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『全ての国民を救えるんだ(前半)』三橋貴明 AJER2020.5.5
令和の政策ピボット呼びかけ人に、高橋あさみ様(私立Z学園高等学校 1年4組 16歳)が加わって下さいました。
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三橋TV第235回【土居丈朗先生 貴方はとてつもなくおぞましい人物です】
同時に、第二次補正予算案の編成が始まりました。27日に閣議決定される予定とのことですが、注目すべきは「新規国債発行」つまりは当たらな政府の貨幣発行額です。
安倍晋三首相は14日夜に開いた政府の新型コロナウイルス感染症対策本部で、2020年度第2次補正予算案の編成を関係閣僚に指示した。家賃支払いが困難な中小企業や生活の苦しい学生などに向けた支援策を盛り込む。27日をめどに閣議決定し、6月17日までの今国会中の成立を目指す。
首相は新型コロナウイルス感染症対策本部で第2次補正予算案の編成を関係閣僚に指示した(14日、首相官邸)=共同
首相は対策本部で「直ちに第2次補正予算の編成に着手する」と述べた。(後略)』
政府の自粛要請で所得を喪失し、現金給付といった支援策を求める国民を「クレクレ乞食」呼ばわりしたり、「全員は助けられない。優先順位をつける必要がある」と、露骨な「選別」を言い出したり、特定の職業の方々(銀座のクラブのママとか)が支援を求めているのに対し、
「普段は良い思いをしていたんだから、苦しんで当然でしょ」
といった態度をとったり、現金給付を公務員や高所得者層が受け取ることを批判し、人々の憎悪を高め、自分への支持を集めようとしたり、
「国は自粛要請しています。感染拡大を国のせいにしないでくださいね」
と、ツイートする国会議員が登場したり、昨年まで、散々に緊縮財政を叫び、病院の病床削減を後押ししておきながら、過去の「病床削減の緊縮財政」の記事に関する自らのツイートを消し、
『土居丈朗 @takero_doi 4月9日
https://twitter.com/takero_doi/status/1247974947302989824』
と、慌てて「誤読に注意」と責任転嫁を図り、「#医療従事者に感謝」とハッシュタグをつける、おぞましき慶応大学教授がいたりと、本当に退屈しませんでしたよ。
もっとも、この種の連中が跋扈するのが、平成以降の日本の特徴でございまして、要するに「財政破綻論」に心のベースを支配され、結果的に「自己責任論」「国民の選別論」に走らざるを得ない、愚かで惨めな方々なのですよ。
ベストセラーズ「自民党の消滅」(Kindle)版がリリースになりました。
https://www.amazon.co.jp/dp/B088GLYGBD/
書籍版は、6月26日刊行予定にはなっていますが、緊急事態宣言の状況によります。取次や書店が動かなければ、さらにずれ込むかも知れません。
自民党の消滅で最も書きたかったのは、「権利」についてです。つまりは、我々日本国民(日本人だけではないでしょうが)が、
「自分には生まれながらにして、○○の権利がある」
と、勘違いをしているという問題になります。
はい、この段階で「反発」を抱いた人は、まさにあなたこそが「勘違いをした人」そのものでございますよ。
おカネについて「モノではなく、債務と債権の記録である」と説明した際、
「いや、おカネはモノだ! 一万円札や、五百円玉はモノじゃないか!」
と、反発する人に対し、
「じゃあ、銀行預金はおカネじゃないの?」
で話が終わるのと同様に、
「いや、自分は生まれながらにして○○の権利を持っている!」
と、主張する人に対しては、
「じゃあ、無人島で孤独に暮らすロビンソン・クルーソーには、何の権利があるの?」
で「はい、終了」です。
無人島のロビンソン・クルーソーには、もちろん何の権利もありません。理由は、無人島にはロビンソンの権利を認めてくれる共同体が存在しないためです。
権利とは、我々が特定の共同体(人間の集まり)に属してはじめて創出される概念なのです。
「いや、基本的人権を始め、俺の権利は憲法や国連憲章で認められているはずだ!」
と、反発する人は、その憲法やら国連憲章やらは、何なのかを改めて考えて下さい。無論、国家や国連といった共同体が定めたのが憲法や憲章です。つまりは、「生まれながらに備わっている基本的権利」と思われがちな権利にしても、国家や国連といった「人間の集まり」が認めているのに過ぎないのです。
【三橋貴明の音声歴史コンテンツ 経世史論】
http://keiseiron-kenkyujo.jp/apply/
※ノンフィクション作家「河添恵子」先生との対談「歴史から学ぶ中国と中国人の本質」が視聴可能となりました。
アメリカ独立宣言には、
「われわれは、以下の事実を自明のことと信じる。すなわち、すべての人間は生まれながらにして平等であり、その創造主によって、生命、自由、および幸福の追求を含む不可侵の権利を与えられているということ。」
とありますが、まさに「創造主の存在」こそが、自然権(不可侵の権利)の担保になっているわけですね。
現実には、創造主も神も、少なくとも「権利を認めてくれる誰か」としては存在しません。我々の権利は、社会共同体が存在し、我々がそこに所属しているからこそ「認めてもらっている」に過ぎないのです。
そして、現代において「人々の権利を認める共同体」の代表を「国家」と呼びます。さらに、国民国家の主権者は、我々国民です。
我々は「自分の権利」「家族の権利」を守るために、国家という共同体に関わる必要がある。そして、国家が「誰か他の国民の権利」を守らないということは、自分の権利も守られないということを意味します。
だからこそ、わたくしは今回の危機において、
「全ての国民を守るんだ」
と、繰り返しているわけですが、この基本が分からない連中が「クレクレ乞食」「優先順位をつけて」「銀座のクラブのママが」「公務員が」「高所得者層が」「生活保護受給者が」と、他の国民を苦しめ、選別する発言を繰り返しているわけです。
何と、分かりやすい「屑」たちなのでしょう。ちなみに、わたくしは貴方たちを「屑」呼ばわりしますが、それでも貴方たちの「国民としての権利」が侵害されようとしているならば、猛烈に批判し、貴方たちの権利を守りますよ。理由は、他の国民の権利が守られない限り、自分の権利も守られないことを知っているためです。
実は、「自民党の消滅」の「権利」に関する章は、昨年の訪英時に書いたのです。その時は、まさか未来の日本国に、ここまで国民国家を理解しない連中が次々に登場するとは思ってもいませんでした。とはいえ、自民党の「国家の店じまい」政策が続いている以上、ある意味で当然なのです。
全ては、わたくしたち一人一人の「選択」にかかっている。だからこそ、わたくしはこのタイミングで「自民党の消滅」を刊行したのでございます。
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