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7月6日(火) 『日刊ゲンダイ』に掲載されたコメント [コメント]

〔以下のコメントは『日刊ゲンダイ』7月6日付に掲載されたものです。〕

*巻頭特集「民意は歴然「五輪NO」菅隠しでも自民惨敗の分析と今後」

 2013年、17年に続いて支持を広げた共産党は19議席に勢力を伸ばした。3度目の躍進を支えた原動力は公約にハッキリと掲げた「五輪中止」だ。コロナ禍で街頭演説への動員が難しいことから、電話による投票依頼にも注力。「『五輪中止』を訴えているのは共産党だけです」と攻勢をかけていた。

 「健康も命も軽視され、酒類を提供する飲食店は度重なる自粛要請でマトモに商売ができない。コロナ禍の真っただ中で五輪が強行されたら、この先は一体どうなるのか、不安を強める都民の気持ちに、共産の主張がピタッとはまった結果でしょう」(法大名誉教授の五十嵐仁氏=政治学)

 立憲民主党との野党共闘が実現した効果も大きい。1、2人区を中心に候補者を一本化。その結果、複数区で共産は善戦し、トップ当選が4選挙区、上位に食い込んだのは10選挙区を上回る。

 立憲も15議席と告示前からほぼ倍増。立・共が競合した7選挙区では両党とも議席を獲得した。

 「野党共闘の象徴的選挙区が1人区の小金井市です。無所属で立った元市議を東京・生活者ネットワークや社民党とともに推薦し、勝利をもぎ取った。総選挙への大きな弾みとなる戦い方のモデルができたといえます。弱者が強者に立ち向かうには塊になって立ち向かい、大きな力を生み出すしかないのに、ようやく実現した格好です」(五十嵐仁氏=前出)

 連合に圧力をかけられるたびにグラつく立憲は、この選挙結果を肝に銘じるべし。野党共闘が中途半端になれば、菅の延命に手を貸すことになる。

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