プロ野球をチームではなくスポンサーで呼ぶ日本
2020年 02月 15日
放送作家・小説家・劇作家の井上ひさし氏は、テレビに出演したさい好きなプロ野球チームを問われると「スワローズ」と答えていた。「ヤクルト」ではなかった。
もともと日本ではプロ野球団をスポンサー名で呼び、ここがアメリカと違うと言われていた。アメリカなら、スポンサーになることはスポーツ文化に貢献していることになり、これにより企業の格が上がる。日本では宣伝のためにスポンサーになるから、チーム名ではなくスポンサー名で呼ぶ。
これは日本で野球がスポーツ文化として根付いていないからだと言われてきた。巨人こと東京読売ジャイアンツのユニフォームの胸についているロゴがTOKYOからYOMIURIに変えられて、東京ドームでファンが「我々は巨人ファンだ。読売ファンじゃない」という横断幕を掲げて抗議した時、巨人からメジャーリーグに行っていた松井選手も「誇りにしているユニフォームをスポンサーの宣伝のために変えてしまうなんて」と、読売新聞をボイコットして朝日新聞に紀行文を寄せていた。
そしてもう一つの東京チームであるヤクルトスワローズは、よく外国人から「ヤクルト」とは日本のどこにある都市なのかと言われてきたものだ。都市名がついているのが普通であるうえヤクルトという語感が日本語風ではないからだろう。ちなみに語源はヨーグルトである。乳酸菌飲料だから。
ところが、こういうことではなく、井上ひさし氏は旧スポンサーの国鉄に愛着があるからだと言っていた。先日死去した中曾根もと総理による分割民営化に対し「国民の共有財産を財界に切り売り」「労働組合つぶし」と言って反対していた。
そして井上ひさし氏を攻撃したのが、中曾根総理と密接なフジサンケイグループのメディアであった。国鉄スワローズの次はサンケイスワローズとなり、ヤクルトスワローズになってもフジテレビが関与していた。だから井上ひさし氏は好きなプロ野球チームはスワローズと言ったのだ。
どちらにしても、プロ野球はスポンサーではなくチームで呼ぶべきだ。
これをテレビ朝日の『ニュースステーション』は最初に実行したが、それでもNHKはスポンサーで呼んでいる。民放と違って宣伝はしないからとドラマなどで商品名を隠し、芸術作品である歌詞でさえ出演する歌手に変えて歌わせていたというのに。
もともと日本ではプロ野球団をスポンサー名で呼び、ここがアメリカと違うと言われていた。アメリカなら、スポンサーになることはスポーツ文化に貢献していることになり、これにより企業の格が上がる。日本では宣伝のためにスポンサーになるから、チーム名ではなくスポンサー名で呼ぶ。
これは日本で野球がスポーツ文化として根付いていないからだと言われてきた。巨人こと東京読売ジャイアンツのユニフォームの胸についているロゴがTOKYOからYOMIURIに変えられて、東京ドームでファンが「我々は巨人ファンだ。読売ファンじゃない」という横断幕を掲げて抗議した時、巨人からメジャーリーグに行っていた松井選手も「誇りにしているユニフォームをスポンサーの宣伝のために変えてしまうなんて」と、読売新聞をボイコットして朝日新聞に紀行文を寄せていた。
そしてもう一つの東京チームであるヤクルトスワローズは、よく外国人から「ヤクルト」とは日本のどこにある都市なのかと言われてきたものだ。都市名がついているのが普通であるうえヤクルトという語感が日本語風ではないからだろう。ちなみに語源はヨーグルトである。乳酸菌飲料だから。
ところが、こういうことではなく、井上ひさし氏は旧スポンサーの国鉄に愛着があるからだと言っていた。先日死去した中曾根もと総理による分割民営化に対し「国民の共有財産を財界に切り売り」「労働組合つぶし」と言って反対していた。
そして井上ひさし氏を攻撃したのが、中曾根総理と密接なフジサンケイグループのメディアであった。国鉄スワローズの次はサンケイスワローズとなり、ヤクルトスワローズになってもフジテレビが関与していた。だから井上ひさし氏は好きなプロ野球チームはスワローズと言ったのだ。
どちらにしても、プロ野球はスポンサーではなくチームで呼ぶべきだ。
これをテレビ朝日の『ニュースステーション』は最初に実行したが、それでもNHKはスポンサーで呼んでいる。民放と違って宣伝はしないからとドラマなどで商品名を隠し、芸術作品である歌詞でさえ出演する歌手に変えて歌わせていたというのに。
by ruhiginoue
| 2020-02-15 05:16
| 体操