株式会社経世論研究所 講演・執筆依頼等、お仕事のご依頼はこちらから
三橋貴明のツイッターはこちら
人気ブログランキングに参加しています。

チャンネルAJER更新しました。

「値上げしろ、人を囲い込め、投資しろ(前半)」三橋貴明 AJER2024.4.2

  

令和の政策ピボット呼びかけ人に「独身研究家 荒川和久先生」が加わって頂けました。

 

日本建国の神話に隠された謎〜自称保守の日本礼賛が危険な理由[三橋TV第844回] 三橋貴明・saya
https://youtu.be/aFqw8JxbeWE

 ついに実質賃金の下落期間がリーマンショック期と並びました。


 バブル崩壊以降、日本の実質賃金は四度、長期下落しました。一度目は橋本緊縮財政期、二度目は小泉緊縮財政期、三度目はリーマンショック期、四度目が安倍消費税増税期。今回は五度目です。


 ちなみに、一度目から三度目までは、
「物価は下がるにも関わらず、それ以上に給与が落ち込む」
 ことで実質賃金が下がっていたのですが、四度目以降は、
「給与は上昇しているにも関わらず、物価がそれ以上に上昇する」
 ことで、実質賃金の下落が長期化します。


 もっとも、四度目は、一度限りの消費税増税の影響だったため、一年が経過すると影響が薄れていったのですが(物価上昇率は対前年比で見るため)、今回は違います。輸入物価上昇に起因するコストプッシュ型インフレは長期化し、今だに「国民の所得を増やさない」形で物価を押し上げています。

日本の実質賃金の推移(対前年比%)


http://mtdata.jp/data_89.html#RI2402

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

皇統論第六十二回「壇ノ浦に滅ぶ」、歴史時事第六十二回「大陸封鎖令とロシア遠征」が配信になりました。
https://keiseiron-kenkyujo.jp/apply/

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

実質賃金2月1.3%減 23カ月マイナス、過去最長に並ぶ
 厚生労働省が8日発表した2月の毎月勤労統計調査(速報、従業員5人以上の事業所)によると、1人あたりの賃金は物価を考慮した実質で前年同月から1.3%減少した。マイナスは23カ月連続。物価の伸びに賃金が追いつかない状況が続く。
 実質賃金の減少率は1月の1.1%から拡大した。23カ月連続のマイナスはリーマン・ショック前後の2007年9月〜09年7月以来で、比較可能な1991年以降の過去最長に並んだ。(後略)』

 目の前で物価が上昇しているにもかかわらず、給与は増えない。結果、貧困化。
「高くて買えない」
 という経験を、日々、国民は繰り返している。


 それはまあ、岸田内閣の支持率が史上最悪の水準に低迷しているわけですわ。


 しかも、今回はパーティ券キックバック裏金問題の影響で、自民党の支持率も見たことがない水準に落ち込んでいる。加えて、裏金問題の処分により、党内バラバラ。


 ここで政権交代できなくて、何のための野党か!


 と、言いたいところですが、リーマンショック期とは異なり、現在は野党もバラバラ。しかも、維新のように「自民党の悪いところ(新自由主義)を集めた政党」が存在し、それなりに支持を獲得している。立民は立民で、首脳部が財務省の緊縮財政に汚染されてしまっている。


 結局、総選挙が行われるとして、現在の日本にとって「リアルな最善の結果」は、
「自民党は大きく議席を減らし(できれば150くらいまで)、同時にどの野党も過半数を取れず、連立交渉でグダグダ
 という、欧州でよくあるパターンのように思えるのですが、皆さん、いかがですか?

 

 とりあえず野党の皆さん、実質賃金の下落が問題になっているわけだから、確実に実質賃金を引き上げる政策を叫んでください。もちろん、消費税廃止です。
 

「野党は消費税廃止を叫べ!」にご賛同下さる方は↓このリンクをクリックを!

本ブログへのリンクは以下のバナーをお使いください。
◆関連ブログ
日本経済復活の会のホームページはこちらです。
㈱日本富民安全研究所のブログ絶望の先にはこちらです。
◆三橋貴明関連情報
新世紀のビッグブラザーへ ホームページはこちらです。
メルマガ「週刊三橋貴明~新世紀のビッグブラザーへ~」はこちらです。