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「潜在成長率の誤解に殺される(前半)」三橋貴明 AJER2020.10.26

    

 

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大石久和先生登場!日本の「国土」が歴史や現代に何をもたらしたのか? [三橋TV第316回] 三橋貴明・大石久和・高家望愛


https://youtu.be/vlzgWRRIvq4

 チャンネル桜「Front Japan 桜」に出演しました。


【Front Japan 桜】『公衆免疫』を強靱化する / RCEP署名からわかる日本の成長否定論[桜R2/11/18]
https://youtu.be/YEci6LhFT4I

 

【ch桜・別館】藤井&三橋の、ペットライフ[R2/11/18]
https://youtu.be/qFGtYposGGQ

 チャンネル桜の番組のわたくしのパートで解説していますが、日本企業の生産性が低迷していることは事実です(アトキンソン正しい)。
 生産性が低迷している一因は、企業の投資が不足していることです(アトキンソン正しい)。
 そして、なぜ我々経営者が投資をしないのかと言えば、デフレ継続で市場が拡大せず、投資しても儲からないためです(アトキンソン間違い)。


 決して、アトキンソンの言うような、
「中小企業は保護されすぎている数が多すぎる。競争が不足している」 
 といった理由ではありません。


 デフレが続く限り、企業は投資をせず、生産性は低迷し、国民の実質賃金は下落を続けることになります。資本集約型経済から、労働集約型経済へと落ちぶれていくわけです。


 デフレを放置し、アトキンソン式に「中小企業を淘汰する」政策を推進すると、失業が増え、デフレ深刻化が進み、虎の子の技術や人材、ノウハウが失われ、我が国の経済は益々労働集約型になっていくことになります。


 特に、地域経済の担い手である中小企業の「淘汰」は、地方を衰退させ、東京一極集中をさらに促進することになります。
 国家の安全保障がますます弱体化する上に、少子化が進む。日本人消滅が加速することになるのです。


 地方銀行の問題も同じです。


 地方銀行に問題があるとすれば、もちろん個々の銀行により違いはあれども、全体的には「借り手が不足していること」です。


 何しろ、銀行は借り手である顧客に銀行預金を「発行」し、差し入れてもらった借用証書(貸付金)から金利を得るのがビジネスの基本です。借用証書から得られる金利と、銀行預金に支払う金利との差額が、銀行の「所得」になります。


 デフレが継続し、民間の資金需要(借りる意欲)が高まらず、銀行預金の発行ができないとなると、政府がいかなる対策を採ろうとも、地銀の経営は悪化していく一方です。何しろ、「客がいない」のです。
 

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『アングル:再編促す政府・日銀「3本の矢」、地銀からは消極的な声
 新型コロナウイルスの感染拡大で地域経済が厳しさを増す中、政府と日銀が地方銀行の再編を促す施策を相次ぎ打ち出した。地銀の経営体力を確保するのが狙いで、「3本の矢」が出揃ったとの指摘も聞かれるが、実際に客と向き合う地銀の間に、一連の政策が統合を後押しするとの見方は多くない。
 11月17日、新型コロナウイルスの感染拡大で地域経済が厳しさを増す中、政府と日銀が地方銀行の再編を促す施策を相次ぎ打ち出した。
<地銀の統合促進へ「3本の矢」>
 「本制度を理由に再編することはありえない」。コンコルディア・フィナンシャルグループの大矢恭好社長は11日の決算会見で、日銀が前日に打ち出した施策に言及した。同社は横浜銀行と東日本銀行を傘下に持ち、大矢社長は地銀協の会長も務める。大矢社長は、他の地銀との経営統合には多様なステークホルダーの納得を得る必要があると指摘。「再編に価値がないとやる意味がない」と述べた。(後略)』

 超くだらない話ですが、三本の矢とは、
一本目:経営統合などを条件に地域金融機関の当座預金にプラス0.1%の特別付利を実施する
二本目:統合の際のシステム統合などの費用を支援する補助金
三本目:地銀の合併を独占禁止法の適用除外とする特例法
 の三つだそうです。


 バカじゃないの! 

 

 いや、バカなんですけれども。


 地方銀行の経営を改善したいならば、デフレ脱却を目指すしかない。狂った財政破綻論から脱却し、緊縮財政を転換し、地方の企業の資金需要を高めるしかないのです。

 我々中小企業の経営者が、

「カネを借りて投資すれば儲かる!」

 という状況にしてくれよ、頼むから。そうすれば、地方銀行のビジネスは嫌でも増えるよ。


 矢は三本もいらない。


 デフレ脱却という「一本の矢」があればいいのです。


 それにも関わらず、相変わらず財務省主導の緊縮財政を転換できず、地方銀行の苦境を、
「地方銀行の数が多すぎるせい。経営統合と淘汰を促す」
 と、政府が政策的に推進し、アトキンソンら禿鷹ファンドの「ビジネス」を創り出す。


 いや、本当にもう、発展途上国ですよ、我が国は
 

 なぜ、こんな有様になってしまったのかは、今後、書いていきますが(理由が明確だから)、とりあえず政府に言いたい。
「くだらない三本の矢とかやっている暇があるなら、デフレ脱却という一本の矢を放てよ!」
 と。

 

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