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『少子化対策はデフレ対策である(前半)』三橋貴明 AJER2020.1.28

 

令和の政策ピボット呼びかけ人に、高橋あさみ様(私立Z学園高等学校 1年4組 16歳)が加わって下さいました。

また、メルマガ「令和ピボットニュース」が始まりました。皆様、是非とも、メルマガ登録を!
 
三橋TV第191回【「国民の皆さん○○して消費拡大して」って嘘でしょ?】
 
 さて、まだ日本政府にも「正気」の欠片が残っていたようで、ホッとしました。批判殺到で方針転換したのかも知れませんが、正しい方針転換です。
 まあ、色々言いたいことがあるかも知れませんが、少なくとも方針転換しないよりマシなのは確かです。
 
チャーター費用、政府負担で調整
 新型コロナウイルスの感染が拡大する中国・武漢市から在留日本人が政府のチャーター機で帰国する際の費用について、政府が負担する方向で調整していることが分かりました。
 中国・武漢市からのチャーター機の費用について政府は、これまで帰国者に対し、1人あたり片道分のエコノミークラスの正規料金であるおよそ8万円を請求するとしてきました。しかし、与党内からは新型コロナウイルスの感染拡大による帰国は「本人が好んだのではなく災難だ」「緊急事態にやむを得ず余儀なくされたものだ」などの声が上がり、チャーター機の費用について国側の負担を求める声が高まっていました。(後略)』
 
 ところで、本件について、
「受益者負担だ!」
「自己責任だ!」
「八万円は妥当な金額だ!」
「そもそも中国でビジネスをしている奴が悪い!」
 などと、安倍政権に対する認知的不協和、あるいは「聞きかじったレトリック」を振りかざしていた、思考停止中の愚かな皆様は、どうするのでしょうか。

1.「ふざけるな! 受益者負担だ!」と、政府の批判に転じる。 ←価値観には全く賛同できないけど、一貫していてよろしい
2.「さすが安倍さん! 国民のことを考えている」と、いきなり意見を変える。 ←自分が全くない、空っぽの人間だね。というか、安倍総理のマリオネット。息する操り人形。
3.「受益者負担」などと偉そうに言っていた過去を、無かったことにして、完全スルー。 ←恐らく、多数派
4.意味不明な三橋攻撃に転じる。 ←意外でしょうが、ありがち

 皆様、特に「3」の人に対し、
「ねえねえ、偉そうに上から目線で受益者負担とか言っていたけど、政府負担で調整中の安倍政権を批判しないの?」
 とか煽ってはいけませんよ、くれぐれも。前フリとかネタフリとかじゃないですからね。
 
【歴史音声コンテンツ 経世史論】

http://keiseiron-kenkyujo.jp/apply/
※「歴史に魅せられて、myと辿る邪馬台国への道(前編)」が視聴可能となりました。

 

 国家の何たるか、ナショナリズムの意義と必要性等について無知な、頭の悪い連中の話はこれくらいにして、19年10-12月期の鉱工業生産指数がヤバいことになっています。
 
『10~12月鉱工業生産4.0%低下 輸出・設備投資が低調
 経済産業省が31日発表した2019年10~12月期の鉱工業生産指数速報(2015年=100、季節調整済み)は前期比4.0%低下し98.4だった。2四半期連続の低下だった。輸出や設備投資の減速が響いた。1月と2月の企業の先行き予測は上昇を見込むものの新型肺炎の影響が反映されておらず、不透明感が残る。
 10~12月期の4.0%低下は現行基準で統計がさかのぼれる2013年以降で、過去最大の下げ幅だった。7~9月期の0.5%低下から下げ幅を拡大した。業種別では半導体製造装置などの生産用機械が3.5%低下したほか、自動車も7.6%低下と低調だった。
 経産省は台風19号の被害で部品供給が滞るなどの影響は一巡した一方で「輸出や設備投資に弱さがある」と分析した。ニッセイ基礎研究所の斎藤太郎氏は、消費財の落ち込みの大きさを理由に「国内消費の落ち込みも生産に影響している」と指摘する。(後略)』
 
 消費財の生産が大きく落ち込んでいるのも、どうせ「台風のせい」にするのでしょうが、もはや言い訳が通用しない水準にまで、鉱工業生産指数が落ち込んでしまっています。
 それでも、消費税のせい、とは口が裂けても言わないと思いますが。
 
【日本の四半期別鉱工業生産指数(2015年=100)】
 
 すでに、四半期別鉱工業生産指数は2013年Q2の水準にまで戻ってしまっています。過去七年間が「徒労」となったことになりますね。
 鉱工業生産指数を見ると、13年の急激な伸びを、14年の消費税増税で潰し、さらに19年に入り低迷状態のところに、10月の消費税増税でとどめを刺してしまったことが分かります。

 それでも、安倍総理や黒田総裁、与党の政治家たちは、
「いやいや、台風のせいだ」
「20年に入っても状況は良くなっていないかもしれないが、これはさあ、ほら、新型コロナウイルス
「いずれにせよ、景気は緩やかに回復している
 と、繰り返すことでしょう。

 嘘が平気で通用する国家に落ちぶれてしまった。「嘘つきの国」から脱するためには、国民が嘘つきたちに「嘘つくな!」と、怒りをぶつけなければなりません。

 日本の嘘がまかり通る政治を改めることができるのは、我々「日本国民」以外にはいないのです。
 
「嘘が平気まかり通る政治を変えよう!」に、ご賛同下さる方は、
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