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「垂直統合モデルの恐怖」(前半)三橋貴明 AJER2020.5.25

    

 

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永田町アカデミア 反・緊縮財政のシンポジウムを開こうぜ! [三橋TV第396回] 三橋貴明・安藤裕・高家望愛


https://youtu.be/4UKwRQ8qOCQ

 日本政府は、東京、大阪など九都道府県の緊急事態宣言を、6月20日まで延長することを決定しました。


 もっとも、東京に住んでいると分かりますが、すでに人出はほとんど平時も同様です。補償なき自粛要請に、感染症対策としての実効性はありません。
 

 さらには、中途半端な財出と中途半端な自粛が継続し、我々は「慣れてしまった」ように思えます。
 

 改めて、昨年、作成した疫病恐慌曲線。

【疫病恐慌曲線】


http://mtdata.jp/data_69.html#20200402

 自粛で所得を失うと、我々は生きていけない。

 となると、疫病恐慌曲線Aを左上に進まざるを得ない
 

 何しろ、緊縮を転換しない日本政府は、
1.粗利補償・所得補償により、疫病恐慌曲線をBに動かす
2.民間医療機関に「補償」をすることで、コロナ対応を進め、曲線をCに動かす
 という、正しい対策「だけ」は絶対にしようとしない。


 疫病恐慌曲線は、A、のままなのです。
 

 緊急事態宣言が延長されたところで、休業を拒否する飲食店が増えるだけです。と言いますか、すでにお酒も出し、普通に営業している飲食店が少なくありません(東京の話です)。
 となると、客が殺到し、常に満員(本当に、そうなっています)。
 

 6月1日以降は、これまでは耐えていた飲食店も、↑この状況を見て、次々に通常営業に切り替えていくでしょう。

東京都 休業要請応じない飲食店9店に特措法に基づく「命令」
 東京都は緊急事態宣言のもとで休業要請に応じていない9つの飲食店に対し、新型コロナウイルス対策の特別措置法に基づく「命令」を、新たに出しました。
 今回の緊急事態宣言で、都は、酒やカラオケ設備を提供する飲食店などには休業を、酒を提供しない店には午後8時までの営業時間の短縮を要請しています。
 これまでに要請に応じていないことを確認した198の店には、個別に文書で要請していますが、このうち9つの店は、酒の提供を続けていることを新たに確認したということです。
 このため、都は、この9つの店に対して、飲食につながる人の流れを増大させ、ほかの飲食店の営業を誘発するおそれがあるとして、26日に特別措置法45条に基づき、休業に応じるよう「命令」を出しました。(後略)』

 いや、悪いのは「生きるため」に営業せざるを得ない飲食店ではなく、補償しない政府だろ。
 

 小池都知事がやるべきことは、他の知事と組んで、「完璧な補償ができるように、地方交付税を寄越せ!」と、政府に要求することです。
「さもなければ、まともなコロナ対策はできない」
 と、政府を脅せばいいのです。何しろ、事実なのだから。


 嫌なのは、この状況が続くと、営業して「儲かる(客が殺到するため)飲食店」と、自粛して窮乏する飲食店との間が「分断」されてしまうことです。政府がカネをケチるせいで、国民が分断される。苦しんでいる飲食店で働く人々まで、「格差」が生じることにより分断が進むのです。
 

【三橋貴明の音声歴史コンテンツ 経世史論】

お待たせいたしました。【三橋貴明×関良基】歪められた「開国」の歴史 後編〜日本が清・インドのように植民地にならなかった本当の理由 が公開になりました!

https://keiseiron-kenkyujo.jp/apply/

 

 飲食店といえば、自民党の参議院議員として散々に緊縮財政を主張した渡辺美樹元・参議院議員が会長を務める「ワタミ」はどうなっているのか、気になっていました。

ワタミ会長「外食は瀕死の状態」 宣言延長で5億円赤字
 居酒屋大手ワタミの渡辺美樹会長は28日、東京都内で記者会見を開き、新型コロナウイルスの感染拡大を受けた緊急事態宣言延長について、「正直、厳しいというのが本音。外食は瀕死(ひんし)の状態にあるといっても過言ではない」と訴えた。
 ワタミは緊急事態宣言の対象地域で居酒屋141店舗を休業しており、5月末までに営業利益で12億~13億円の赤字を見込む。宣言が6月20日まで延長された場合、さらに5億3千万円の赤字が出るという。(後略)』

 因果応報、ザマアミロ。と、言いたいわけではありません。渡辺会長はともかく、ワタミで働く人々には、何の罪もありません。


 とはいえ、渡辺会長が参議院議員時代に、
「日本版『財政責任法』を制定し財政規律と透明性を高める」
 と、主張していたことは、紛れもない事実なのです。


 渡辺会長が賛同した緊縮財政が原因で、今、ワタミを含む飲食店はもちろん、多くの日本国民が苦境に陥っている。


 この現実を認め、さらには正しい財政観を理解し、緊縮財政という(現在の日本にとっての)「悪」について、国民に知らしめるための一翼を担って欲しいのですよ。
 渡辺会長が緊縮財政を批判したならば、わたくしは大いに絶賛するつもりでございます。
 

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