佐藤博樹・松浦民恵・高見具広『シリーズダイバーシティ経営 働き方改革の基本』

 佐藤博樹先生・松浦民恵先生・高見具広先生から、ご共著『シリーズダイバーシティ経営 働き方改革の基本』をご恵投いただきました。ありがとうございます。

 シリーズダイバーシティ経営の3冊めの刊行ということになります。シリーズのイントロダクションあるいは解題的な位置づけということになるのでしょうか、ダイバーシティ経営の基礎となる働き方に向けた働き方改革についての本です。労働時間の関係に始まり、人材育成や人事管理、そして勤務場所・仕事と生活といった流れで、書名のとおり働き方改革の基本が
解説されています。
 昨年の「働き方改革」はとにかく長時間労働の抑制だ、ということで残業を減らせ早く帰れと声高に叫ばれていましたが、今年は打って変わってリモートワークだ、ジョブ型だ、という大合唱となり、大きな変化ではありますし大切なことも多いのですが悪乗りしてあれこれ企てようという人もいるようで混乱気味ですが、ダイバーシティ・アンド・インクルージョンの観点から整理するとこれだけわかりやすくなりますよという本でもあります。「一人当たり生産性か時間当たり生産性か」という議論は時に不毛になりがちだと私は思っているのですが、時間は有限な資源であることに企業、管理職、個人が高い意識を持つことは働き方改革の大前提だろうと思います。