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「菅政権の地方経済潰しをくい止めろ(前半)」三橋貴明 AJER2020.12.15

    

 

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完全雇用と「みんな」の所得安定化を目指すMMT [三橋TV第333回] 三橋貴明・望月慎・高家望愛


https://youtu.be/agffSQc9X_c

まるでナチスとサッチャー!大阪維新の会の危険性 大阪都構想 空白の10年で失ったもの(三橋貴明×森裕之)
https://youtu.be/ZzrVrJI0SQw

【RE:明るい経済教室 #17】空文化している財政法第5条~スペンディング・ファーストを成立させている財務省証券[桜R2/12/28]
https://youtu.be/wfqYHyYc7Xc

 最近、金貨や表券主義の話をする機会が多いのですが、「国王・領主」が10万円金貨を鋳造し、支払った場合、バランスシートは、

【借方】        【貸方】
純負債10万円   金貨10万円

 にならざるを得ません。何しろ、金貨で支払いを受けた国民・領民側は、確実に「純資産」が増えているのです。


 純資産増の反対側には、必ず純負債増がある。すなわち、金貨鋳造+支払いは、国王・領主の「自らの純負債を増やす行為」なのです。
 

 もちろん、国王や領主は、自らの「負債」である金貨について、「返済」を求められることはありません。


 そういう意味で、「勘定科目」としては、金貨は現金紙幣に似ています。日本銀行券も日銀のBSの貸方に「負債計上」されますが、誰も現金紙幣を「借用証書」としては認識していないでしょう。
 

 まあ、現金紙幣発行は、単に「自らの負債の日銀当座預金と、自らの負債の現金紙幣を交換する」という話に過ぎず、日銀の純負債は増えませんが。


 王侯の「金貨による支払い」と最も似ている(というか、同じな)のは、実は「国債発行+財政支出」です。何しろ、国債発行+財政支出により、ようやく「国民の純資産」と「政府の純負債」が増える。


 というわけで、国民経済が成長していく以上、「誰か」が貨幣をマクロに供給せねばならず、それこそが「国債発行+財政支出」になるのです。

【1872年-2015年 政府債務の金額及び実質残高(2015年基準)の推移(単位:億円)】


http://mtdata.jp/data_53.html#Seifusaimu

 しつこく出したい、島倉チャートというわけで、日本政府の債務残高(2015年時点)は名目の金額で1872年の3740万倍!実質でも1885年の546倍!に増えているのです。


 つまりは、名目で言えば、
「政府が明治時代の3740万倍となる貨幣を発行した」
 という話になります。


 毎年の財政赤字は、単に「政府の貨幣発行量」に過ぎず、国債残高は「政府の貨幣発行の履歴」に過ぎません。
 

【三橋貴明の音声歴史コンテンツ 経世史論】

特別コンテンツ「歴史に魅せられて、myが聞いてみた~第一回 歴史時事編~」公開中!

http://keiseiron-kenkyujo.jp/keiseishiron/

 

「いや、国債は貨幣ではない! しゃっきんだ~っ!
 という人には、

【2020年9月末時点 日本国債保有者別内訳(%)】


http://mtdata.jp/data_73.html#kokusai

日銀が国債買えば、終わりじゃん。というか、買っているじゃん
 で、オシマイ。


 ここで、あれですな。はいぱ~なんとかが~とか言ってくるバカ頭の弱い人には、
「はいはい、先生が仰る通りですから、ならばインフレ率が上がるまで黙ってて下さいよ。インフレ率が上がったら、先生のはいぱ~何とか論はきっと正しいんだから、そのときは一緒に緊縮のために戦いましょう」
 とか、逃げ道を残してあげるのが良いかも知れませんね。


 まあ、現実はこうですが。

【日本の中央政府の純負債(左軸)と長期金利・インフレ率(右軸)】


http://mtdata.jp/data_71.html#junfusai

 ということで、日本は毎度のことながら、「実績」としてMMTの正しさを証明していっているわけですが、「財政」を所管する官庁はこれですよ。

(5)いよいよ予算案決定 「最強官庁」のはずが……防戦一方の財務官僚
 2021年度政府予算案が21日に閣議決定された。新型コロナウイルスの感染拡大という異例の状況下ではあったが、歳出は3年連続で100兆円を超え、借金頼みは一層強まった。毎日新聞でも肥大化した予算案を厳しく批判した。
 予算編成作業を終えた今、財務省主計局のフロアは静けさを取り戻し、省内のコンビニエンスストアでは入荷するたびすぐ売り切れた栄養ドリンクが一日中、棚に並んでいる。年の瀬を迎えた財研(財務省内の記者クラブ)で記事のスクラップをめくりながら、予算を追い続けた日々を思い返した。(後略)』

 何か、毎日という「飼い犬」の記事」では、財務省が「防戦」を強いられた印象になっていますが、実際には完全勝利ですよ。何しろ、通常予算時点で、PB赤字は20兆円に削減されることになっているのですから。


 2020年度の90兆円から、PB赤字が20兆円に減ると、日本のGDPは二桁マイナス成長になります。
 

 つまりは「亡国の予算」を組んでおきながら、
「政治家の圧力で歳出を増やさざるを得なかった~っ!」
 という、被害者プロパガンダをやっているわけでございますね。財務省は。


 とりあえず、
『この主計官の口癖は「将来世代を守る」。膨大な借金を次世代に引き継ぐのは「現世代の怠慢」と自戒し、常に財政規律を主張する』
 なる主計官には、
「お前は確実に国民殺しである」
 という事実を教えてあげます。お前のおかしな「思想」のせいで、何人の国民が死ぬと思っているんだ。そもそも、お前が主導する緊縮のせいで、「将来世代」は生まれないよ。


 というか、お前自身も「過去の政府の貨幣発行」のおかげで、日本でそれなりに豊かな生活を送っているんだぞ。


 過去の先人が「貨幣(お前がいう膨大な借金)」を発行してくれなければ、お前もお前の家族も、より貧しい生活を送っていたこと間違いなしなんだよ。
 

 貨幣観の過ちが、ここまで全てを狂わせる。


 まあ、件の「国民殺しの財務省主計官」であっても、同じ国民であることに変わりはありません。この主計官が、わたくし同様に「同じ国民を守る」ために、自らの「貨幣観」が間違っていたことを認める日が、早期に訪れるように「同じ国民」として精一杯の努力をさせて頂きます。
 

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