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「食団連発足とコストプッシュ型インフレの正体」(前半)三橋貴明 AJER2022.5.3
  

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愕然!コロナ禍の最中に配当金と自社株買いが「史上最大」に![三橋TV第541回]三橋貴明・高家望愛


https://youtu.be/RcS_vJyMmCY

 

 

 

 財政破綻論、あるいは緊縮財政派には色々とバリエーションがありまして、
「財政支出はするべきだが、成長に貢献する分野に絞るべきだ」(選択と集中派)
「日本は負債も多いが、資産も多いので破綻しない」
 と、一見、緊縮派には見えない主張もあります。
 

 選択と集中派は、なぜか「神」のごとき未来予測能力を持っており、事前に「その分野が成長する」を特定できるそうです。
 凄いなあ・・・。科学技術のみならず、教育(人材投資)、インフラ整備(公共投資)、どの分野がどうなるのか、事前には誰にも分からないはずなのに。


 その上、選択と集中派は「安全保障」という概念を無視します。安全保障は「成長しない」「確実に赤字になる」としても、政府は支出しなければならないはずなのですが、その常識が無い。


 また、「資産も多い」派に対しては、
「いや、政府の資産を安く売却させ、あんたが買い取りたいだけじゃないの?
 という疑いを持たざるを得ないのです。


 ちなみに、竹中平蔵は堂々と、
『竹中平蔵@HeizoTakenaka
https://twitter.com/HeizoTakenaka/status/1278493887376457730
都知事選が終盤を迎えているが、重要政策が議論されていない。東京都の巨額の資産を市場で売却することだ。イギリスでは、サッチャーによって国有企業が資産市場に売りに出された。結果的にそれが、資産市場を活性化させ、シティが世界一の金融センターになった。東京都には、売れる資産が山ほどある。』
 と、ツイートしています。


 かように「財政破綻しない」と主張している勢力にも色々とあるわけですが、話はシンプルで、
「日本国債は100%日本円建て」
「日本銀行が国債を買い取れば、返済・利払いは不要」
 ただ、これだけの話です。


 さらには、ハイパーインフレーション派に対しては、実績が駆除剤になります。

【日本のマネタリーベース(右軸)とインフレ率(左軸)】


http://mtdata.jp/data_79.html#MBIn

 日本銀行は2013年3月以降、527兆円(!)もマネタリーベースを増やした(ほとんどが国債買取)にも関わらず、インフレ率はコアコアで▲1.6%。
 

 そりゃそうです。インフレ率は日銀が発行した貨幣量では決まりません。総需要(消費・投資)が増えない限り、物価は上がらないのです(※コストプッシュ型インフレは除きますが)。


「日本国債は100%日本円建て」
「日本銀行が500兆円以上MBを増やしたにも関わらず、インフレ率はマイナス」
 という事実は、財政破綻派のレトリックを全てぶち壊します。ならば、どうするべきなのか。


 事実を見なければいいのです。
 

【池田悠 一次資料が明かす南京事件の真実 アメリカ宣教師史観の呪縛を解く】

https://keiseiron-kenkyujo.jp/keiseishiron/

中国共産党が「南京大虐殺!」と喧伝する南京事件とは、何だったのか? 実は「日本」や「中国」にのみ注目していると、その真実を理解することは絶対に不可能です。今回、南京事件の真相を「パーフェクト」に暴いた「一次資料が明かす南京事件の真実」を刊行された池田悠氏にご登壇頂きました。「驚愕」としか表現のしようがない「真実」を知って下さい。
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日本の財政が破綻しない本当の理由を経済評論家が解説。少子高齢化で増税が容易な時代に
 投資家が日本国債を買って政府の資金繰りが安定している間に少子高齢化で増税が容易になり、財政が再建されていくので、財政は破綻しません(経済評論家 塚崎公義)。
◆財政は破綻しない
 日本政府の財政赤字は巨額で、借金も莫大ですが、日本政府は破産しないでしょう。「最後は日銀に紙幣を印刷させて借金をすべて返せば良いからです。本稿は以上」でも良いのですが、それではハイパーインフレが来るでしょうから、紙幣の印刷は禁じ手だという事にしましょう。(後略)』

 凄い出オチ感・・・・。
 

 そもそも、政府の負債をゼロにする必要はないし(単なる貨幣発行の履歴だから)、日銀は紙幣を発行して国債を買い取っているわけではないし(日銀当座預金を増やして買っている)、現実に500兆円もMBを増やしたにも関わらず、ハイパーインフレーション(インフレ率が年率13000%)どころか、コアコアでマイナスのままなんだが。


  塚崎公義は、出オチの後、
「少子高齢化になれば人手不足が深刻化するので増税しても失業者は増えない。増税できる」
 という謎理論を展開していますが、なぜ「増税」が前提なのでしょうか。そりゃあ、緊縮派として増税したいからです。


 結局のところ、
「日本国債は100%日本円建て」
「日本銀行が500兆円以上MBを増やしたにも関わらず、インフレ率はマイナス」
 という事実は強く、上記を否定し、緊縮財政を推進するとなると、論説が意味不明なものにならざるを得ないという話でございます。


 財政破綻論者の皆様には、是非とも、
「日本国債は100%日本円建て」
「日本銀行が500兆円以上MBを増やしたにも関わらず、インフレ率はマイナス」
 という事実を論理的に、筋道立てて否定し、財政破綻論に持っていく新レトリックを編み出して欲しいです。お笑い系ではなく。

 

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