31
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
ご紹介はこちら。
上野善久『戦後日本流通業のイノベーター』 - 労務屋ブログ(旧「吐息の日々」)

梅崎修・池田心豪・藤本真『労働・職場調査ガイドブックー多様な手法で探索する働く人たちの世界』

労働・職場調査ガイドブック

労働・職場調査ガイドブック

ご紹介はこちら。実は昨年末の刊行なのですが読んだのは今年なので。
梅崎修・池田心豪・藤本真『労働・職場調査ガイドブック―多様な手法で探索する働く人たちの世界』 - 労務屋ブログ(旧「吐息の日々」)

川喜多喬『産業社会学論集Vー人材戦略・業界事情編』

産業社会学論集Ⅴ 人材戦略・業界事情編

産業社会学論集Ⅴ 人材戦略・業界事情編

  • 作者:川喜多喬
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
ご紹介はこちら。
川喜多喬『産業社会学論集V』 - 労務屋ブログ(旧「吐息の日々」)

川越敏司『「意思決定」の科学ーなぜ、それを選ぶのか』

 意思決定に関する経済学が要領よくまとめられた解説書で、最新に近い情報にアップデートできます。授業でキャリア意思決定の話をひととおりするのですが、たいへん役立ちました。さまざまな実験が紹介されているのが興味深く、ブルーバックスらしくもあります。

坂本貴志『統計で考える働き方の未来―高齢者が働き続ける国へ』

ご紹介はこちら。
坂本貴志『統計で考える働き方の未来』 - 労務屋ブログ(旧「吐息の日々」)

佐藤博樹・武石恵美子責任編集 シリーズダイバーシティ経営

坂爪洋美・高村静『管理職の役割』

佐藤博樹・松浦民江・高見具広『働き方改革の基本』武石恵美子・高崎美佐『女性のキャリア支援』 本年から刊行が始まった全6冊のシリーズで、今年はこの3冊が出版されました。著者がまったく被っていないので3冊とも取り上げようかとも思いましたが、今年は他にも選びたい本が多く、またこの中から選ぶというのも難しいので、シリーズ前半3冊まとめて1冊扱いにすることにしました。ご紹介はこちら。
坂爪洋美・高村静『シリーズダイバーシティ経営 管理職の役割』 - 労務屋ブログ(旧「吐息の日々」)
佐藤博樹・松浦民恵・高見具広『シリーズダイバーシティ経営 働き方改革の基本』 - 労務屋ブログ(旧「吐息の日々」)
武石恵美子・高崎美佐『シリーズダイバーシティ経営 女性のキャリア支援』 - 労務屋ブログ(旧「吐息の日々」)

菅野和夫『労働法の基軸ー学者五十年の思惟』(聞き手:岩村正彦・荒木尚志

労働法の基軸-- 学者五十年の思惟

労働法の基軸-- 学者五十年の思惟

ご紹介はこちら。
菅野和夫『労働法の基軸』 - 労務屋ブログ(旧「吐息の日々」)

全卓樹『銀河の片隅で科学夜話』

 理論物理学者にしてSNSの人気者、全卓樹先生による科学読み物です。時に美しく時に優しくおもしろい珠玉のエッセイ22編が収録されています。当然ながら誤字を期待してはいけませんこらこらこら。

水島治郎『ポピュリズムという挑戦ー岐路に立つ現代デモクラシー』

 仕事の必要があって(なぜだ)読んだのですが、主要国における既存政党の退潮とポピュリズムの伸長の経緯・背景、その共通点と相違点などを手広く知ることができ、非常に興味深く読みました。


 ということで以上10冊なのですが、以下番外を追加します。

【番外】尾身茂『WHOをゆくー感染症との闘いを超えて』

WHOをゆく: 感染症との闘いを超えて

WHOをゆく: 感染症との闘いを超えて

  • 作者:尾身 茂
  • 発売日: 2011/10/21
  • メディア: 単行本
 仕事の必要があって(だからなぜなんだ)読んだのですが、こちらは9年前(2011年)の本なので番外に。医学生向けにWHOの仕事、そこで働く意義と醍醐味を伝えるべく作られた、現在も感染症対策の第一人者として新型コロナの専門家会議や分科会で活躍しておられる尾身茂先生の2011年までの一代記です。感染症は2009年の新型インフルエンザ対策まで記載されていますが、現在議論されていることのほとんどは当時議論されていたことがわかります。

【番外】森川喜一郎『「MANGA都市TOKYO ニッポンのマンガ・アニメ・ゲーム・特撮2020」コンセプト・ブック』

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 書名の展覧会場で即売された本です。書店で売っている本ではないので番外にしました。展覧会そのものもたいへん興味深いものでしたが、この本の解説や、特にマスコットキャラクターのデザインをめぐる座談会は非常に面白く、楽しく読みました。


 本年もお読みいただきありがとうございました。よいお年をどうぞ。