食料配布の主催者「共助でやっていけるのか」

6月の食料配布。米袋がそのまま入っていて持ち帰るのも大変なぐらいだった。=高田馬場 撮影:取材班=

 大晦日のきょう、高田馬場で食料配布があるというので取材に出かけた。(主催:みんせい新宿)

 前回の取材は6月だった。以後、同団体は月一度、10月からは月2度のペースで食料配布をしてきた。場所は高田馬場だ。

 6月の配布と比べてあまりに食料が少ないのに驚いた。6月はテントの中に食料が足の踏み場もないほど置かれていた。

 コメ(こしひかり)、レトルト食品、インスタント味噌汁、チンするご飯、野菜ジュース…など品目も豊富だった。

 きょうは細長いテーブルの上にわずかな食料が置かれているだけだった。ポテトチップス、パスタの素、缶詰など質素で、全体量も少なかった。

今回の食料配布。品目も全体量も少なく質素だった。=31日、高田馬場 撮影:田中龍作=

 主催者の一人によると「カンパの額がジワジワと減っている」。しかもカンパをしてくれる人が固定化されているというのだ。

 カンパをしてくれる人たちが力尽きたら財源は枯渇するのである。共助の限界だ。

 組織のしっかりした民青同盟でさえ苦戦しているのである。

 主催者は「共助でやっていけるのか?(やっていけないことを)これ(食料配布)が象徴している」と顔を曇らせた。

 「公助に切り替える他ない。政治を変えて命と暮らしを守る社会にしなくてはならない」と続けた。

 日本有数のドヤ街である横浜寿の大規模炊き出しも全額カンパとボランティアで賄われている。究極の共助だ。

 共助を維持するのは人々の体力だ。これが尽きた時、助かる人も助からなくなる。

 GoToだのオリンピックだのやってる場合ではないのだ。国民一人ひとりに行き渡る公助が今こそ必要だ。

     ~終わり~

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