続投が決まったあとに突然、旧統一教会との関わりを認め、「後出し」との批判が広がっている。

10日に行われた旧統一教会の2度目の会見。

山上容疑者と同様に、信者の親を持つ40代の元2世信者は、いら立ちを募らせていた。

“統一教会”元二世信者(40代)「全部うそですよね。現役信者を安心させるための一方的な発表会みたいな感じ」

旧統一教会が、岸田首相が行った内閣改造と同じ日に会見したことについても批判した。

“統一教会”元二世信者(40代)「自民党に対する逆ギレ会見。逆に自民党に切られたんだなと僕は解釈しましたけどね」

岸田首相は、旧統一教会との関係の点検と見直しが入閣の前提条件だったと明かした。

岸田首相「私から閣僚に対しては、それぞれ当該団体との関係を点検し、その結果をふまえて厳正に見直すことを言明し、それを了解した者のみを任命いたしました」

ところが今回、大臣を続投した山際経済再生担当相は、留任決定後に教団との関わりを認めた。

これが、いわゆる“後出しじゃんけん”ではないかと波紋が広がっている。

今回、内閣改造を前に旧統一教会との関係を認めた7人の閣僚は、全て交代した。

一方、改造までに申告しなかった山際大臣は続投。

事前に自己申告をした人が損をしたとも見える人事になっている。

山際大臣は先週の会見で、旧統一教会との関係を問われると...。

山際経済再生相「この場でのお答えは差し控えたいと思います」

内閣改造が2日後に迫った8日も、歯切れの悪い受け答えで回答を保留していた。

山際経済再生相「きちっと点検はさせていただいたうえで、適切に対応してまいりたい」
記者「明らかにはされない?」
山際経済再生相「今のところは」
記者「いつごろめど?」
山際経済再生相「点検次第だと思いますが...」

ところが、大臣の続投が決まった10日の会見は...。

山際経済再生相「過去に“統一教会”に関連するとされる団体のイベントに出席したことがあることがわかりました」

2018年に関連団体の会合に出席していたことを、初めて認めた。

なぜこのタイミングで発表したのか。
答えに詰まる場面もあった。

山際経済再生相「タイミングのことは...なぜというか...。首相から点検したものを明らかにして、そのうえで厳正に見直しをするようご指示がありましたので、それを受けてこのタイミングになったと。そうご理解いただければと思います」

ただ、続投が内定する前にこの件を直接、岸田首相には説明していないと明らかにした。

山際大臣の地元、神奈川・川崎市では、有権者からは「後出しの留任だ」と厳しい声が出ている。

地元有権者(40代)「みんな気にしているところだと思うので、そこは明確にしたうえで、留任するかしないかというところはあってほしかった。“後出しじゃんけん”感は思いっきりありますね」

地元有権者(40代)「(“後出しじゃんけん”感)ありますね。その話聞くと」

野党からも批判の声が上がっている。

共産党・山添議員はツイッターに「問題意識が低かったということであり、岸田首相はその山際氏を留任させた。関係一掃にはほど遠いではないか」と投稿。

改造内閣の発足初日で、7人の閣僚が旧統一教会との関係を明らかにする事態となった。

自民党内からも「何のための改造だったかわからなくなる」と問題の長期化を懸念する声が上がっている。

 

 

 

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