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「自己責任論と国民選別論」(前半)三橋貴明 AJER2020.11.2
    

 

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これはもはや「洗脳」だろ!? おぞましき教育のデジタル化 [三橋TV第465回]堤未果・三橋貴明・高家望愛


https://youtu.be/WSS6XtPp_iQ

 

 日本にコストプッシュ型のインフレという脅威が迫りつつあります。

OPECプラス、日米の増産要請に応じず 原油価格はさらに上昇か
 石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟の産油国でつくる「OPECプラス」は4日、閣僚級会合を開き、毎月日量40万バレルずつ協調減産幅を縮小して供給量を増やすという従来方針を12月についても維持することを決めた。足元の原油高に対処するため、日米などが増産を要請していたが、応じなかった。(後略)』

 お判りでしょうが、わたくし共が求めているのは「需要牽引型」のインフレです。


 総需要(厳密には「潜在的総需要」)が常に供給能力を上回り続ける。インフレギャップ(供給能力不足)を埋めるため、企業や政府が生産性向上のための投資に乗り出す。
 

 投資の結果、生産性が向上する。生産性とは、従業員一人当たりの「生産量」ですが、GDP三面等価の原則により、生産=需要=所得になります。生産性の向上は、国民に実質賃金上昇という恩恵をもたらす


 実質賃金が増えた国民は、消費や住宅投資を増やす。さらに、企業や政府の投資(設備投資、公共投資)自体も、GDPの需要の一部です。供給能力を引き上げる目的の投資自体が、需要をさらに拡大してしまう。
 

 結果、インフレギャップがいつまでたっても埋まらない。それで、良いわけです。


 総需要が供給能力に対し、常に生産性向上の投資をするよう「高圧」をかける。これが、イエレン財務長官や経産省の新機軸がいう「高圧経済」、需要牽引型のインフレです。
 

 無論、コストプッシュ型インフレであっても、省エネ技術の開発など「投資」を増やす可能性はあります。


 とはいえ、それ以前の話として、国民は、
所得が上がらない中、一方的に物価の上昇に直面する
 ことになり、総需要は停滞します。


 コストプッシュ型インフレの最もわかりやすい現象は、ガソリン価格の上昇です。ガソリン価格の上昇は、特に公共交通機関が充実していない、地方の住民にダメージを与えます


 無論、原油価格の上昇は幅広く拡散していくことになります。原材料価格の上昇、運送費の上昇など、国民生活全般に悪影響を与えるわけですが、別に「需要」が増えているわけではないのです。


 需要の拡大は「イコール所得の拡大(GDP三面等価の原則により)」になりますが、コストプッシュ型インフレは、実質賃金をむしろ引き下げます。

 

【歴史に魅せられて、myが聞いてみた〜皇統論編〜(前篇)】

現在、三橋貴明とmyによる特別コンテンツ「歴史に魅せられて、myが聞いてみる 皇統論編 (前編)」がご視聴頂けます。

https://keiseiron-kenkyujo.jp/keiseishiron/

 

【日本の消費者物価指数の推移(対前年比%)】


http://mtdata.jp/data_77.html#CPI

 2008年に注目してください。当時は、資源バブルの影響で、CPI(総合)とコアCPI(生鮮食品を除く総合)が2%を超す水準にまで上昇しました。もっとも、コアコアCPI(食料(酒類除く)エネルギーを除く総合)は上昇していません


 もちろん、資源価格高騰はコアコアCPIにも影響を与えたのでしょうが、CPI、コアCPIとは2%もの乖離が生じた。
 

 直近(21年9月)のインフレ率を見ると、CPIが+0.2%、コアCPIが+0.1%であるのに対し、コアコアCPIは▲0.8%。資源価格上昇の影響が、すでに露呈し始めています。


 今後の展開ですが、
1.コアコアCPIを無視し、エネルギー価格が含まれるインフレ率が上昇したことを騒ぎ立て、「日本はデフレ脱却した」と叫ぶ
2.コストプッシュ型インフレを理由に、日本が積極財政に転換することを妨害する
 と、二種類のバカ共頭が悪い人たちが出現するでしょう(もうしているけど)。


 コアコアCPIを無視して「デフレ脱却だ!」と叫ぶ1の連中は、単なる無知ですが、問題は2です。
 コストプッシュ型インフレは国民の貧困化です。しかも、ただでさえコロナ禍で所得が減っている国民にとっては、さらなる実質賃金切り下げ要因なのです。


 ならば、
「国民の所得を直接引き上げる積極財政」
 を求めなければなりません。というか、本気で日本国民のことを考えているならば、政治家はそう動くでしょう。
 

 具体的には、現金給付。ガソリン税廃止。そして、消費税の廃止です。これらの政策は、国民の所得に対し、ダイレクトに好影響を与えます。


 目の前で多くの国民が貧困に苦しんでいる。それにも関わらず、コストプッシュ型インフレを「積極財政妨害」のために活用するような連中は、心底「人間の屑」だと思います。

 

「政府は国民の所得を増やす積極財政に舵を切れ!」に、ご賛同下さる方は、

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