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「国民負担率の引き下げを求めよう(前半)」三橋貴明 AJER2020.2.16

    

 

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パンデミック・自然災害・戦争で国民が死んでも「財政規律」を守れ!?[三橋TV第369回] 三橋貴明・高家望愛
https://youtu.be/7o31n2l3EpU
 

 厚生労働省が、ようやく賃金統計について1990年まで遡及改訂してくれましたので、実質賃金のグラフを再作成いたしました。

【日本の実質賃金(現金給与総額、全産業)の推移】


http://mtdata.jp/data_74.html#1990RI

 いかがですか、この恐ろしい現実。


 アトキンソンではないですが、日本経済の問題は、大仰でも何でもなく、国民の所得が(しかも実質で)下がり続けていることです。
 

 実質賃金の低下とは、
「皆さんが稼ぐ給料で、買える財やサービスが減る」
 という意味になります。 


 紛うことなき、貧困化です。


 そして、実質賃金は「生産性」と「労働分配率」で決まります(決定要因が、本当にこの二つしかない)。90年代後半の日本は、デフレという「総需要が拡大しない環境」において、生産性が伸びず、さらに労働分配率の下げを容易にする政策を採ってきました。


 国民の貧困化は、政治による必然なのです。
 

 日本国民の所得を引き上げるためには、アトキンソンのいう「中小企業改革」や「労働参加率の引き上げ」ではなく、
1.政府の財政支出を「安定的」に拡大させることで、デフレから脱却すると同時に、企業の投資意欲を呼び覚ます
2.労働分配率を引き上げざるを得ない「労働規制強化」
3.人手不足を緩和してしまう移民受入を停止する
 の三つが必要です。


 現在の日本政府は、見事に上記の「逆」をやっています。国民の貧困化が続いて当然です。
 

【三橋貴明の音声歴史コンテンツ 経世史論】

現在、【三橋貴明×関良基】歪められた「開国」の歴史〜日米修好通商条約の締結時点では「関税自主権」はあった!?の一部をYoutubeで公開中!

https://youtu.be/TcPKV90XccM

 

 国民が貧困化し、しかも総需要のパイが膨らまない中「競争激化」などとやったため、心が締め付けられるような事例が出てきています。
 

 先日の経済討論で、鈴木傾城氏が、
「一食100円、甘いものを食べたい子供に、花の蜜を食べさせる」
 痛ましい母子家庭の話をして下さいましたが、これが現実なんですよ!

『「冷蔵庫はからっぽ…」「今、助けて」 コロナで追い詰められる困窮子育て家庭の「悲痛な声」 早急な「現金給付」の実現を
◆「冷蔵庫はからっぽ」、子どもたちのリアル
 まずはこのはがきを見てください。
「沢山の野菜、ありがとうございます。冷蔵庫がからっぽの状態が続いていましたが、いっぱいになり心もお腹も満たされました。冷蔵庫に食べ物が入っていると嬉しいです」
「お正月に食べることができると思っていなかった、おもち、おそば、新米に新鮮な野菜、子ど もたちの笑顔 そして”おいしい“のひとことで辛い心も苦しみも少しふっとびました」
 これは、私が運営するNPO法人キッズドアが、日本全国の困窮子育て家庭970世帯に年末年始の食糧支援を行なった際、同封したはがきに綴られた保護者からの言葉です。まさか今の日本で満足にご飯も食べられない子どもがいるとは信じられない方も多いでしょう。しかし、現実は非常に多くの子どもたちが満足にご飯を食べられていません。(後略)』

 同じ国民が、それも子供たちが「飢えている」。しかも、政府の失政によって。
 

 それにも関わらず、「自己責任論」を払拭できないのであれば、「この国」はもうおしまいです。
 

 皆様、是非とも実質賃金統計や「子供たちが飢えている」という現実をご地元の政治家に叩きつけ、上記三つの政策への転換を訴えてください。


 もちろん、周囲の困っている方々を助けるのも重要です。わたくしも、できる範囲でやっていますが、限界がありますよ。
 貧困で苦しむ「同じ国民」を救うことは、結局のところ「国家の政府」にしかできないというのが現実なのです。

 

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