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「令和3年度補正予算と防災安全保障の崩壊」(前半)三橋貴明 AJER2020.11.30
    

 

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積極財政への転換のためには、一か所にチップを全賭けしてはならない [三橋TV第477回]三橋貴明・高家望愛


https://youtu.be/hQ80g6WHPts

 


 資本主義とは、需要が十分にあるという前提で、
「企業が銀行から融資を受け、設備投資し、生産性を向上する」
 ことで成長していくモデルです。無論、生産性向上のための投資をするのは、政府でも構いません。


 ポイントは、需要が旺盛であったとしても、企業が投資をしたとして、儲かるかどうかは分からない、という点です。未来は、あくまでも不確実。


 将来が不確実であったとしても、企業経営者が投資を決断することで、経済が成長する。この経営者の「根性」をアニマルスピリットと言います。
 

 勘違いしてはならないのは、アニマル・スピリットとはあくまで「需要が旺盛にある」という前提で、リスクや不確実性にチャレンジする経営者の根性のことです。需要が存在しない分野に、果敢な投資をすることは「無謀」と言います。 


 あるいは、玉砕、です。
 

 大東亜戦争末期、軍司令部(あるいは政治家)は日本国民に玉砕や特攻を強いました。その時点で、負けているのです。


 神風特攻隊で散った先人は英霊ですが、そもそも国民を国家のために命を投げ出さざるを得ない状況に追い込まないことが「政治」です。特攻で命を散らした英霊は称えられるべきですが、彼らを特攻に追い込んだ軍や政治は批判されるべきです。


 もっとも、大東亜戦争は「供給能力」の面で、軍や政治が採れる選択肢が少なかったのも事実です。もちろん、そもそもアメリカと戦争すんな、は、確かに正論です。供給能力の不足は簡単には埋められない(それでも戦わざるを得ない状況に追い込まれたのは理解しています)。


 それに対し、需要の不足を埋めるのは容易です。何しろ、政府が予算を決めるだけでいい。


 大東亜戦争における供給能力の不足は、最後には「特攻」「玉砕」という苦難を国民に押し付けた。とはいえ、現在の「需要の不足」は、単に政府が財政赤字を拡大すれば解決する。
 

 それにも関わらず、財務事務次官が、
「最近のバラマキ合戦のような政策論を聞いていて、やむにやまれぬ大和魂か、もうじっと黙っているわけにはいかない、ここで言うべきことを言わねば卑怯でさえあると思います。」
 と、頭のおかしいことを言い出す。というか、「大和魂」という言葉を完全に穢した。
 

 国民を殺すために、緊縮財政を推進する。という考え方が、大和魂なのか、矢野。
 

 自分が間違っていたことを認められない。最後には、大和魂だの、特攻魂だの、本気で「日本国」のために殉じた先人たちをも「活用」するのか。

 

【歴史に魅せられて、myが聞いてみた〜皇統論編〜(前篇)】

現在、三橋貴明とmyによる特別コンテンツ「歴史に魅せられて、myが聞いてみる 皇統論編 (前編)」がご視聴頂けます。

https://keiseiron-kenkyujo.jp/keiseishiron/

 

バラマキよりも「アニマル・スピリット」を 財政審が建議で主張
 財政制度等審議会(財務相の諮問機関)は3日、財政健全化を求める「建議」をまとめ、鈴木俊一財務相に提出した。建議では、財政再建目標の凍結論に警鐘を鳴らす一方、過度な財政出動は民間企業の活力をそぐとも指摘。英国の経済学者ケインズが経済成長に必要だとした「民間のアニマル・スピリット」が失われるとして、歳出圧力を強める与党を牽制(けんせい)した。(後略)』

 ならば、財政制度等審議会の連中は、全員が「需要がない状況」で起業し、家族を養って見せろよ。


 ケインズは、「需要がある」前提で、不確実性やリスクを乗り越える経営者の根性として「アニマル・スピリット」といったわけで、同時に「有効需要(GDP)を創出する財政支出」も主張していた。
 

 というか、過度な財政出動が行われたならば、民間企業の投資意欲は削がれるどころか、むしろ活性化するわ。何しろ、投資したら儲かる。
 

 是非とも、我々が投資したら儲かるレベルの財政出動をしてくれよ。


 という話なのですが、現実の財務省の飼い犬一号(財政制度等審議会)は、
「需要はないけど、民間企業の経営者よ、根性を見せろ、ワンワンッ」
 と言っているわけです。
 

 正直、「くたばれっ!」以外の感想が出てこない。


 この手の連中を駆逐しなければならない。というわけで、政治を動かしましょう。今や、与党も野党も積極財政派が多数派になりつつある。皆さんの声を届けて下さい。
 

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