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「物流24年問題の実態と解決策(前半)」三橋貴明 AJER2024.3.5
 

  

令和の政策ピボット呼びかけ人に「独身研究家 荒川和久先生」が加わって頂けました。

 

令和の新教養〜ネトウヨもリベラルもオワコン?新自由主義・脱成長が民主制を破壊するワケ[三橋TV第834回] 佐藤健志×三橋貴明【特別対談:前編】


https://youtu.be/RIMckm-F698

 

 わたくしは今春の骨太の方針の議論において、財務省は財政指標を、
「プライマリーバランス(基礎的財政収支、以下PB)の黒字化」
 から、
「財政収支の黒字化」
 に変更しようとしてくると予想しています。PBと財政収支の何が違うのかと言えば、国債の利払い費についても「税収等」でカバーするか否かです。


 PBは「国債関係費」を除く政府の政策的経費を税収等でカバーする。財政収支は、政府の政策的経費+国債利払い費を税収等でカバーする、となります。


 当然、財政収支の方がPBよりも強烈な緊縮目標となります。
 

 ちなみに、ユーロ加盟国はマーストリヒト条約により、財政収支の赤字対GDP比率を3%以内に収めることが義務付けられています。


 つまりは、PBの赤字は対GDP比で3%未満にしなければならないのです。

【G7諸国の基礎的財政収支対GDP比率】


http://mtdata.jp/data_89.html#G7PB

 図の通り、ドイツやイタリアはマーストリヒト条約を守るために、PBを黒字化していました。(PBが黒字でも、国債利払費が加わるので、財政収支は黒字にならないケースが多い)


 とはいえ、2020年にはコロナ対策ということで、どの国もPBを大幅な赤字にしました。


 もっとも、重要なのは、実はPBと「財政破綻」には何の関係もないという点です。日本、アメリカ、イギリス、カナダは主権通貨国であるため、PBがどうなろうと「破綻」はしない。


 逆に、共通通貨国のドイツ、フランス、イタリアは、PBが黒字だったとしても財政破綻する可能性がある。
 

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債務残高目標、水準含め議論 古川禎久・自民財政健全化推進本部長―財政運営の在り方問う(1)
 社会保障費の増大やコロナ対応で国債残高が膨れ上がり、日本の財政再建は待ったなしの課題となっている。今後の財政運営や健全化目標の在り方について、自民党のキーパーソンや識者に話を聞いた。
◆今後の財政健全化目標の在り方は。
 ストックとフロー両方の目標を持つことになる。債務残高対GDP(国内総生産)比については、単に下げるというのでなく、どの水準を目指すのか踏み込んだ目標にすることも含めて議論したい。フローも諸外国なら財政収支で見るところを、ハードルを下げて基礎的財政収支(PB)にしており、将来的にどうするかは重要なテーマになる。(後略)』

 凄い。恐らく(というか確実に)マーストリヒト条約の「財政赤字を対GDP比3%以内」を持ち出し、日本の財政指標をPBから財政収支に変えようとしている。


 かつ、アメリカ同様に「債務残高」の指標も持ち込もうとしている。


 フローについては財政収支。ストックについては債務残高。


 日本国を亡ぼすために、凄まじいまでの政治力を発揮しようとしている。


 まさに、本末転倒議員の面目躍如、でございますね。


 この手の議員がのさばっている限り、日本国の亡国は避けられない。選挙で落選させよう。
 

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