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「物流24年問題の実態と解決策(前半)」三橋貴明 AJER2024.3.5
 

  

令和の政策ピボット呼びかけ人に「独身研究家 荒川和久先生」が加わって頂けました。

 

令和の新教養〜ネトウヨもリベラルもオワコン?新自由主義・脱成長が民主制を破壊するワケ[三橋TV第834回] 佐藤健志×三橋貴明【特別対談:前編】


https://youtu.be/RIMckm-F698

 

 今回の農業基本法(食料・農業・農村基本法)の改訂の問題は、
1.食料自給率という言葉が消滅した(後に、少し復活)
2.食料安全保障を重視するとい言いつつ、
 2a.輸入先を多様化するという意味不明(そもそも、輸入できないことに備えるのが食料安全保障だろ!)
 2b. 食料の輸出を増やす(食料安全保障強化のための輸出となると穀物(コメ)以外にあり得ない。価格問題や、対米問題をどうするつもりなのか不明)
 2c. 食料非常事態の際には、農家に食糧増産の(罰則付きの)指示を出す。
 でございます。


 特に、わたくしが重要視しているのは、「2b 食料の輸出」の部分。
 

 もちろん、食料(穀物)を輸出し、日本の食料安全保障を強化するのは、方向性は正しい。日本がコメ一俵4000円で出荷すれば、グローバル市場を制覇できます。
 

 とはいえ、日本の農家は一俵15000円程度でなければ、再生産が不可能です。
 

 というわけで、欧州のように日本の農家に対する所得を補償し、コメを生産してもらう。あるいは、アメリカのようにグローバルな価格(一俵4000円)と再生産可能な価格(15000円)の間の価格を保障する。(補償、と保障と、文字を変えているのをご理解下さい。


 さらには、自らの市場を荒らされるアメリカ(様)に、穀物輸出を納得させる。
 

 さもなければ、穀物の輸出などできるはずがない。
 

 その種の「議論」をした上で、「穀物輸出で食料安全保障強化」と言っているのであれば、むしろ礼賛したいのですが、絶対に違うだろ!
 

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【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】農業基本法改定に寄せて~日本の農家を守らずして国民の食料は守れない~
◆今何が求められているのか
 基本法の見直しを今やる意義とは、世界的な食料需給情勢の悪化を踏まえ、「市場原理主義」の限界を認識し、肥料、飼料、燃料などの暴騰にもかかわらず農産物の販売価格は上がらず、農家は赤字にあえぎ、廃業が激増している中で、不測の事態にも国民の命を守れるように国内生産への支援を早急に強化し、食料自給率を高める抜本的な政策を打ち出すためだ、と考えられる。
 しかし、新基本法の原案には食料自給率という言葉がなく、「基本計画」の項目で「指標の1つ」と位置付けを後退させ、食料自給率向上の抜本的な対策の強化などは言及されていなかった。与党からの要請を受けて、「食料自給率向上」という文言を加えるという修正は行なわれることになったが、そのための抜本的な政策については言及されていないのはそのままだ。
 審議会関係者の中では、「食料安全保障を自給率という一つの指標で議論するのは、守るべき国益に対して十分な目配りがますますできなくなる可能性がある」とさえ指摘していたというのだから、理解に苦しむ。
 戦後の米国の占領政策により米国の余剰農産物の処分場として食料自給率を下げていくことを宿命づけられた我が国は、これまでも「基本計画」に基づき自給率目標を5年ごとに定めても、一度もその実現のための行程表も予算も付いたことがなかった。
 今回、少なくとも年1回、自給率目標などの達成の進捗状況を公表することが追加されたのは一定の前進と評価されるが、食料自給率向上の必要性とその具体的な施策の方向性についての言及はないままであり、自給率低下を容認することを、今まで以上に明確にしたとも受け取れる内容と言える。
 なお、「国民一人一人が入手できること」を強調しているが、それはもちろん大事だが、そのためには、まず、総量としての自給率の確保が必要であり、分配を改善するには、政府による低所得層の食料アクセスの支援施策の強化などが明記されるべきではないのか。(後略)』

 まさに、日本は大東亜戦争敗北後に食料自給率の引き下げを「宿命」づけられてしまいました。


 理由は、戦争に負けたからです。


 大東亜戦争敗北後、日本はアメリカに占領され、「逆らえない」国と化しました。


 結果的に、国民の胃袋までもが外国(アメリカ)に握られてしまった。 


 いい加減にしよう。日本国は、別にアメリカ(様)に逆らわずとも、国民を生かすことが可能な国土を持っているのです。


 もちろん、種や価格肥料の原料(窒素、カリ、リン)や化石燃料の輸入が可能であることが前提になりますが、とりあえずは「100%自給」を目指すことはない、。


 いや、目指してもいいけど、すぐにはできない。


 ならば、少しずつ改善しようよ。


 日本国民が食料自給率を0.001%を引き上げたとき、ほんのわずかですが、「将来の日本国民」のために尽くしたことになるんですよ。


 ならば、やるしかないでしょ。

 

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