SSブログ

6月13日(土) 『日刊ゲンダイ』に掲載されたコメント [コメント]

〔以下のコメントは『日刊ゲンダイ』6月13日付に掲載されたものです。〕

*巻頭特集「圧勝暗雲 底なしになってきた「女帝」都知事の虚飾と疑惑」

 発売中の「週刊文春」や「週刊新潮」では、闇金業者からの違法献金や、親密企業への東京都からの巨額支出、金庫番の不動産取引による錬金術など、次から次へと噴出する疑惑が報じられている。

 「これまで小池知事は、どんな疑惑や疑念を持たれても、うまくはぐらかし、仮想敵をつくることで有権者の攻撃を自分からかわし、メディアを利用して、時に疑惑さえも自己PRに転化してきた。その場でウケることを考えているだけで、政治家としてのポリシーは何もないのだと思います。前回知事選で公約に掲げた『7つのゼロ』は、すっかり関心を失ったようで、話題にも上りません。今は『3密』のキャッチフレーズでコロナ禍を自分の選挙運動に利用している。知事が出演する東京都のコロナ対策CMがバンバン流れていたのがいい例ですが、CMの原資は税金です。連日の会見で“やってる感”をアピールするのも一種の選挙運動で、小池氏の都知事選スケジュールに合わせて、コロナ対策が決められているように見えます」(法大名誉教授・五十嵐仁氏=政治学) 

 小池の出馬表明に合わせたかのように、東京都は12日から「東京アラート」を解除し、休業要請をさらに緩和する「ステップ3」に移行すると発表。また、知事選の告示翌日の19日から、接待を伴う飲食店やライブハウスの営業再開も認めて、都の休業要請が事実上、全面解除される。

 「11日には新たに22人の感染者が確認されたのに、アラートを解除し、夜の街で感染者が増えていると言いながらステップ3に移行するなんて、論理的におかしい。疫学的にはまったく科学的根拠がない話です。小池知事の手腕でコロナ感染拡大を抑え込み、東京は営業自粛を全面解除できるほど安全になったという虚構のストーリーをアピールするために、都知事選に合わせて日程が組まれたのでしょう。感染実態も分からないまま、再選シナリオに振り回される都民は、たまったものではない。自らの野望のためならコロナ禍も利用する。こんな人に、都民の命や生活を預けられるでしょうか」(五十嵐仁氏=前出)

 経歴も実績も口先の広報で、その場さえ繕えれば、してやったり。小池の虚飾は、底なしになってきた。

nice!(0) 

nice! 0