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「政治の本質ー中間組織の復活を」(前半)三橋貴明 AJER2020.8.9
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GDPが増えない中の「競争」が日本を凋落させた 構造改革を「改革」せよ! [三橋TV第436回] 三橋貴明・高家望愛
https://youtu.be/9AJZHNliHrs
菅義偉という人物は、とにかく「人事権」を行使するのが大好きです。
安倍政権時代、農協改革に際し、農水官僚を黙らせるために、奥原正明という希代のグローバリストを農水省事務次官に抜擢しました。(しかも、奥原は異例なことに、二年も事務次官をやった)。
また、ふるさと納税の拡充に際し、反対した総務省の官僚、平嶋彰英氏(立教大特任教授)を左遷。平嶋氏は、ふるさと納税の寄付控除の倍増と手続きの簡素化に際し、
「高所得者を優遇し、自治体の返礼品競争を過熱させる恐れがある」
として、規制の必要性を菅官房長官(当時)に進言。見事に、飛ばされました(しかも、省外)に。
この菅義偉が内閣総理大臣に就任した結果、官僚たちは震えあがり、例えば中小企業改革という名の「中小企業淘汰」に疑問を挟まず(挟むことは許されず)、デッドライン(締め切り)を与えられ、邁進している。結果的に、「法案ミス」が続出するようになってしまった(そりゃ、そうなるでしょう)。
菅義偉は、とにかく「既存の共同体」が嫌いなのです。共同体の既存の仕組みについて、人事権を活用し「ぶち壊す」ことに快感を覚えるのでしょう。
そういう意味で、菅は90年代後半から続いてきた、我が国の、
「抜本的改革」
の最終形なのでしょう。
安全保障や経世済民が理由だろうが、そんな話はどうでも良い。とにかく「既存の制度」であるから悪い。既存の制度について「既得権益」とレッテル貼りし、それを破壊する規制緩和を「最優先事項」として掲げる菅義偉は、小泉純一郎、安倍晋三を上回る「革命家」なのです。
横浜市長選挙に際し、
「菅は一体、何人を何回、裏切ったんだ・・・」(正直、林市長にも小此木さんにも同情しています。わたくしが林市長に同情する日が来るとは・・・)
と、あきれ果ててしまいましたが、そもそも菅は小此木彦三郎氏(小此木さんの父)の秘書時代から、裏切りを繰り返しています。彼にとって、人との信頼関係を維持する、よりも「共同体をぶち壊す」方が優先順位が高いのは明らかです。
【三橋貴明の音声歴史コンテンツ 経世史論】
https://keiseiron-kenkyujo.jp/keiseishiron/
※要望多数につき、評論家・中野剛志先生 【通貨論争史:イギリス編】【通貨論争史:日本編】が再掲となりました。
『下村政調会長“自民党総裁選”立候補を断念
自民党の総裁選への立候補に意欲を示している下村政調会長が、立候補を断念したことが分かりました。
菅総理大臣は30日朝に下村政調会長と会談し、新型コロナウイルス対策のための新たな経済対策をめぐり、総裁選に立候補するならば政調会長として任せる考えはないことを伝え、立候補するか政調会長を辞任するか決断を迫りました。
自民党幹部によりますと、下村氏は、自らが所属する派閥の幹部に「経済対策を政調会長としてしっかりやれと総理から言われた。経済対策をしっかりやりたい」として、総裁選への立候補を断念する考えを伝えたということです。(後略)』
すご・・・。
人事権を利用し、ついに党内の「政治的自由」までをも踏みにじるか・・・。
確かに、論理的には不可能ではないですが、それこそ「自民党」という共同体のありかたをぶち壊してでも、権力に固執する。
もっとも、菅にとっては、下村政調会長が総裁選挙に立候補した方が良かったと思いますよ。「反・菅票」が分散するから。
そういえば、先日、三橋TVにご出演された「総裁選挙」に出馬(予定)の方と、
「推薦人集め(今から)しないのですか?」
といった話をしていたのですが、
「今、始めると、幹事長が公認権を使う可能性があるから」
といった主旨の話をされていたのが印象に残っています。
実際には、二階幹事長というよりは、その「向こう」の菅義偉を念頭に置いていたんじゃないかなあ、と、今では思います。
いずれにせよ、あらゆる共同体の破壊に邁進し、そのために人事権を(共同体のしがらみを無視して)フル活用する人物が、現・内閣総理大臣なのです。
わたくしが「次が誰であっても、菅よりはマシだ」と思ってしまうのは、間違っていますかね?
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