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【新番組】「安藤裕と三橋貴明の日本経済論 第一話」(前半)三橋貴明 AJER2020.5.5

    

 

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財政破綻論は崩壊した 苦境に陥った地方自治体を救うのは「超」簡単だ [三橋TV第392回] 三橋貴明・高家望愛


https://youtu.be/UwhBDNKF3ZM

 昨日、16時半から自民党財政再建推進本部の会議が再開。緊縮派と財出派がひたすら衝突し、議論は紛糾。当たり前ですが「全体的な結論」など出るはずもなく、最終的に報告書の修正が下村博文本部長に一任されます。


 結果、元々の報告書案に対し、
「PB黒字化目標の期限(2025年)を書き込まない」
「新型コロナウイルス対応に果断に取り組むことを追加」
 という修正がなされました。


 もっとも、22年度から三年間の歳出抑制目標の策定、PB目標の堅持など、最悪な部分はそのまま残ってしまいました

自民・財政再建推進本部、PB黒字化目標堅持 提言案とりまとめ
 自民党の財政再建推進本部(本部長・下村博文政調会長)は20日、来年度から少なくとも3年間の歳出改革目標の策定などを柱とした政府への提言案をまとめた。新型コロナウイルス対策のための財政出動を重視しつつ、コロナ収束後を見据えて国と地方の基礎的財政収支(プライマリーバランス、PB)黒字化の財政再建目標の堅持も求めた。政府の経済財政運営の指針「骨太の方針」への反映を目指す。(後略)』
 
 個人的に注目しているのは、歳出削減目標(事実上)の策定に際し、
「次の経済社会の危機時における財政上の対応余力を確保して、次世代の選択肢を奪わないようにすることは政治の責任
 と、「道義心」を前面に打ち出してきている点です。


 つまりは、緊縮財政に反対することは、
「次世代の選択肢を奪うことだ」
 と、道義心を振りかざし、緊縮の正当化を図っているのです
 

 反吐が出る。とは、このことです。
 

 昨日も書きましたが、破綻派がいう「国の借金」は、長期債務残高ベースで、2020年度は1970年比で166倍。 
 日本政府の債務残高(2015年時点)ベースで、名目の金額で1872年の3740万倍! 実質でも1885年の546倍!
 過去の先人たちが正しく政府債務を増やした、つまりは「貨幣を発行した」からこそ、日本経済は成長し、我々は今、それなりに豊かで快適な暮らしをできているのです。
 
【日本政府(中央政府・地方自治体)の長期債務残高(左軸、兆円)、インフレ率・長期金利(右軸、%)】


http://mtdata.jp/data_74.html#choki

【1872年-2015年 政府債務の金額及び実質残高(2015年基準)の推移(単位:億円)】


出典:島倉原氏
http://mtdata.jp/data_53.html#Seifusaimu

 つまりは、自民党の緊縮派政治家は、自分たちの先人は「道義心がなかった」「次世代の選択肢を奪った」と、主張したいのでしょうか? あるいは、我々は、過去の政府債務=貨幣発行増加により、選択肢を奪われているのですか?
 

 実際には、2020年度に過去最大の国債=貨幣発行が行われました。1970年度からでも、政府の長期債務残高が166倍に「膨張」しているにも関わらず、普通に国債を発行できたのは、なぜなのか? 

 

 この手の事実を考えず、思考停止的に緊縮を信じ込み、正当化のために道義心を振りかざす。「選択肢」を奪っているのは、お前たちの「思考停止」なんだよ。
 

 このコロナの状況で、国民を救うための国債=貨幣発行を制限するべく、狂った報告書を政府に提出する方が、道義心に欠けているのですよ。
 

【三橋貴明の音声歴史コンテンツ 経世史論】

お待たせいたしました。【三橋貴明×関良基】歪められた「開国」の歴史 後編〜日本が清・インドのように植民地にならなかった本当の理由 が公開になりました!

https://keiseiron-kenkyujo.jp/apply/

 

 挙句の果てに、このニュース。

『【独自】21年度補正予算、今国会の提出見送り…感染対策は4兆円の予備費で
 政府・与党は今国会に2021年度補正予算案を提出しない方針を固めた。会期末は6月16日で、予算案を編成して成立させるには時間が足りないと判断した。新型コロナウイルス対策は当面、21年度予算の予備費で賄う。
 複数の政府・与党幹部が明らかにした。3度目の緊急事態宣言の発令を受け、自民、公明両党内には追加の経済対策を盛り込んだ補正予算案の編成を求める声があった。
 ただ、補正予算案の編成には通常1か月程度が必要とされ、国会での審議にも一定の期間を要する。会期末まで1か月を切り、7月4日には東京都議選の投開票が控え、同23日からは東京五輪が予定されている。国会会期の大幅延長は難しく、補正予算の成立は困難な情勢だ。』

 信じられない。
 この状況で、少なくとも21年度の第一四半期には補正予算が組まれないことが確定しました。


 日本政府、あるいは緊縮派の国会議員たちは、口先だけで道義心を叫び、「国民の生命や生活を守る」政治を否定するという、最も「道義にもとる行為」をしているのです。
 

 道義心に欠けた、道義心を振りかざす政治家たちに、怒りの声をぶつけて下さい。そして、彼ら、彼女らの「排除」のために、一日本国民として、できることをしてください。
 

「道義心に欠けた緊縮派政治家を落選させよう!」に、ご賛同下さる方は、

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