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8月30日(日) 『日刊ゲンダイ』に掲載されたコメント [コメント]

〔以下のコメントは『日刊ゲンダイ』8月30日付に掲載されたものです。〕

*巻頭特集「何もかも行き詰まった安倍首相 辞意と病気の全真相」

 感染初期は東京五輪の開催や中国の習近平国家主席の来日を気にして、水際対策など初動対応は後手に回った。2月末には専門家に相談もなく突然、全国の小中高に一斉休校を要請。巨額の血税を投じたアベノマスクは大ヒンシュクを買った。緊急事態宣言で経済が冷え込むと、今度は経済一本やり。感染再拡大の真っただ中に「Go To トラベル」を前倒し実施し、第2波を大きな波にしてしまった。

 これでは、国会を開いても、野党からの追及に立ち往生するのは目に見えていた。

 法大名誉教授の五十嵐仁氏(政治学)が言う。

 「これまでのむちゃくちゃなコロナ対応について、安倍首相はマトモな答弁ができなかったのでしょう。だから、野党が要求しても国会を開かないし、閉会中審査にも安倍首相は出てこなかった。ニッチモサッチモいかなくなって、臨時国会が開かれる前に逃げたというのが、辞意表明の最大の理由ではないのでしょうか」

 28日の会見で、安倍は「(コロナ対応について)実施すべき対応策をとりまとめることができた。(辞任は)このタイミングしかないと判断いたしました」と区切りをつけたかのような言いぶりだったが、何一つ有効なコロナ対策を打てなかったのが実態だ。PCRの検査数もG7で最下位という体たらくである。



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