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10月9日(土) 『日刊ゲンダイ』に掲載されたコメント [コメント]

〔以下のコメントは『日刊ゲンダイ』10月9日付に掲載されたものです。〕

*巻頭特集「党改革とは笑止 疑惑の幹事長が候補者調整と総選挙を仕切るのか」

 岸田首相はなぜ、こんな薄汚いカネまみれ男を幹事長に就けたのか。二階前幹事長を外すことを「党改革」だとエラソーにアピールしていたが、後任が甘利とは笑うしかない。

 それは、政権発足直後にもかかわらず、4~5割の低支持率にとどまった緊急世論調査でもクッキリ。「甘利幹事長」の人事について、毎日新聞では「評価しない」が54%、読売でも48%に上った。世論も呆れ返っている。甘利が説明から逃げ、幹事長でいる限り、政権のイメージは悪化の一途である。

 法大名誉教授の五十嵐仁氏(政治学)が言う。

 「安倍・菅政権で続いてきた『説明しない政治』がいかに無責任であるかということと、納得できなければ意思表示すべきということを、多くの国民は学んだ。それが内閣支持率の低さや甘利幹事長人事への評価に表れたのだと思います。国民の健全な反応です。当時、大臣を辞任しているのですから、金銭授受に問題があったことを甘利氏自身が認めていたことになる。それでも潔白だと言うのなら、国民が納得できるように説明すべきです。疑惑を晴らすには、その方が本人にとってもいいのではないですか」

 「桜を見る会」の問題では、政治資金規正法違反容疑で告発されていた秘書ら2人が、新たに検察審査会から「不起訴不当」の議決を下されたことが明らかになった。「桜」問題では、別の検審案件で、安倍自身も「不起訴不当」となり、東京地検特捜部が再捜査を行っている。安倍が絡む疑惑は、いずれもまだ払拭されていないのだ。

 それにもかかわらず、岸田がやっていることは今に至るまで「安倍忖度」ばかり。「敵基地攻撃能力」や「改憲」に前のめりで、ハト派の宏池会の領袖とはとても思えない変節漢は、「モリカケサクラなんてウヤムヤでいい」が本音なのだろう。

 そんなリーダーに党改革なんてやれるわけがないのだ。口先だけ清新さをアピールしても国民は全てお見通し。内閣支持率の低さがそれを証明している。

 「人の話を聞くのが『特技』なのなら、『再調査して欲しい』『説明責任を果たして欲しい』という国民の声に耳を傾けるはずです。問題を克服すると『表明』すらできない中途半端な対応をしているから内閣支持率が低いのです。『政治とカネのスキャンダル』や『説明しない政治』は安倍政権時代からの負の遺産。岸田カラーを出すには、安倍カラーを塗り替えればいいだけなのに、それをできないのが岸田氏の限界。このままでは支持率はジワジワ落ちていくでしょう。総選挙では格好の追及材料を提供することになります」(五十嵐仁氏=前出)

 「甘利幹事長」はあまりに酷かった。「顔」を代えても、やはり、自民党は変わらない。

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