銀座のド真ん中で「コロナ閉店」が目につくようになった

通路の右側には蕎麦店、洋食店、カフェなどが軒を連ねていた。=8日、銀座 撮影:田中龍作=

 コロナ禍にあえぐ銀座と有楽町を歩いた。日本を代表する繁華街の銀座。オフィスがひしめき交通至便の有楽町。商売繁盛が当たり前のエリアなのに「閉店」の貼り紙が目につく。

 銀座インズ1の地下1階は、しゃぶしゃぶ店を残すのみ。通路の片側は一軒残らず閉店していた。まるで壁のようだ。(写真)

 創業74年の和菓子店は本店と喫茶店が閉店となっていた。まだ営業していた2月に田中は店を訪ねた。

 客席はガラガラだった。ベテラン従業員は「昭和天皇崩御の際、一度休んだだけ」と言いながらも「お手上げです」と顔を曇らせた。

 この和菓子店がデパ地下に構えている売店を訪ねた。従業員に「喫茶室と本店が閉店したようだが」と水を向けた。女性店員は「営業再開を目指していたんですけどねぇ」と残念そうに話した。デパ地下でかろうじて老舗の名前を残すのだ。

 東京メトロとJR有楽町駅に直結する交通会館。立地の良さは日本有数だ。それでも「閉店」や「休業」が目につく。

 1階の洋服店は、共同で店舗を借りていた婦人服店がコロナによる売り上げ激減で閉店することになったため、「連鎖閉店」する。

 店員は「まだまだやれるし、やりたいんですけどね。オーナーとの契約上、仕方がありません」と淋しそうに語った。

 少しづつ、櫛の歯が欠けたように飲食・小売りの店が消えて行っている。景気が良ければ別のテナントがすぐに入るのだろうが、何カ月もの間、「閉店」の貼り紙がしてあったりする。

 銀座と有楽町でこの有様だ。地方に思いを馳せると背筋が寒くなった。

コロナによる売り上げ激減で店をたたむことになった婦人服店。=8日、有楽町 撮影:田中龍作=

    

   ~終わり~

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